【↑】日経平均 大引け| 急反発、米ハイテク株高や円安で買い優勢 (11月9日)

市況
2023年11月9日 18時19分

日経平均株価

始値  32316.39

高値  32723.71(14:45)

安値  32193.20(09:12)

大引け 32646.46(前日比 +479.98 、 +1.49% )

売買高  16億7837万株 (東証プライム概算)

売買代金  4兆0443億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は急反発、先物主導で400円超の上昇

2.米長期金利が急低下、米ハイテク株高は追い風

3.1ドル151円台まで円安が進行、輸出株など好感

4.後場に上げ足加速、明日のSQ算出にらんだ攻防

5.77%の銘柄が上昇、売買代金も4兆円超えと活況

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比40ドル安と8日ぶり反落した。前日までの急ピッチの上昇で利益確定売りが優勢となった。

東京市場では、再びリスクを取る動きが強まり、日経平均株価は大きく切り返す展開。米長期金利の低下を追い風に幅広い銘柄が物色された。

9日の東京市場は、大きく買い優勢に傾いた。前日の米国株市場で米長期金利の急低下を背景にハイテク株中心に買われ、これを受けて投資家のセンチメントが改善した。米10年債利回りが4.5%を下回り、日米金利差縮小を背景に外国為替市場で1ドル=151円台までドル高・円安が進んだことも輸出セクター中心に好感された。東京市場ではオプションSQ算出を明日に控えているが、後場に入ると先物主導で大口買いが流入し日経平均の上げ足が加速、オプションの権利行使価格を意識した投機的な売り買いが活発だった。後場に入って値上がり銘柄数も急増し、プライム上場銘柄の77%が上昇して引けた。全体売買代金も引き続き活況で、前日の水準には届かなかったが4兆円を上回った。

個別では、売買代金がほぼ4500億円に達したレーザーテック<6920>が上値追い、任天堂<7974>も商いを膨らませ大幅高。ファーストリテイリング<9983>、三菱商事<8058>も上昇した。ダイキン工業<6367>も高い。TOWA<6315>が大商いで急騰、シミックホールディングス<2309>はストップ高に買われた。シュッピン<3179>、ローランド<7944>、ミツバ<7280>、ニチコン<6996>なども値を飛ばした。三菱ガス化学<4182>も活況高となった。

半面、ソニーグループ<6758>が冴えず、リクルートホールディングス<6098>が大きく値を下げた。ディスコ<6146>、SCREENホールディングス<7735>が軟調、クラレ<3405>も下落した。Sun Asterisk<4053>が急落したほか、福山通運<9075>も大幅安。フジクラ<5803>、シャープ<6753>なども大きく下値を探った。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、ダイキン <6367>、レーザーテク <6920>、SBG <9984>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約215円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098>、クラレ <3405>、フジクラ <5803>、シャープ <6753>、ソニーG <6758>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約40円。うち25円はリクルート1銘柄によるもの。

東証33業種のうち31業種が上昇し、下落はサービス業、非鉄金属の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)その他製品、(2)石油石炭製品、(3)鉱業、(4)証券商品先物、(5)空運業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)繊維製品、(2)医薬品、(3)食料品、(4)水産・農林業、(5)倉庫運輸関連。

■個別材料株

△シュッピン <3179> [東証P]

7-9月期(2Q)経常は4%増益。

△ヴィンクス <3784> [東証S]など

富士ソフト <9749> [東証P]が子会社4社をTOBで非公開化へ。

△T&S <4055> [東証G]

トヨタ <7203> [東証P]にAIソリューション提供へ。

△タイガポリ <4231> [東証S]

今期7期ぶり営業最高益へ、配当予想の増額修正も。

△藤コンポ <5121> [東証P]

今期配当予想を増額修正。

△TOWA <6315> [東証P]

第2四半期決算は上振れ着地。

△ニチコン <6996> [東証P]

9月中間期最終益2.2倍化。

△ミツバ <7280> [東証P]

上期経常は4.3倍増益で上振れ着地。

△村上開明 <7292> [東証S]

今期業績・配当予想を上方修正。

△ローランド <7944> [東証P]

1-9月期増収増益。

▼福山運 <9075> [東証P]

今期経常を38%下方修正。

▼ブティックス <9272> [東証G]

上期経常が赤字転落で着地・7-9月期は72%減益。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)シミックHD <2309>、(2)シュッピン <3179>、(3)TOWA <6315>、(4)ローランド <7944>、(5)ミツバ <7280>、(6)ニチコン <6996>、(7)藤コンポ <5121>、(8)日金銭 <6418>、(9)菱製鋼 <5632>、(10)新晃工 <6458>

値下がり率上位10傑は(1)サンアスタ <4053>、(2)福山運 <9075>、(3)シャープ <6753>、(4)フジクラ <5803>、(5)堺化学 <4078>、(6)クラレ <3405>、(7)カーバイド <4064>、(8)新日空調 <1952>、(9)日農薬 <4997>、(10)安藤・間 <1719>

【大引け】

日経平均は前日比479.98円(1.49%)高の3万2646.46円。TOPIXは前日比29.17(1.26%)高の2335.12。出来高は概算で16億7837万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1285、値下がり銘柄数は332となった。東証グロース250指数は692.00ポイント(2.55ポイント高)。

[2023年11月9日]

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