話題株ピックアップ【夕刊】(3):ブラス、オーバル、T&S
■ブラス <2424> 741円 +46 円 (+6.6%) 一時ストップ高 本日終値
ブラス<2424>が大幅高で3日続伸。22日の取引終了後、株主優待制度の一部変更について発表。これを材料視した買いが入ったようだ。新たな制度では基準日を年1回から年2回に増やす。1月31日時点で100株以上を保有する株主に対しては、保有株式数の区分に応じてQUOカードを500~3000円分、贈呈する。また7月31日時点で200株以上保有する株主に対しては、自社ギフトを1000~5000円分贈呈する。半年以上保有する株主が対象。今年1月31日を基準日とする株主優待制度から変更する。あわせて同社は結婚相談所を運営する連結子会社を設立したと発表。3月1日のサービス開始を予定する。
■オーバル <7727> 557円 +34 円 (+6.5%) 本日終値
オーバル<7727>が大幅続伸、新値街道に復帰した。流体計測器の大手メーカーで、得意とする液体向けセンサーは幅広い業界のニーズを捉えている。ここ半導体市況の回復を背景に同関連株に物色の矛先が向いているが、同社は半導体製造装置向けコリオリ流量計や熱式質量流量計で高い実績を有しており、テーマ買いの動きに乗る形となった。株価は500円台と値ごろ感があるほか、PBR0.8倍台で配当利回りも2.5%前後と指標面でも買いやすさがある。
■ティアンドエス <4055> 2,478円 +131 円 (+5.6%) 本日終値
ティアンドエス<4055>が大幅高。前週17日と18日の2営業日で400円以上の大幅下落をみせたが、目先売られ過ぎとみた押し目買いが流入し、切り返し急となっている。外資系証券経由の貸株調達による空売りが高水準だったが、その買い戻しが作用しているとみられる。キオクシアを主要顧客に最先端半導体工場向けのシステム開発及び運用・保守で高度な技術力と実績を有する。トヨタ自動車<7203>向けでもAI関連技術を利用したソリューションを提供している。国策支援のもと国内で半導体工場新設や生産ライン増設の動きが今後も見込まれるなか、同社の活躍余地は大きい。24年11月期営業利益は前期比10%増の7億600万円予想と増収増益基調に変化はなく、25年11月期以降も成長トレンドは維持されそうだ。ややPERが高いことから空売りも溜まっており、日証金では直近貸借倍率が0.39倍と売り長で貸株注意喚起の対象となっている。
■ニーズウェル <3992> 773円 +30 円 (+4.0%) 本日終値
ニーズウェル<3992>が大幅高で3日続伸。22日の取引終了後、金融、証券、生損保、通信、製造業の基幹システム開発などを手掛けるエフ・エスソフトウエア開発(東京都新宿区)と業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。エフ・エスソフトウエア開発は、既にニーズウェルのコアパートナー企業として金融・公共分野の案件において協業を進めている。また今後は、エフ・エスソフトウエア開発の島根開発センターとニーズウェルの長崎開発センターにおけるニアショア拠点の活用ノウハウや案件の共有、ニーズウェルの研修カリキュラムを活用したエンジニア育成支援などで協力体制を構築し、新規顧客獲得や収益拡大などを図るとしている。なお、同件による24年9月期業績への影響は軽微としている。
■エイチーム <3662> 586円 +9 円 (+1.6%) 本日終値
エイチーム<3662>が反発。22日の取引終了後、子会社Qiitaが運営する日本最大級のエンジニアコミュニティ「Qiita(キータ)」の会員数が120万人を突破したと発表しており、好材料視された。「Qiita」はエンジニアに関する知識を記録・共有するためのサービスで、11年9月にサービスを開始した。23年7月に会員数100万人に到達した後も成長を続けており、今回の会員数120万人突破に至ったとしている。
■ニッソウ <1444> 2,796円 +43 円 (+1.6%) 本日終値
ニッソウ<1444>が3日続伸。22日の取引終了後、マレーシアで不動産関連事業を展開するトゥモローWTO社と不動産事業に関する戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の戦略的パートナーシップ契約締結により、ニッソウはトゥモロー社が取り扱うマレーシアの人気リゾート不動産物件を日本で紹介するとともに、ニッソウグループが販売・仲介している日本の人気リゾート不動産物件をトゥモロー社がマレーシアにおいて紹介するという。これまで不足していた分野を双方が補完することになり、日本及びマレーシアの顧客に国境を越えたサービスを提供することが可能になるとしている。
■リプロセル <4978> 168円 +2 円 (+1.2%) 本日終値
リプロセル<4978>はしっかり。22日の取引終了後、微生物検査用の科学機器の開発・製造を手掛ける仏インターサイエンス社と、国内販売代理店契約を締結したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。インターサイエンス社は微生物検査での主要な工程に対応するさまざまな機器を提供しており、コロニーの計測に使用される自動コロニーカウンターでは世界トップシェアという。リプロセルは既存の顧客にとどまらず、新たな顧客の獲得も進めていく方針だ。
■クラウドワークス <3900> 1,290円 +14 円 (+1.1%) 本日終値
クラウドワークス<3900>が4日続伸。午前10時ごろ、みらいリレーションズ(東京都渋谷区)と連携し、スタートアップ・ベンチャー企業に対して各領域のプロフェッショナル副業人材をチーム化して提供する「経営参画型・副業人材マッチング」を開始すると発表しており、好材料視された。11万人の副業ワーカーが登録するハイクラスの副業マッチングプラットフォーム「クラウドリンクス」を運営するクラウドWと、「クラウドリンクス」に登録する副業ワーカーを起用して、エンジニア、企画職など異なる強みを持つ専門人材をチーム化してスタートアップ・ベンチャー経営体制を構築する「事業開発“半”内製化OneTeamサービス」を提供するみらいリレーションズが連携を強化することで、企業に対して効果的かつ効率的な人材供給を行うのが狙い。同時に、スタートアップ・ベンチャー企業が直面する人的リソース不足の解決を支援し、企業の新規事業開発・DX推進に貢献するとしている。
■いい生活 <3796> 504円 +5 円 (+1.0%) 本日終値
いい生活<3796>がしっかり。22日の取引終了後に発表した12月度の月次概況(速報)で、サブスクリプションとソリューションを合わせた売上高が前年同月比5.0%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。ソリューション売上高は前年比横ばいだったものの、サブスクリプション売り上げが同5.7%増となり牽引した。
■FRONTEO <2158> 623円 +1 円 (+0.2%) 本日終値
FRONTEO<2158>が高い。22日の取引終了後、自社開発のAI「KIBIT(キビット)」を搭載した企業の技能伝承をサポートするAIソリューション「匠KIBIT」について、森永製菓<2201>に1月22日から導入されることになったと発表。これが材料視された。
●ストップ高銘柄
セキュアヴェイル <3042> 395円 +80 円 (+25.4%) ストップ高 本日終値
グッピーズ <5127> 2,696円 +500 円 (+22.8%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
阿波製紙 <3896> 503円 -100 円 (-16.6%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース