話題株ピックアップ【夕刊】(3):博報堂DY、ケアネット、大気社

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2023年11月14日 15時19分

■博報堂DY <2433>  1,117円  -164 円 (-12.8%)  本日終値  東証プライム 下落率7位

博報堂DYホールディングス<2433>が大幅安で年初来安値更新。13日の取引終了後に24年3月期業績予想の下方修正を発表。売上高を1兆300億円から9700億円(前期比2.1%減)へ、最終利益を270億円から140億円(同54.9%減)へ引き下げており、これが嫌気された。北米で一部拠点に収益減少がみられたことや、一部のBPO業務が来期計上される見通しとなったことが要因。同時に発表した4~9月期決算は売上高が3995億5800万円(前年同期比4.7%減)、最終損益が108億7200万円の赤字(前年同期117億1300万円の黒字)だった。

■ケアネット <2150>  789円  -93 円 (-10.5%)  本日終値

13日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が23%減益で着地・7-9月期も46%減益」が嫌気された。

ケアネット <2150> [東証G] が11月13日大引け後(15:00)に決算を発表。23年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比23.2%減の17.7億円に減り、通期計画の30億円に対する進捗率は59.1%にとどまり、5年平均の72.0%も下回った。

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■大氣社 <1979>  4,255円  -315 円 (-6.9%)  本日終値

大氣社<1979>が安い。13日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。売上高の見通しを2550億円から2850億円(前期比32.7%増)、最終利益の見通しを93億円から105億円(同32.6%増)に引き上げた。ただ決算への期待もあって株価は直近で上昇圧力が掛かっていたとあって、発表を受けて利益確定目的の売りが膨らんだようだ。国内、海外ともに前期からの繰越工事の進捗が想定を上回った。投資有価証券売却益の増加も寄与する。4~9月期の売上高は前年同期比52.0%増の1304億1100万円、最終利益は同2.7倍の66億2600万円だった。

■メルコホールディングス <6676>  3,290円  -225 円 (-6.4%)  本日終値

13日に決算を発表。「今期経常を63%下方修正」が嫌気された。

メルコホールディングス <6676> [東証S] が11月13日大引け後(15:20)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比50.4%減の16.4億円に大きく落ち込んだ。併せて、通期の同利益を従来予想の43億円→16億円(前期は47.1億円)に62.8%下方修正し、減益率が8.9%減→66.1%減に拡大する見通しとなった。

⇒⇒メルコホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■シナネンHD <8132>  3,770円  -250 円 (-6.2%)  本日終値

13日に決算を発表。「今期経常を一転赤字に下方修正」が嫌気された。

シナネンホールディングス <8132> [東証P] が11月13日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は17.6億円の赤字(前年同期は4.2億円の赤字)に赤字幅が拡大した。併せて、通期の同損益を従来予想の23億円の黒字→2億円の赤字(前期は12.2億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

⇒⇒シナネンHDの詳しい業績推移表を見る

■ダイコク電機 <6430>  3,785円  -235 円 (-5.9%)  本日終値

ダイコク電機<6430>は大幅に3日続落。13日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を380億円から510億円(前期比60.3%増)へ、営業利益を42億円から105億円(同2.6倍)へ、純利益を30億円から72億円(同2.5倍)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を30円から80円へ引き上げ年間配当予想を100円(前期70円)としたが、材料出尽くしとの見方が強いようだ。スマートパチスロの稼動が好調に推移し、パチンコホールでスマート遊技機に対応するための設備投資が活発化したことを受けて、スマート遊技機に必要なカードユニット「VEGASIA」や、出玉情報を分かりやすく表示する情報公開端末「REVOLA」、「BiGMO PREMIUM」などの販売台数が計画を大幅に上回ったことが要因としている。なお、来年7月の新紙幣発行によりカードユニットなどの設備更新需要が発生すると見込まれているものの、現時点では遊技機の販売動向が未確定であることから、更なる修正の必要が生じた場合には速やかに開示するとしている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高291億6800万円(前年同期比2.6倍)、営業利益78億9900万円(同10.5倍)、純利益55億200万円(同9.6倍)だった。

■ケイアイスター不動産 <3465>  3,830円  -230 円 (-5.7%)  本日終値

ケイアイスター不動産<3465>が3日続落。13日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、営業利益を195億円から135億円(前期比29.6%減)へ、純利益を120億円から80億円(同32.5%減)へ下方修正し、あわせて期末配当予想を118円から62円へ引き下げたことが嫌気された。在庫回転率の向上を目指す高回転経営を重視した結果、売上高は2900億円(同19.9%増)の従来見通しを据え置いた。ただ、前期は新型コロナウイルス感染症の影響により需要が異常に高まっていたものの、今期は需要が正常化していることに加えて、継続する物価上昇による消費者マインドの冷え込み、建築資材や外注費の高騰などが不動産需要に影響し、在庫過剰感のあるエリアがみられるようになったことから利益は下方修正した。なお、年間配当予想は180円(前期230円)としている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1254億8400万円(前年同期比21.3%増)、営業利益46億4200万円(同55.2%減)、純利益30億6000万円(同51.9%減)だった。

■DIC <4631>  2,326円  -123.5 円 (-5.0%)  本日終値

DIC<4631>が後場に入り急落。正午ごろに発表した第3四半期累計(1~9月)連結決算が、売上高7816億1800万円(前年同期比1.7%減)、営業利益131億6500万円(同59.9%減)、最終損益27億5900万円の赤字(前年同期178億600万円の黒字)となり、最終赤字に転落したことが嫌気された。主要市場である欧州での長引く景気停滞と米国での物価上昇による消費財の需要減の影響により、塗料用顔料やプラスチック用顔料の出荷低迷が続いたことに加えて、デジタルやモビリティに関連した高付加価値製品に関してはサプライチェーン上の余剰在庫の解消が進み、出荷数量の回復傾向が見られたもののまだ需要回復の途上にあり、全般的には低調に推移したことなどが響いた。23年12月期通期業績予想は、売上高1兆500億円(前期比0.4%減)、営業利益150億円(同62.2%減)、最終損益90億円の赤字(同176億1000万円の黒字)の従来見通しを据え置いている。

■グリムス <3150>  1,950円  -60 円 (-3.0%)  本日終値

グリムス<3150>が冴えない。13日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績に関し、最終利益が計画の16億5200万円から21億7700万円(前年同期比2.8倍)に上振れして着地したようだと発表した。これを好感した買いが先行したものの、戻りの鈍さが意識され、目先の利益を確定する目的の売りに押された。9月中間期の売上高は159億4400万円(同0.1%増)と、計画(157億9800万円)を上回る格好となったという。事業用太陽光発電システムの販売が好調に推移した。小売電気事業では電力市場価格が想定を下回って推移し、調達価格の抑制につながったという。

■ダブル・スコープ <6619>  845円  -21 円 (-2.4%)  本日終値

ダブル・スコープ<6619>が大幅に3日続落し、年初来安値を更新した。同社は13日取引終了後、24年1月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比30.6%減の36億2700万円となり、通期計画55億円に対する進捗率が65.9%にとどまったことがネガティブ視されたようだ。売上高は同11.8%増の362億6500万円で着地。リチウムイオン二次電池セパレーター事業は車載向けが堅調だったものの、利益面では原材料費や人件費など費用の増加が影響した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■DMP <3652>  2,783円  +500 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値

ディジタルメディアプロフェッショナル<3652>がストップ高。13日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。売上高の見通しを26億円から29億5000万円(前期比27.0%増)、最終利益の見通しを1億2000万円から2億円(同8.9倍)に引き上げており、好感されたようだ。4~9月期の売上高は前年同期比55.8%増の14億4200万円、最終損益は1億2100万円の黒字(前年同期は9500万円の赤字)となった。スマートパチスロを含むパチスロ市場が活況となり、アミューズメント分野の売上高が大幅に増加した。第3四半期(10~12月)以降も堅調な業績推移を見込み、業績予想に反映した。あわせて同社は、戦略的資本業務提携先でロボット向け画像認識システムの開発や製造などを行うCambrian社に対して追加出資を行うと発表した。払込金額は48万ドルとする。

■大成温調 <1904>  2,916円  +500 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値

大成温調<1904>がストップ高。13日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を515億円から571億円(前期比22.9%増)へ、営業利益を16億円から24億円(同38.5%増)へ上方修正して減益予想から一転して増益予想とし、あわせて期末一括配当予想を84円から126円(前期82円)へ引き上げたことが好感された。期初の手持ち工事が豊富にあったことに加えて、ハワイ子会社で大型案件を含む受注が堅調に推移していることが要因。また、国内の受注時利益率の改善に加え、大型物件の原価低減なども寄与する。なお、純利益は12億円(同18.3%減)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高275億5300万円(前年同期比40.0%増)、営業利益10億8400万円(同3.9倍)、純利益5億3000万円(同27.0%増)だった。また、24年3月末時点の株主から株主優待制度を拡充するとあわせて発表した。現行制度では300株以上保有する株主を対象に保有株数に応じてクオカードを3000~1万円分贈呈していたが、新制度では1万6000円~6万円分贈呈するとしている。

●ストップ高銘柄

日住サービス <8854>  2,083円  +400 円 (+23.8%) ストップ高   本日終値

グリーンズ <6547>  1,795円  +300 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値

Welby <4438>  532円  +80 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値

など、12銘柄

●ストップ安銘柄

サニーサイド <2180>  644円  -150 円 (-18.9%) ストップ安   本日終値

トレイダーズ <8704>  531円  -100 円 (-15.9%) ストップ安   本日終値

Chatwork <4448>  574円  -100 円 (-14.8%) ストップ安   本日終値

クロスマーケ <3675>  577円  -100 円 (-14.8%) ストップ安   本日終値

ユニバーサル園芸社 <6061>  4,050円  -700 円 (-14.7%) ストップ安   本日終値

など、5銘柄

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