話題株ピックアップ【夕刊】(2):エムスリー、村田製、モビルス

注目
2024年1月17日 15時16分

■エムスリー <2413>  2,227円  -110 円 (-4.7%)  本日終値

エムスリー<2413>は3日続落。16日の取引終了後、ベネフィット・ワン<2412>へのTOBの買い付け期間を2月15日までに延長すると発表しており、TOB成立への不透明感から売られたようだ。エムスリーによるベネ・ワンのTOBに関しては、TOB価格1600円で、買い付け期間は当初11月15日から12月13日までとしていた。昨年12月12日には買い付け期間を1月17日まで延ばしていたが今回、ベネ・ワンからの要請を受けて再度の延長を決めたとしている。なお、ベネ・ワンを巡っては第一生命ホールディングス<8750>が2123円でTOBを提案しており、1月末ごろをメドに買い付け開始を目指している。

■村田製作所 <6981>  2,893円  -79 円 (-2.7%)  本日終値

村田製作所<6981>が続落。アプリ市場運営を巡り米アップル<AAPL>に対し米エピックゲームズが起こした反トラスト法違反訴訟で、米連邦最高裁判所が現地時間16日、両社の上告を棄却したと伝わった。これにより高裁の判決が有効になり、アップルは多額の損害を受ける可能性があると報じられている。同社に部品を供給する村田製に対しては、アップルが収益改善に向けて部品納入価格の引き下げに動くとの懸念が広がり、株価の重荷となったようだ。

■モビルス <4370>  473円  +80 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値

モビルス<4370>が急伸。午前11時ごろ、同社が開発したオペレーション支援AI「MooA」を、NTTネクシア(札幌市中央区)が実施した生成系AI(ChatGPT)を活用した実証実験に提供したと発表しており、これを好感した買いが流入した。今回行われた実証実験は、NTTネクシアが展開する、専門のオペレーターが企業に代わって案内する電話の案内代行サービス「ハローダイヤル」に関する応対品質向上を目的としたもの。実証実験の結果、オペレーターのアフターコールワークの効率化や応対コンテンツ(QA)の自動生成による一次回答精度の向上などで応対品質向上につながる成果が得られたとしており、NTTネクシアでは今後の商用利用に向けた検討を開始しているという。

■アミタホールディングス <2195>  644円  +100 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値

アミタホールディングス<2195>がストップ高。同社が代表幹事を務めるジャパン・サーキュラー・エコノミー・パートナーシップ(J-CEP)において、プロジェクトメンバーとして参画していた2つの実証が完了したと16日に発表した。実証結果を通じ、同社のコミュニティー型資源回収ステーション「MEGURU STATION」がプラスチック資源循環モデルの構築に寄与することが明らかとなったといい、手掛かり視されたようだ。実証のうち1つ目は、異物や汚れの少ないペットボトルキャップを確保する回収・再生スキームの構築を目的としたもので、市民協力によってリサイクル工程の環境負荷の低減とコスト低減、再生材としての品質担保が示されたという。2つ目は、欧州で導入が進むデジタル製品パスポート(DPP)の対応に向け、トレーサビリティーシステムの体験利用を通じて課題の把握を目指す実証で、原材料調達や再生材含有率などを可視化することで、品質保証が可能になり、「MEGURU STATION」で回収したプラスチック資源の産業活用の促進につながるといった知見を得られたとしている。

■松尾電機 <6969>  651円  +100 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値

松尾電機<6969>が急反発。16日の取引終了後、27年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表し、営業利益8億円(24年3月期予想5億5000万円)を目指すとしたことが好感された。回路保護素子事業でCASE対応自動車の需要拡大に対応して車載用製品の販売網を拡大するほか、タンタルコンデンサ事業では導電性高分子タンタルコンデンサの新製品の開発などにより、車載用及び海外民生用向けの売上高及び利益を確保する方針という。また、期間中の復配を目指すとしており、株主還元への前向きな姿勢も評価されているようだ。

■ブレインズテクノロジー <4075>  679円  +100 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値

ブレインズテクノロジー<4075>がストップ高。同社は16日、さくらインターネット<3778>とデータセンターにおけるラックの施錠確認や汚損破損などの日常点検を人工知能(AI)で自動化するための実証実験を実施すると発表。さくらネットが運営する「石狩データセンター」内の日常点検業務を、カスタム開発したブレインズの予兆検知ソリューション「Impulse(インパルス)」でAI解析を行い、ラックの施錠状況や現場環境の変化を正確に検知が行われるか検証する。今後、さくらネットが運営する他のデータセンターでの実証実験も検討する。

■アウンコンサルティング <2459>  264円  +36 円 (+15.8%)  本日終値

アウンコンサルティング<2459>が急速人気化。同社はSEOコンサルティングなど広告マーケティングサービスを展開するが、16日取引終了後、海外コンサルティング・市場調査やグローバル人材事業を展開するシンガポールのGLOBAL ANGLEと業務提携契約を締結したことを発表。海外デジタルマーケティングの現地ローカル人材活用を拡大させる方針で、これを材料視する買いが集中した。時価総額20億円前後の小型株だが、日々の出来高は高水準で流動性の高さが特徴。値ごろ感からロットを利かせた個人投資家の買いが活発となっている。

■サイネックス <2376>  888円  +87 円 (+10.9%) 一時ストップ高   本日終値

サイネックス<2376>が大幅続伸。同社は地方創生支援ビジネスを幅広く展開するが、ICT事業に注力しており、生成AI関連株の一角にも位置付けられる。さくらインターネット<3778>の物色人気化を受け、足もと株式市場では生成AI関連株に物色の矛先が向く状況で同社株にも投資資金が流れ込む形に。自治体向けでは住民の質問に人工知能(AI)が自動応答する総合案内サービス「AIチャットボット」の導入を進め、契約締結につなげている。業績も好調で、24年3月期営業利益は前期比7%増の5億2000万円予想と増益基調を堅持、PBR0.6倍台と割安なことも水準訂正高への期待を募らせている。

■ハークスレイ <7561>  974円  +89 円 (+10.1%)  本日終値

ハークスレイ<7561>が4連騰し連日の昨年来高値更新となった。16日の取引終了後に、24年3月期の期末配当予想を9円から15円に増額修正したことが好感された。なお、年間配当予想は24円(前期18円)となる。

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