「半導体製造装置」が3位、レーザーテクなど関連主力株が総蜂起<注目テーマ>

特集
2023年11月21日 12時20分

★人気テーマ・ベスト10

1  半導体

2  円高メリット

3  半導体製造装置

4  人工知能

5  ベトナム関連

6  パワー半導体

7  インバウンド

8  JPX日経400

9  生成AI

10  親子上場

みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体製造装置」が3位にランクインしている。

半導体メモリー市況の低迷が続くなかも底入れ観測が徐々に強まっており、日米で半導体関連セクターの銘柄に投資マネーが還流している。特に半導体分野の製造装置メーカーについては、経済安全保障の観点から国策の後押し(財政支援)による商機拡大が見込まれる状況にあり、必ずしも足もとの半導体市況と需要が連動しない特需セクターとしての強みを持っている。

そして、この特需については日本独自の国家戦略とはいえない。半導体王国である台湾に有事リスクが浮上していることで、米国が対中戦略で先端半導体をはじめとする半導体製造の中枢を日本国内に確保しておきたいという政治的な思惑もありそうだ。ここにきて最高値圏を走る世界屈指の半導体製造装置メーカーである東京エレクトロン<8035>や、売買代金首位の座を不動のものとしているレーザーテック<6920>の鮮烈な上値追いも、企業のファンダメンタルズだけに目を向けたものではなく、こうした米国の意思が株価動向に反映されている部分がありそうだ。この2銘柄を筆頭に、主力どころはまさに総蜂起の様相で株価を上昇させている。

また、米画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>の決算を現地時間21日に控えているが、この決算内容とそれを受けたマーケットの反応も、日本の半導体セクターの株価を大きく左右する材料となる。特に、エヌビディアが製造するGPU向けの半導体テスターで圧倒的シェアを誇るアドバンテスト<6857>はその影響を最も受けやすい銘柄といえる。このほか、生成AI市場の拡大で今後恩恵を享受するとみられるディスコ<6146>など、比較的数が少ない後工程メーカーへの注目度が高いようだ。

米長期金利の低下が顕著となるなかグロース株への資金シフトの流れも半導体製造装置関連には追い風となる。中小型では野村マイクロ・サイエンス<6254>やTOWA<6315>などの株価上昇が目立っているほか、AIメカテック<6227>の上昇パフォーマンスも際立っている。また、半導体生産ラインのソリューションカテゴリーではティアンドエス<4055>などが脚光を浴びている。

出所:MINKABU PRESS

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.