【↑】日経平均 大引け| 大幅続伸、欧米株高や円安でリスクオンの買い継続 (11月1日)

市況
2023年11月1日 18時18分

日経平均株価

始値  31311.22

高値  31601.65(15:00)

安値  31301.51(09:00)

大引け 31601.65(前日比 +742.80 、 +2.41% )

売買高  19億4396万株 (東証プライム概算)

売買代金  4兆8360億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大幅続伸、欧米株高と円安が追い風

2.先物主導で買い戻され、700円超の上昇で高値引けに

3.日銀決定会合後に1ドル151円台後半まで円安が進行

4.個別は決算発表で明暗、きょうは好決算買いが目立つ

5.レーザーテクが大商い、トヨタも商いを膨らませ上昇

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比123ドル高と続伸した。FRBが翌日の利上げ見送りを決めるとの観測で景気敏感株を中心に買いが優勢となった。

東京市場では、主力株をはじめ広範囲にリスク選好の動きが加速、日経平均株価は700円を超える上昇をみせ、この日の高値で引けている。

1日の東京市場は、リスクオンが鮮明となり、日経平均は朝方高く始まった後も一段と水準を切り上げ、高値圏で終日強含みに推移した。前日の欧州株市場が総じて高かったほか、米国株市場でも主要株価指数が揃って上値を指向、東京市場もこの流れを引き継いだ。また、前日の日銀金融政策決定会合後に外国為替市場で1ドル=151円台後半まで円安が進行したことも輸出株を中心に追い風材料となった。そのなか日経平均は先物主導でインデックス買いが入り、上げ足が助長された形だ。個別株は決算発表の結果によって明暗を分けたが、本日は好決算を評価する買いが目立つ地合いとなった。プライム市場の値上がり銘柄数は全体の8割弱を占めている。また、売買代金は前日を上回り4兆8000億円台と高水準だった。

個別では、4600億円を超える巨額の売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が急伸、トヨタ自動車<7203>も商いを膨らませ上昇。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも買いを集めた。キーエンス<6861>が値を上げ、村田製作所<6981>も水準を切り上げた。三菱商事<8058>も高い。ワコム<6727>はストップ高に買われ、飯野海運<9119>が急騰。三菱電機<6503>の上げも目立つ。日本電子<6951>が値を飛ばし、王将フードサービス<9936>も大きく上値を伸ばした。

半面、アドバンテスト<6857>が安く、ソシオネクスト<6526>が大きく下値を探った。ディスコ<6146>も冴えない。日本航空<9201>が売り優勢だったほか、NEC<6701>も値を下げた。M&Aキャピタルパートナーズ<6080>ストップ安。IDOM<7599>も一時値幅制限いっぱいに売られる場面があった。スミダコーポレーション<6817>、牧野フライス製作所<6135>も急落。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、レーザーテク <6920>、ファナック <6954>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約219円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、日ハム <2282>、JAL <9201>、オークマ <6103>、コナミG <9766>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約69円。うち60円はアドテスト1銘柄によるもの。

東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は空運業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)輸送用機器、(2)証券商品先物、(3)海運業、(4)倉庫運輸関連、(5)精密機器。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)水産・農林業、(2)小売業、(3)情報・通信業、(4)パルプ・紙、(5)その他製品。

■個別材料株

△住石HD <1514> [東証S]

配当予想増額と9月中間期経常大幅増益。

△中国塗 <4617> [東証P]

9月中間期経常益6.8倍化で中期目標も引き上げ。

△化工機 <6331> [東証P]

今期最終益は一転過去最高の見通し。

△ワコム <6727> [東証P]

今期上方修正と自社株買い。

△スタンレー <6923> [東証P]

上限100億円の自社株買いと配当予想増額を評価。

△日電子 <6951> [東証P]

9月中間期は一転最終増益へ。

△村田製 <6981> [東証P]

今期最終を37%上方修正。

△三菱倉 <9301> [東証P]

今期上方修正と増配を好感。

△中国電 <9504> [東証P]

今期黒字拡大見通しと配当予想増額。

△元気寿司 <9828> [東証S]

今期最終益は一転増益の見通しで配当予想も増額。

▼アドウェイズ <2489> [東証P]

今期営業利益52%減へ下方修正。

▼高周波 <5476> [東証S]

今期売上高と営業損益予想引き下げ。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ワコム <6727>、(2)飯野海 <9119>、(3)日電子 <6951>、(4)三菱電 <6503>、(5)王将フード <9936>、(6)スタンレー <6923>、(7)テクマト <3762>、(8)石原ケミ <4462>、(9)中国電 <9504>、(10)丸文 <7537>

値下がり率上位10傑は(1)M&Aキャピ <6080>、(2)スミダコーポ <6817>、(3)ISID <4812>、(4)アドウェイズ <2489>、(5)日本調剤 <3341>、(6)牧野フ <6135>、(7)IDOM <7599>、(8)マンダム <4917>、(9)カルビー <2229>、(10)日本MDM <7600>

【大引け】

日経平均は前日比742.80円(2.41%)高の3万1601.65円。TOPIXは前日比56.96(2.53%)高の2310.68。出来高は概算で19億4396万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1308、値下がり銘柄数は328となった。東証マザーズ指数は642.06ポイント(6.30ポイント安)。

[2023年11月1日]

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