前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2023年11月22日 5時20分

■AZ丸和HD <9090>  1,723円 (-217円、-11.2%)

東証プライムの下落率トップ。AZ-COM丸和ホールディングス <9090> [東証P]が続急落。20日の取引終了後、755万株の公募増資と900万株の株式売り出し、上限245万株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表。1株利益の希薄化と株式需給の悪化を懸念した売りが膨らんだ。発行価格は11月29日から12月4日までのいずれかの日に決定する。公募増資などによる調達資金約185億8900万円(手取概算額)は、物流センターの建設資金や設備投資などに充てる。

■GSユアサ <6674>  2,220.5円 (-269.5円、-10.8%)

東証プライムの下落率2位。ジーエス・ユアサ コーポレーション <6674> [東証P]が続急落。20日の取引終了後、国内外での公募増資とホンダ <7267> [東証P]を割当先とする第三者割当増資、需給状況に応じたオーバーアロットメントによる株式売り出しを決議したと発表した。1株利益の希薄化と株式需給の悪化を懸念した売りが膨らんだ。公募により新株1521万9400株を発行。発行価格は11月29日から12月5日までのいずれかの日に決める。ホンダを割当先とする新株249万7700株の発行に加え、上限228万2900株のオーバーアロットメントによる売り出しを行う予定。発行済み株式総数は最大で24.81%増加する。GSユアサは手取り概算で最大約471億6300万円を調達し、電気自動車(EV)用リチウムイオン電池向けの新工場の設備投資や次世代電池の研究開発などに充てる。ホンダも持ち株比率は3.00%から4.89%に上昇する見通し。

■味の素 <2802>  5,533円 (-100円、-1.8%)

味の素 <2802> [東証P]が続落。20日の取引終了後、13日に発表した三菱UFJ銀行などによる1244万1000株の売り出しに関して、売出価格が5464円に決定したと発表しており、同価格にサヤ寄せする格好となった。なお、オーバーアロットメントによる売り出しは上限としていた186万5900株実施する。

■トヨタ <7203>  2,735円 (-45円、-1.6%)

トヨタ自動車 <7203> [東証P]が続落。そのほか、日産自動車 <7201> [東証P]、ホンダ <7267> [東証P]といった自動車株が安かった。21日、為替市場での急激な円高進行を警戒する売りが膨らんだ。米長期金利の低下傾向が続くなか、日米金利差縮小が意識され円高が進行している。例えば、トヨタの今期想定為替レートは同141円とされており、足もとの円高進行は業績の悪化要因となることが懸念されている。

※21日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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