「クラウドコンピューティング」が10位にランク、政府クラウドと米CRM好決算で関心<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「クラウドコンピューティング」が10位となっている。
デジタル庁が11月28日、政府や自治体向けの「ガバメントクラウド(政府クラウド)」の提供事業者として、さくらインターネット<3778>を加えると発表。これを受けて同社株が前週に急伸した。更に、顧客情報管理サービスを手掛ける米セールスフォース<CRM>が29日に発表した23年8~10月期決算は前年同期比で2ケタの増収で、最終利益が約6倍と絶好調。AIを組み込んだクラウドベースでのソフト販売が一段と増加するとの期待が膨らみ、CRM株への資金流入がNYダウを大きく押し上げた。
クラウドベンダーはアマゾン・ドット・コム<AMZN>とマイクロソフト<MSFT>、アルファベット<GOOGL>傘下のグーグルが3強と言われている。生成AIの普及とともにクラウド市場が一段と成長するとの期待が強まるなか、クラウド関連のサービスを展開する企業への注目度も高まっているようだ。
日本勢ではメーカー系のNEC<6701>や富士通<6702>、日立製作所<6501>のほか、NTTデータグループ<9613>、野村総合研究所<4307>、TIS<3626>、SCSK<9719>をはじめとするシステムインテグレーター(SIer)各社が、クラウド環境を活用した業務支援などを展開。アマゾンのクラウド「AWS」に特化したSIerのサーバーワークス<4434>やマイクロソフトの「Azure」に強い日本ビジネスシステムズ<5036>、量子コンピューター関連とも位置付けられるFIXER<5129>、セールスフォースの導入支援を手掛けるテラスカイ<3915>などは、中期的な成長期待が高まった状態と言えるだろう。ほかにも、クラウドソーシング大手のクラウドワークス<3900>や、クラウドの活用によるDX(デジタルトランスフォーメーション)支援のフレクト<4414>を含め関連銘柄は多岐にわたる。