ポエック---1Qは2ケタ増収・大幅な増益、環境・エネルギー事業および動力・重機等事業が好調に推移

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2024年1月17日 16時12分

ポエック<9264>は12日、2024年8月期第1四半期(23年9月-11月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比40.1%増の20.32億円、営業利益は同443.5%増の1.66億円、経常利益は同355.4%増の1.67億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同362.1%増の0.93億円となった。環境・エネルギー事業の売上高は前年同期比22.6%増の9.94億円、セグメント利益は同80.6%増の0.59億円となった。養殖設備機器(海水用冷却装置)の製造事業が収益拡大に寄与している。魚介類の乱獲や海洋汚染などに起因する水産資源の減少、食の安全、安心への意識の高まりといったトレンドにより養殖事業が急速に進んでおり、これを商機ととらえ行動してきた成果としている。既に陸上養殖用冷却装置の製造事業は通期の生産能力を超える確度の高い引き合いが発生しており、当四半期はこれらの引き合いから受注した案件を順次計上している。このほか、既存事業のポンプ等水処理機器や環境機器の販売事業及び産業用モータの修理事業は安定して推移している。動力・重機等事業の売上高は同76.1%増の9.49億円、セグメント利益は同368.6%増の1.31億円となった。舶用エンジンやプラント設備機器の製造受託事業を展開しているが、これらの製品は環境規制や省エネ規制の対象となり関連市場は規制厳格化の影響を受け、新たな領域で技術革新が進んでいる。このような状況は、ターゲットとする大手メーカーの製品開発ニーズを刺激して影響し、燃焼効率向上や排気ガス中の有害物質の低減など性能の向上を備える新たな技術に基づく環境対応型機器や省エネ機器の需要を高めている。このようにして技術革新が進む領域で創出された新たな市場をターゲットに展開してきたことが大型案件を相次ぎ受注する成果をもたらし、これまで予想もしなかった大手メーカーとの取引や引合いが発生している状況となっている。なお、メーカーからの引合いが増加傾向で推移してきた背景には、高度な設計、熱処理、溶接・加工及び検査など一連の技術を同社グループが一貫して保有していることが重要な役割を果たしている。これら一連の技術を一貫して保有していることで、メーカーが抱える面倒な製造委託業務を一手に同社グループが引き受けることができる点が独自の強みとなっている。防災・安全事業の売上高は同11.8%減の0.88億円、セグメント利益は0.05億円(前年同期は0.01億円の損失)となった。新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う、病院・福祉施設等において、コロナ禍で減退した設備機器需要は依然として十分持ち直していない。この影響を受けて中心的な商材である自社製品スプリンクラー消火装置「ナイアス」の販売は前年同期から減少した動きとなり、経営成績は低調に推移した。2024年8月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比13.4%増の80.00億円、営業利益が同48.8%増の6.00億円、経常利益が同42.9%増の6.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同42.4%増の3.78億円とする期初計画を据え置いている。

《SI》

提供:フィスコ

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