【↑】日経平均 大引け| 6日続伸、リスクオン継続で一時3万6000円台 (1月15日)
日経平均株価
始値 35634.12
高値 36008.23(13:12)
安値 35544.32(09:14)
大引け 35901.79(前日比 +324.68 、 +0.91% )
売買高 15億5966万株 (東証プライム概算)
売買代金 4兆0143億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は6日続伸、一時3万6000円台乗せる
2.米株市場NYダウ反落でも、東京市場はリスクオン
3.中東での地政学リスクも影響乏しく一時400円超高
4.上値追い止まらず、機関投資家に持たざるリスクも
5.値上がり銘柄数8割、売買代金も4兆円超で活況続く
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比118ドル安と3日ぶりに反落した。決算を発表した銀行株などの下落が重しとなった。
週明けの東京市場では、寄り後にリスクオンの流れが強まり、日経平均株価は続伸で一時3万6000円台に乗せる場面もあった。
15日の東京市場は、リスク選好の地合いが続いた。前週末の米国株市場でNYダウが利益確定売りで反落したことを受け、上値を積極的に買う動きは見込みにくかったものの想定外の強さを発揮した。寄り付き直後こそ強弱観が対立したが、その後日経平均は次第高の展開に。大手金融株を中心に米国企業の決算発表が本格化するなか、米国株市場では決算を好感する買いは限定的だった。また、中東での地政学リスクが再燃していることから、東京市場でも投資家心理が強気に傾きにくい場面だったが、フタを開けてみると旺盛な物色意欲が全体を牽引した。国内外機関投資家に持たざるリスクが意識され始め、押し目を待たずに買いを入れる動きが強まっている。プライム市場の値上がり銘柄数は全体の8割近くを占めた。商いも活況が続いており、きょうも4兆円台に乗せた。
個別では、レーザーテック<6920>が頑強、ディスコ<6146>は大幅高に買われるなど半導体製造装置関連が高く、信越化学工業<4063>なども商いを伴い上昇した。川崎汽船<9107>が活況高、東京電力ホールディングス<9501>も高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクにも投資資金が流入した。トヨタ自動車<7203>がしっかり、三菱重工業<7011>も買われた。マネーフォワード<3994>がストップ高に買われ、松屋<8237>も値を飛ばした。さくらインターネット<3778>も大幅高。
半面、ソニーグループ<6758>、ソフトバンクグループ<9984>などが冴えず、ダイキン工業<6367>もやや売りに押された。SHIFT<3697>、エスプール<2471>がいずれもストップ安に売り込まれたほか、ベイカレント・コンサルティング<6532>も一時値幅制限いっぱいまで売り込まれる場面があった。IDOM<7599>も急落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、信越化 <4063>、アドテスト <6857>、KDDI <9433>、京セラ <6971>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約138円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367>、トレンド <4704>、SBG <9984>、資生堂 <4911>、ネクソン <3659>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約21円。
東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は空運業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)証券商品先物、(3)電気・ガス業、(4)鉱業、(5)銀行業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)サービス業、(2)ゴム製品、(3)水産・農林業、(4)ガラス土石製品、(5)精密機器。
■個別材料株
△ローソン <2651> [東証P]
24年2月期業績予想と期末配当計画を上方修正。
△サーラ <2734> [東証P]
24年11月期営業益予想20%増で1円増配へ。
△フィルC <3267> [東証S]
前期業績急回復で復配評価し今期も増収増益予想に。
△Fブラザーズ <3454> [東証S]
今期大幅増配計画が買いを誘う。
△ケイブ <3760> [東証S]
6~11月営業大幅黒字化で投資資金の攻勢加速。
△IGポート <3791> [東証S]
24年5月期利益及び配当予想を上方修正。
△ミット <4016> [東証S]
24年11月期大幅増益・増配計画を好感。
△サーバワクス <4434> [東証S]
第3四半期は大幅営業増益で通期計画上回る。
△アイデミー <5577> [東証G]
6~11月期営業益2.2倍で通期計画進捗率71%。
△クックビズ <6558> [東証G]
24年11月期最終36%増益を計画。
▼エスプール <2471> [東証P]
23年11月期下振れ着地を嫌気。
▼グッピーズ <5127> [東証G]
人件費やシステム開発投資増え第1四半期営業利益22%減。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)マネフォ <3994>、(2)松屋 <8237>、(3)サーラ <2734>、(4)ラクトJ <3139>、(5)さくらネット <3778>、(6)DDグループ <3073>、(7)三光合成 <7888>、(8)インターアク <7725>、(9)立花エレ <8159>、(10)川崎汽 <9107>。
値下がり率上位10傑は(1)SHIFT <3697>、(2)エスプール <2471>、(3)ベイカレント <6532>、(4)IDOM <7599>、(5)トランザク <7818>、(6)セレス <3696>、(7)ウイングアク <4432>、(8)イーレックス <9517>、(9)メディアドゥ <3678>、(10)スターマイカ <2975>。
【大引け】
日経平均は前日比324.68円(0.91%)高の3万5901.79円。TOPIXは前日比30.37(1.22%)高の2524.60。出来高は概算で15億5966万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1299、値下がり銘柄数は321となった。東証グロース250指数は710.13ポイント(1.37ポイント高)。
[2024年1月15日]
株探ニュース