話題株ピックアップ【夕刊】(1):JET、アイスタイル、板硝子

注目
2023年11月22日 15時14分

■ジェイ・イー・ティ <6228>  6,690円  +840 円 (+14.4%)  本日終値

ジェイ・イー・ティ<6228>の上げ足が止まらない。9月25日に東証スタンダード市場に新規上場したニューフェースで、上場直後は需給要因で軟調な値動きを強いられたものの売り一巡後は動きを一変させた。機関投資家とみられる継続的な買いが観測され、株価は今月中旬を境に短期間で70%を超える上昇パフォーマンスをみせている。前日は8営業日ぶりにひと押し入れたものの、きょうはすかさず押し目を拾われ、840円高と気を吐いている。同社は半導体洗浄装置の開発・設計、製造・販売及びアフターサービスを一気通貫で手掛けるが、半導体王国である韓国や台湾といったアジア地域で需要を開拓しており、多数のウエハーを一括洗浄するバッチ式洗浄装置ではグローバルベースで1割強の商品シェアを誇るなど、その実力の高さがうかがわれる。半導体のみならず、リチウムイオン電池検査装置など新たな成長分野にも照準を合わせ、業容拡大にも前向きだ。ここ数年来、売上高、利益ともに急成長トレンドにあり、23年12月期は営業利益段階で前期比33%増の27億5900万円と過去最高を大幅更新予想にある。時価総額は依然として300億円未満の小型株であり、今後の収益成長力を考慮すると15倍台の時価予想PERは割安感が強い。

■アイスタイル <3660>  521円  +26 円 (+5.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

アイスタイル<3660>は急伸。22日、Amazon.co.jp上に公式ストア「@cosme SHOPPING」をオープンしたと発表。今後の収益貢献を期待した買いを集めたようだ。2022年8月に締結したアマゾン・ドット・コム<AMZN>との資本・業務提携に基づいた協業の一環。オープンにあたり「ANNA SUI」や「shu uemura」などのブランドが参画した。開設を記念して12月1日まで、対象商品のアマゾンポイントが最大20%ポイント還元となるキャンペーンを実施する。

■UACJ <5741>  3,265円  +120 円 (+3.8%)  本日終値

UACJ<5741>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券は21日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を3100円から4000円に引き上げた。24年3月期は数量低迷、コスト高の逆風が吹くが、価格重視の姿勢で利益を上積みする見通し。缶材は米国、日本で調整が進むが、米国では環境配慮からアルミ缶へのシフトは継続。半導体製造装置用の厚板の調整も続くが、日本、米国では半導体工場の建設計画が増加中であり、缶材、厚板の出荷数量が回復すれば利益水準は一段と高まる可能性がある、とみている。同証券では24年3月期の連結営業利益を従来予想の268億円から270億円に見直しており、25年3月期は367億円と予想している。

■クレハ <4023>  8,560円  +280 円 (+3.4%)  本日終値

クレハ<4023>は続伸。21日の取引終了後、株式分割を実施すると発表。12月31日を基準日として1株を3株に分割するとしており、これが買い材料視された。これに伴い、配当予想と5月12日発表の自社株買いの取得上限株数を修正した。分割比率を考慮し、従来130円としていた期末配当を43円34銭(分割前換算130円2銭)とした。また、取得上限も同じく分割比率を考慮し、120万株から360万株に見直した。

■ストライク <6196>  3,970円  +120 円 (+3.1%)  本日終値

ストライク<6196>が6連騰。東海東京調査センターが21日、ストライクの目標株価を7100円から7300円に引き上げた。レーティングは「アウトパフォーム」を継続している。24年9月期の事業環境について、新人コンサルタントの戦力化や営業拠点の拡充、受託活動の活発化などの効果が出て、成約件数が増加すると予想。成約平均単価も上昇すると見込む。

■日本板硝子 <5202>  645円  +19 円 (+3.0%)  本日終値

日本板硝子<5202>が4日ぶり反発。同社は板ガラス世界大手。今月9日に上期決算とあわせ、24年3月期業績予想の修正を発表。営業利益予想を350億円から420億円(前期比20.6%増)へ引き上げた。建築用ガラスや自動車用ガラス事業が想定を上回ったことが寄与する見通しだ。きょうは大和証券の格上げを手掛かりに買われている。

■サッポロHD <2501>  5,803円  +156 円 (+2.8%)  本日終値

サッポロホールディングス<2501>が堅調。21日の取引終了後、シンガポールの投資ファンドである3Dインベストメント・パートナーズが、サッポロHDの株式を買い増したことが明らかとなった。同日、財務省に提出された変更報告書によると、保有比率は8.32%から9.33%に上昇しており、思惑視した買いを誘う格好となった。保有目的は「純投資及び状況に応じて、経営陣への助言、重要提案行為を行うこと」としている。報告義務発生日は11月14日。

■三井海洋開発 <6269>  2,024円  +44 円 (+2.2%)  本日終値

三井海洋開発<6269>がしっかり。21日の取引終了後、浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)向けの検査ドローン技術開発に関する覚書を、Terra Drone(テラドローン、東京都渋谷区)と締結したと発表した。ドローンというテーマ性に着目した買いが株価を下支えしたようだ。非破壊検査向けの超音波探傷機能を搭載したドローンを用いたテラドローンの検査技術と、三井海洋のFPSOの設計・操業に関する知見を活用。検査作業におけるドローン技術の実用化を通じ、海洋石油・ガス業界の課題解決につなげる。

■長瀬産業 <8012>  2,338円  +50 円 (+2.2%)  本日終値

長瀬産業<8012>が続伸。22日付の日本経済新聞は「最先端半導体の国内量産を目指すラピダスが、北海道千歳市に建設する工場への材料輸送管理を、長瀬産業に委託したことが分かった」と報じた。長瀬産業は化学品の取り扱いや輸送の知見があり、サプライヤーから薬液や樹脂などを集約し、北海道の倉庫に届けるという。この報道を受け、同社株には買いが流入した。

■双日 <2768>  3,073円  +43 円 (+1.4%)  本日終値

双日<2768>が3日ぶりに反発した。22日、ベトナムの業務用食品卸の最大手ダイタンビエット・ジョイント・ストック・カンパニーの全株式を取得したと発表。成長市場での投資活動を評価した買いが集まったようだ。買収したベトナム企業は、業務用食品とフードサービス、乳原料の3領域で事業を展開し、2022年の売上高は約370億円。国内外のサプライヤー約100社の約2000品目を取り扱う。ベトナムではスーパーマーケットやコンビニエンスストアといった小売業態が急速に発展しており、双日はグループ各事業との相乗効果を生み出しつつ、バリューチェーンの強化につなげる。

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