「人工知能」が5位、切れ味抜群の“諸刃の剣”をどう扱うか<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「人工知能」が5位にランクインしている。
人工知能(AI)はここ数年で加速度的な進化を遂げているが、その利便性だけにとどまらず“諸刃の剣”としての認識も必要な時代となっている。特に生成AIの登場で政治や経済に与えるインパクトもかつてなく高まってきた。世界が有事モードとなった時にAIは悪用される可能性があり、国家安全保障の観点からも議論の対象となっている。
今月1~2日に英国のロンドン近郊で日米欧など世界28カ国参加の国際会議「AI安全サミット」が開催された。最近はフェイク動画など高性能AIが悪用されたリスクを阻止する重要性が高まっており、官民共同で安全を確保するための動きが活発化している。国内では生成AIを利用して作製された岸田首相のフェイク動画がSNS上で拡散し、巷間でも話題となった経緯がある。こうした動きがエスカレートすることは社会にとって大きなリスクであり、未然に防ぐ必要がある。また、米国では来年の大統領選を控えるなか、その対応は喫緊の課題となっている。
AIというテーマはあらゆる業態に浸透しており株式市場でも常に注目の的だ。関連銘柄も増勢の一途だが、いかに業績面でプラスに活用できるかどうかが重要なポイントで、デジタルトランスフォーメーション(DX)の第2ステージでは、AI活用の巧拙が企業の成長性そのものを左右する公算が大きい。
関連銘柄は非常に多岐にわたるが、中核に位置するのはAI関連分野への投資に全力を傾注する構えのソフトバンクグループ<9984>。このほか、業界を先駆する銘柄として、ブレインパッド<3655>、フィックスターズ<3687>、FRONTEO<2158>、ユーザーローカル<3984>、PKSHA Technology<3993>、ヘッドウォータース<4011>、WACUL<4173>、ABEJA<5574>、メタリアル<6182>、HPCシステムズ<6597>などが挙げられる。