【↓】日経平均 大引け| 続落、強弱観対立も円高基調で売り優勢 (11月28日)

市況
2023年11月28日 18時55分

日経平均株価

始値  33520.39

高値  33545.85(09:00)

安値  33298.04(10:41)

大引け 33408.39(前日比 -39.28 、 -0.12% )

売買高  13億1365万株 (東証プライム概算)

売買代金  3兆3462億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は続落、朝高後に値を消す展開に

2.前日の欧米株安受け、リスク回避の売りが優勢

3.為替市場のドル安・円高が見送りムードを助長

4.下値も固く、後場は外国人買い観測で下げ渋る

5.値上がり銘柄数が6割を占め値下がり数上回る

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前週末比56ドル安と3日ぶりに反落した。新規材料が乏しい中、主力中心株に利益確定売りが優勢となった。

東京市場では、売り買い交錯のなか、日経平均株価は朝方高く始まったあと値を消す展開でマイナス圏に沈んだ。ただ、下値も固かった。

28日の東京市場は、強弱観が対立し、日経平均は方向感の見えにくい展開を強いられた。前日の欧州株市場がほぼ全面安商状に売られたほか、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに小幅ながら下落したことを受け、目先買い手控えムードが強まった。外国為替市場で一時1ドル=148円台を下回るなどドル安・円高基調が強まったことも輸出セクター中心に逆風材料となった。ただ、日経平均は下値抵抗力も発揮、海外投資家とみられる押し目買いが入り、日経平均は後場に入って再びプラス圏に浮上する場面もあった。値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回り、プライム市場全体の6割近い銘柄が上昇している。業種別でもディフェンシブセクターが買われ、33業種中過半の17業種が上昇するなど、買い意欲も活発だった。

個別では、本日も群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が高かったほか、ルネサスエレクトロニクス<6723>が堅調。味の素<2802>は商いを伴い上昇した。双日<2768>の上げ足も目立つ。さくらインターネット<3778>がストップ高に買われ、グローセル<9995>も値幅制限いっぱいに買われた。RS Technologies<3445>が値を飛ばし、富士製薬工業<4554>も物色人気。

半面、トヨタ自動車<7203>が冴えず、デンソー<6902>も値を下げた。TOWA<6315>が下値を探ったほか、ダイキン工業<6367>も売りに押された。ソシオネクスト<6526>、日立製作所<6501>も軟調だった。シャープ<6753>が急落、ネットプロテクションズホールディングス<7383>も大きく株価水準を切り下げた。TOKYO BASE<3415>も安い。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、レーザーテク <6920>、SBG <9984>、トレンド <4704>、ニトリHD <9843>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約73円。うち58円はファストリ1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はデンソー <6902>、ダイキン <6367>、ファナック <6954>、第一三共 <4568>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約48円。

東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)パルプ・紙、(3)ゴム製品、(4)鉱業、(5)繊維製品。一方、下落率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)保険業、(3)海運業、(4)輸送用機器、(5)機械。

■個別材料株

△双日 <2768> [東証P]

26年度を最終年度とした中計発表が株高後押し。

△イントランス <3237> [東証G]

24年3月末の優待実施を発表。

△RSテクノ <3445> [東証P]

SBI証券が目標株価を5000円に引き上げ。

△メディカルN <3645> [東証G]

未病予防分野で高い技術を有するミルテルを子会社化へ。

△さくらネット <3778> [東証P]

「さくらのクラウド」ガバメントクラウドに認定。

△いい生活 <3796> [東証S]

10月売上高が3ヵ月ぶり前年上回る。

△富士製薬 <4554> [東証P]

今期純利益見通し上方修正を好感。

△ファンペップ <4881> [東証G]

アルツハイマー病を対象とする研究を開始。

△西部技研 <6223> [東証S]

EVリチウムイオン電池製造工場向けの大型案件を受注。

△グローセル <9995> [東証P]

マクニカが完全子会社化目指してTOB。

▼AIメカ <6227> [東証S]

東証が信用規制の臨時措置を実施。

▼タカショー <7590> [東証S]

今期一転営業赤字に下方修正。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)さくらネット <3778>、(2)グローセル <9995>、(3)双日 <2768>、(4)鈴木 <6785>、(5)ミガロHD <5535>、(6)ミツバ <7280>、(7)RSテクノ <3445>、(8)富士製薬 <4554>、(9)ソースネクス <4344>、(10)オープンUP <2154>

値下がり率上位10傑は(1)シャープ <6753>、(2)ネットプロ <7383>、(3)TOWA <6315>、(4)T-BASE <3415>、(5)スノーピーク <7816>、(6)タツモ <6266>、(7)芝浦 <6590>、(8)鶴見製 <6351>、(9)デンソー <6902>、(10)オーケストラ <6533>

【大引け】

日経平均は前日比39.28円(0.12%)安の3万3408.39円。TOPIXは前日比5.05(0.21%)安の2376.71。出来高は概算で13億1365万株。東証プライムの値上がり銘柄数は970、値下がり銘柄数は635となった。東証グロース250指数は711.12ポイント(1.71ポイント安)。

[2023年11月28日]

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