【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり小反発、半導体関連株が買われ切り返す (1月25日)

市況
2024年1月25日 18時58分

日経平均株価

始値  36213.14

高値  36312.36(14:20)

安値  35912.54(10:52)

大引け 36236.47(前日比 +9.99 、 +0.03% )

売買高  14億2510万株 (東証プライム概算)

売買代金  4兆2144億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は3日ぶり小反発、後場に切り返す展開

2.日米で長期金利が上昇傾向にあり、上値の重しに

3.米半導体株高を受け同関連株が買われ全体支える

4.個別株物色意欲は旺盛、プライム市場の75%上昇

5.商いも活況続き、5営業日連続で4兆円台に乗せる

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比99ドル安と続落した。FRBによる早期利下げ観測が後退し景気敏感株を中心に売りが優勢となった。

東京市場では、前場は売りに押される展開だったが、その後に日経平均株価は下げ渋った。後場は一貫して戻り足を示し、結局わずかながら上昇して引けている。

25日の東京市場は、方向感の定まりにくい動きとなった。前場は利益確定の売りに押される展開となり、日経平均は300円を超える下げで3万6000円台を割り込む場面もあったが、売り一巡後は押し目買いが優勢となった。前日の米国株市場で半導体関連株が買われた流れを引き継いで同関連株に投資資金が流入し、全体相場を支えた。米長期金利が上昇傾向にあるほか、国内でも新発10年債利回りが0.74%台に入るなど上昇基調を強めている。だが、これを嫌気する動きは限定的だった。個別株物色意欲は旺盛で、値上がり銘柄数はプライム市場全体の75%を占めている。また、売買代金はきょうも4兆2000億円あまりをこなし、これで5営業日連続の4兆円台乗せとなった。

個別では、きょうも群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が大幅高に買われたほか、ディスコ<6146>も活況高。川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>など海運株への買いも目立った。TOWA<6315>、野村マイクロ・サイエンス<6254>などが大幅高。ルネサスエレクトロニクス<6723>も値を上げた。KOKUSAI ELECTRIC<6525>、東京エレクトロン デバイス<2760>、大阪有機化学工業<4187>なども値を飛ばした。

半面、ニデック<6594>が下値を探り、ソニーグループ<6758>も冴えない。三井住友フィナンシャルグループ<8316>も売りに押された。リクルートホールディングス<6098>が安く、ソフトバンクグループ<9984>も軟調。オービック<4684>が急落、霞ヶ関キャピタル<3498>、ネクソン<3659>の下げも目立つ。エムスリー<2413>も下落した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、レーザーテク <6920>、アドテスト <6857>、ファナック <6954>、HOYA <7741>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約89円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098>、ファストリ <9983>、中外薬 <4519>、SBG <9984>、ネクソン <3659>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約62円。

東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)海運業、(3)証券商品先物、(4)鉄鋼、(5)水産・農林業。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)医薬品、(3)サービス業、(4)保険業、(5)情報・通信業。

■個別材料株

△塩水糖 <2112> [東証S]

今期上方修正と長期保有株主優待を好感。

△KG情報 <2408> [東証S]

前期利益上振れ着地と今期増配見通しを好感。

△WHDC <3823> [東証S]

Aバランス <3856> [東証S]傘下と太陽光発電事業の事前調査で合意。

△ブレインズ <4075> [東証G]

NTT東日本のラボへ「Impulse」導入を材料視。

△インフォネ <4444> [東証G]

AIライティングサービスを発表。

△ペイロール <4489> [東証G]

1株1380円でMBO。

△デザインワン <6048> [東証S]

AI用いたチャットボット環境作成サービスを発表。

△アルー <7043> [東証G]

リロクラブと業務提携。

△広済堂HD <7868> [東証P]

SBI証券が目標株価1010円でカバレッジ開始。

△白洋舎 <9731> [東証S]

営業利益が前期比で2.7倍化。

▼神戸物産 <3038> [東証P]

23年12月度は経常赤字に転落。

▼ニデック <6594> [東証P]

今期最終を18%下方修正。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)TOWA <6315>、(2)広済堂HD <7868>、(3)野村マイクロ <6254>、(4)ラサ工 <4022>、(5)日電子 <6951>、(6)コクサイエレ <6525>、(7)東エレデバ <2760>、(8)大有機 <4187>、(9)東洋炭素 <5310>、(10)ダイダン <1980>

値下がり率上位10傑は(1)オービック <4684>、(2)霞ヶ関C <3498>、(3)ネクソン <3659>、(4)神戸物産 <3038>、(5)ニデック <6594>、(6)ベイカレント <6532>、(7)GMO-PG <3769>、(8)リクルート <6098>、(9)エムスリー <2413>、(10)アンビスHD <7071>

【大引け】

日経平均は前日比9.99円(0.03%)高の3万6236.47円。TOPIXは前日比2.70(0.11%)高の2531.92。出来高は概算で14億2510万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1236、値下がり銘柄数は387となった。東証グロース250指数は718.85ポイント(8.98ポイント高)。

[2024年1月25日]

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