【↑】日経平均 大引け| 4日続伸、米株高と円安で3万5000円台乗せ (1月11日)

市況
2024年1月11日 18時06分

日経平均株価

始値  34871.33

高値  35157.56(12:55)

安値  34849.57(09:24)

大引け 35049.86(前日比 +608.14 、 +1.77% )

売買高  18億4940万株 (東証プライム概算)

売買代金  4兆7912億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大幅高で4日続伸、3万5000円台へ

2.連日の600円超上昇で約34年ぶりの高値圏走る

3.前日の米株高と為替の円安進行が追い風材料に

4.12月の米CPI発表を控えるなか、買い意欲旺盛

5.値上がり数は64%にとどまるも売買代金高水準

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比170ドル高と反発した。米CPIへの警戒感が広がったものの、ハイテク株を中心に買いが優勢となった。

東京市場では、リスクオンの地合いが加速した。日経平均株価は連日で600円を超える上昇となり、一気に3万5000円台まで上値を伸ばした。

11日の東京市場は、先物を絡め前日に続き日経平均が急上昇、3万5000円大台ラインを突破し約34年ぶりの高値圏に駆け上がった。前日の米国株市場ではNYダウが一時過去最高値を上回る上昇をみせたほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が4連騰と戻り足を鮮明としたことで、東京市場でも市場センチメントが強気に傾いた。日本時間今晩に12月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えるものの、インフレ圧力の低下を事前に織り込む形で買いの勢いは止まらなかった。外国為替市場で円安方向に振れたことが追い風となったほか、明日にオプションSQ算出を控え、先物を使った思惑的な売買も上げ足を助長した。プライム市場の値上がり銘柄数は64%にとどまったが、商いは活況で全体売買代金は4兆8000億円近くまで膨らんだ。

個別では、トヨタ自動車<7203>が商いを膨らませ上昇加速、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも物色人気。東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連が買われ、ソニーグループ<6758>、キーエンス<6861>なども値を上げた。ソフトバンクグループ<9984>が堅調、ファーストリテイリング<9983>も強い動き。技研製作所<6289>が急騰、さくらインターネット<3778>も大幅高に買われた。カーブスホールディングス<7085>も活況高。

半面、レーザーテック<6920>が利益確定売りに押され、ソシオネクスト<6526>も軟調。楽天グループ<4755>も売りに押された。サイゼリヤ<7581>が大きく値を下げ、インフォマート<2492>、ベルシステム24ホールディングス<6183>なども大幅安。パルグループホールディングス<2726>、MonotaRO<3064>などの下げも目立った。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、KDDI <9433>、ダイキン <6367>、SBG <9984>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約245円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はヤマトHD <9064>、テルモ <4543>、エムスリー <2413>、レーザーテク <6920>、オリンパス <7733>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約11円。

東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)輸送用機器、(2)証券商品先物、(3)卸売業、(4)機械、(5)保険業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)サービス業、(2)海運業、(3)水産・農林業、(4)鉄鋼、(5)陸運業。

■個別材料株

△山岡家 <3399> [東証S]

12月既存店37%増収を評価。

△PバンCOM <3559> [東証S]

チャットGPT活用の電子部品情報検索サービスをリリース。

△クラウディア <3607> [東証S]

9~11月期営業10%増益で通期計画を大幅超過。

△エーアイ <4388> [東証G]

プロディ <5580> とクラウド電話サービスの音声合成分野で連携。

△技研製 <6289> [東証P]

9~11月期経常7%増益と東南アジア向け初納入実績を好感。

△アネスト岩田 <6381> [東証P]

上限3.69%の自社株買いを好感。

△カーブスHD <7085> [東証P]

第1四半期は想定以上の大幅増益決算に。

△スズキ <7269> [東証P]

インド・グジャラート州政府と新工場建設で基本合意。

△Zenken <7371> [東証G]

三菱UFJニコスと紹介代理契約の締結で合意。

△プログリット <9560> [東証G]

9~11月期大幅増収増益を好感。

▼ベル24HD <6183> [東証P]

スポット需要減で3~11月期営業減益。

▼サイゼリヤ <7581> [東証P]

9~11月期営業利益倍増も目先出尽くし売り。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)技研製 <6289>、(2)さくらネット <3778>、(3)カーブスHD <7085>、(4)アネスト岩田 <6381>、(5)日進工具 <6157>、(6)マルマエ <6264>、(7)椿本興 <8052>、(8)エニーカラー <5032>、(9)マクニカHD <3132>、(10)霞ヶ関C <3498>

値下がり率上位10傑は(1)ネットプロ <7383>、(2)サイゼリヤ <7581>、(3)インフォMT <2492>、(4)ベル24HD <6183>、(5)エラン <6099>、(6)明光ネット <4668>、(7)パルHD <2726>、(8)モノタロウ <3064>、(9)カチタス <8919>、(10)ファインデ <3649>

【大引け】

日経平均は前日比608.14円(1.77%)高の3万5049.86円。TOPIXは前日比38.39(1.57%)高の2482.87。出来高は概算で18億4940万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1064、値下がり銘柄数は548となった。東証グロース250指数は706.19ポイント(1.50ポイント安)。

[2024年1月11日]

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