話題株ピックアップ【夕刊】(1):物語コーポ、新光電工、良品計画
■Lドリンク <2585> 4,415円 +315 円 (+7.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
ライフドリンク カンパニー<2585>が続急伸し、年初来高値を更新した。この日、同社がオンラインで販売する「強炭酸水 ZAO SODA 500ml 24本」が楽天年間ランキング2023「水・ソフトドリンクジャンル賞」において3年連続で1位となったと発表。販売面へのプラス効果を期待した買いが入ったようだ。今年は「強炭酸水 ZAO SODA 500ml 48本」が同賞で2位となるなど、同社製品が上位を占める形となった。
■物語コーポレーション <3097> 4,235円 +250 円 (+6.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
物語コーポレーション<3097>が大幅続伸した。11日の取引終了後、11月度の月次売上高を開示。フランチャイズ店を含めた既存店売上高は前年同月比12.0%増と増収基調を維持しており、評価されたようだ。部門別では「ゆず庵」が同23.0%増、ラーメン部門が同18.4%増と大きく伸びた。焼肉部門は同7.1%増。新店舗を含む全店ベースでは同19.3%増となった。
■新光電気工業 <6967> 5,528円 +288 円 (+5.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
東京証券取引所は12日、新光電気工業<6967>の株式売買を午後2時45分から停止したと発表した。公開買い付けに関する報道の真偽等の確認のため。
■良品計画 <7453> 2,353円 +121.5 円 (+5.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位
良品計画<7453>が大幅高で3日続伸した。11日、11月度の海外売上概況を公表した。直営既存店とオンラインストアの合計売上高は東アジア事業が前年同月比13.1%増、東南アジア・オセアニア事業は同5.1%増、欧米事業では同6.7%増となった。東アジア事業のうち、中国大陸では同15.4%増と2カ月ぶりに前年同月を上回った。経済の先行きに対する慎重な見方が広がる中国で大幅な増収を確保したことが、買い安心感をもたらしたようだ。直営全店とオンラインストアの合計では東アジア事業が同26.4%増。うち中国大陸は同28.4%増となった。東南アジア・オセアニア事業は同17.3%増、欧米事業は同4.6%増だった。
■タマホーム <1419> 3,670円 +100 円 (+2.8%) 本日終値
タマホーム<1419>が堅調推移。11日の取引終了後、11月度の受注額が速報ベースで前年同月比12%増となったと発表。今期に入ってからの累計(前年同期比1%増)を上回っており、業況を評価した買いを誘ったようだ。11月度は「建売」が前年同月比30%増と大きく伸び、2カ月ぶりに前年同月を上回った。「注文」は同9%増、リフォームは同2%増となった。
■ディスコ <6146> 30,940円 +690 円 (+2.3%) 本日終値
ディスコ<6146>が続伸。上昇率は一時4%を超えた。12日、SiC(炭化ケイ素)やサファイアなどの高硬質素材に向けたチップ分割装置を開発したと発表。EV(電気自動車)に搭載される次世代半導体向け装置の需要増加が期待されるなか、新装置の受注拡大と業績押し上げ効果を見込んだ買いを集めたようだ。SiCやサファイアを使ったウエハーは機械的強度が高く、シリコンウエハーで活用される方法だけでは分割できないことがあった。開発した装置では、低荷重での分割を可能にする新ブレーキング機構を搭載。ブレーキングのためのテープフレームの貼り替えを不要とし、工数やコストの削減につなげた。
■三井金属 <5706> 4,420円 +90 円 (+2.1%) 本日終値
三井金属<5706>が4日ぶりに反発した。SBI証券が11日、三井金の株式について投資判断を「買い」、目標株価を5500円として、新規にカバレッジを開始した。エレクトロニクス市場のボトムアウトを見込むほか、高機能銅箔の需要がAIサーバー向けで増加していると指摘。機能材料事業がけん引する形で25年3月期以降も経常増益が続くと想定する。同証券は三井金の25年3月期の営業利益が415億円になると予想している。
■丸文 <7537> 1,482円 +23 円 (+1.6%) 本日終値
丸文<7537>の上値追いに弾みがついており、きょうは6%を超える上昇で1553円まで駆け上がり3月につけた年初来高値1572円に肉薄する場面があった。半導体・電子部品などを主力に取り扱うエレクトロニクス商社で、産業用組み込みコンピューターなどシステム機器も手掛ける。24年3月期は売上高が前期比6%増の2400億円、営業利益は同14%増の125億円と連続で過去最高更新見通しにある。成長性もさることながらPBRが0.8倍台で配当利回りが3%超と高いことでバリュー株の側面も併せ持っており、来年1月の新NISA導入に先回りした買いを引き寄せている面もあるようだ。
■三菱地所 <8802> 1,938円 +1 円 (+0.1%) 本日終値
三菱地所<8802>や東急不動産ホールディングス<3289>、野村不動産ホールディングス<3231>など不動産株が堅調に推移。米ブルームバーグ通信が日本時間11日夕、「日本銀行は、賃金と物価の好循環の実現に向けた十分な確証が得られていないため、マイナス金利やイールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)の撤廃などを今月急ぐ必要はほとんどないとの認識だ」と報じた。植田和男総裁による国会答弁での「チャレンジング」発言で高まった早期のマイナス金利解除を巡る思惑を後退させる格好となり、低金利環境が事業に追い風となる不動産株への買い戻しを誘ったようだ。加えて、財務省が12日に実施した5年債入札は応札倍率が低下したものの、結果発表後に債券先物は上げ幅を拡大。長期金利に低下圧力を掛けており、不動産株の支援材料となっている。
■ダイダン <1980> 1,298円 -181 円 (-12.2%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
ダイダン<1980>が急落。11日の取引終了後、既存株主による株式売り出しを実施すると発表。需給悪化を懸念した売りが出ている。売り出し株数は219万2000株で、需要状況に応じて上限32万8800株のオーバーアロットメントによる売り出しを行う。売り出し価格は19日から22日までのいずれかの日に決定する。
株探ニュース