話題株ピックアップ【夕刊】(1):日本マイクロ、タツモ、エスケーエレ

注目
2023年11月14日 15時14分

■日本マイクロニクス <6871>  3,105円  +502 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

日本マイクロニクス<6871>がストップ高。13日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、売上高を364億円から378億円(前期比14.7%減)へ、営業利益を34億円から53億円(同42.6%減)へ、純利益を23億円から37億円(同50.9%減)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を18円から29円(前期59円)へ引き上げたことが好感された。足もとのプローブカード事業において、メモリ半導体市況の回復は遅れているものの、メモリ向けプローブカードはDRAM、特にAIサーバーなどに搭載される高性能メモリの需要伸長により、四半期として過去最高の受注を達成しており、前四半期をボトムとして確実な回復基調にあることが要因。また、プロダクトミックスの変化や販管費の削減なども寄与する。第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高255億2200万円(前年同期比15.3%減)、営業利益26億6300万円(同57.7%減)、純利益17億3600万円(同61.0%減)だった。

■タツモ <6266>  3,410円  +504 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位

タツモ<6266>がストップ高。13日の取引終了後に1~9月期決算を発表。売上高が前年同期比12.2%増の190億3400万円、営業利益が同74.1%増の24億500万円と好調な着地となっており、これを好感した買いを集めている。パワーデバイス向けの半導体製造装置の需要が堅調だったほか、ウエハー搬送ロボットなどの出荷が順調で洗浄装置の引き渡しも進んだ。また、表面処理用機器も検収が順調に進んでいることから売り上げを大きく伸ばした。通期の増収増益見通しに変更はない。

■エスケーエレ <6677>  3,350円  +472 円 (+16.4%) 一時ストップ高   本日終値

エスケーエレクトロニクス<6677>はマドを開けて急反発し、年初来高値を更新した。13日の取引終了後、23年9月期の連結決算とともに、24年9月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比7.1%増の301億円、最終利益は同3.4%増の35億円を予想する。更に、前期の期末一括配当を直近の予想から18円増額して162円としたうえで、今期の年間配当予想を前期比5円増配の167円に設定した。これらを評価した買いが集まったようだ。フラットパネルディスプレー業界では今後もパネル工場の新設が計画されているとし、パネルメーカーからの高精度、高精細なフォトマスク技術への期待がさらに高まると想定。特に有機ELパネル用のフォトマスク需要は増加すると見込む。23年9月期の売上高は前の期比13.0%増の281億1300万円、最終利益は同1.9%増の33億8400万円だった。

■堀場製作所 <6856>  9,116円  +1,088 円 (+13.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

堀場製作所<6856>が大幅高で4日続伸し、年初来高値を更新した。13日の取引終了後、23年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。売上高の見通しを2810億円から2840億円(前期比5.1%増)、経常利益の見通しを410億円から430億円(同8.2%減)に引き上げた。年間配当予想も5円増額して260円(同15円増配)に見直しており、これらを好感した買いが集まったようだ。為替動向を踏まえ、半導体セグメントの収益見通しを引き上げた。1~9月期の売上高は前年同期比8.4%増の2006億7900万円、経常利益は同1.4%減の290億8900万円だった。

■LINK&M <2170>  463円  +47 円 (+11.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

13日に発表した「3.58%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の3.58%にあたる400万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月14日から24年6月30日まで。

■森六ホールディングス <4249>  2,719円  +266 円 (+10.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

森六ホールディングス<4249>が後場に一段高となり、年初来高値を更新した。この日、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。売上高の見通しを1300億円から1480億円(前期比4.2%増)、最終利益の見通しを19億円から26億円(同93.1%増)に引き上げた。同時に、発行済み株式総数の8.8%に相当する150万株を11月22日に消却すると開示したほか、将来的にDOE(自己資本配当率)を3.0%に引き上げる新たな方針も示しており、ポジティブ視されたようだ。4~9月期は自動車生産台数の回復や円安が追い風となったほか、稼働ロスの縮小や製品構成の改善などもあって、業績が計画を上回って着地した。上期の実績と為替レートの前提の見直しを踏まえ、通期の業績予想を見直した。

■パークシャ <3993>  2,773円  +236 円 (+9.3%)  本日終値

13日に決算を発表。「前期最終が上振れ着地・今期は15億円へ」が好感された。

PKSHA Technology <3993> [東証S] が11月13日大引け後(17:00)に決算を発表。23年9月期の連結最終利益は前の期比9.1%減の7.6億円になったが、従来予想の6.5億円を上回って着地。国際会計基準に移行する24年9月期は15億円の見通しとなった。

⇒⇒パークシャの詳しい業績推移表を見る

■ジェイエイシ <2124>  2,559円  +165 円 (+6.9%)  本日終値

ジェイエイシーリクルートメント<2124>は大幅高で6日ぶりに反発。13日の取引終了後、12月31日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表するとともに、23年12月期の連結業績予想について、営業利益を77億7000万円から80億5000万円(前期比14.3%増)へ、純利益を54億1700万円から57億5000万円(同14.3%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を85円から90円へ引き上げたことが好感された。米系IT・コンサルティング企業や国内大手IT企業の一部で昨秋以降続いている社員採用抑制が国内人材紹介事業のデジタル部門に影響し、売上高は366億5100万円から346億円(同13.7%増)へ下方修正したが、継続的な業務効率化の推進やコストコントロールにより、営業利益を押し上げるという。同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高264億9500万円(前年同期比15.6%増)、営業利益68億2300万円(同13.7%増)、純利益49億2200万円(同15.1%増)だった。

■ウィズメタク <9260>  6,320円  +380 円 (+6.4%)  本日終値

13日に決算を発表。「今期経常を8%上方修正・最高益予想を上乗せ」が好感された。

西本Wismettacホールディングス <9260> [東証P] が11月13日大引け後(17:00)に決算を発表。23年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比14.6%増の99.4億円に伸びた。併せて、通期の同利益を従来予想の125億円→135億円(前期は107億円)に8.0%上方修正し、増益率が15.9%増→25.2%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

⇒⇒ウィズメタクの詳しい業績推移表を見る

■コーセー <4922>  10,510円  +599 円 (+6.0%)  本日終値

コーセー<4922>が急伸した。13日の取引終了後に発表した23年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比9.0%増の2189億6100万円、経常利益が同6.6%減の210億6700万円となった。同業の資生堂<4911>が決算発表を受けて前日に急落したことを受け、コーセーの株価にも下押し圧力が掛かっていたが、コーセーの1~9月期の経常利益は通期の計画(203億円)を上回って着地したとあって、買い戻しを誘う形となったようだ。地域別の売上高はアジアが減少したものの、日本や北米は伸長した。

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