JETの急騰パフォーマンス続く、半導体洗浄装置で世界需要を開拓
ジェイ・イー・ティ<6228>の上げ足が止まらない。9月25日に東証スタンダード市場に新規上場したニューフェースで、上場直後は需給要因で軟調な値動きを強いられたものの売り一巡後は動きを一変させた。機関投資家とみられる継続的な買いが観測され、株価は今月中旬を境に短期間で70%を超える上昇パフォーマンスをみせている。前日は8営業日ぶりにひと押し入れたものの、きょうはすかさず押し目を拾われ、一時530円高と気を吐いている。同社は半導体洗浄装置の開発・設計、製造・販売及びアフターサービスを一気通貫で手掛けるが、半導体王国である韓国や台湾といったアジア地域で需要を開拓しており、多数のウエハーを一括洗浄するバッチ式洗浄装置ではグローバルベースで1割強の商品シェアを誇るなど、その実力の高さがうかがわれる。半導体のみならず、リチウムイオン電池検査装置など新たな成長分野にも照準を合わせ、業容拡大にも前向きだ。ここ数年来、売上高、利益ともに急成長トレンドにあり、23年12月期は営業利益段階で前期比33%増の27億5900万円と過去最高を大幅更新予想にある。時価総額は依然として300億円未満の小型株であり、今後の収益成長力を考慮すると15倍台の時価予想PERは割安感が強い。