「ペロブスカイト太陽電池」が18位にランク、次世代エネルギーの主役候補として関心高い<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「ペロブスカイト太陽電池」が18位となっている。
二酸化炭素(CO2)をはじめとする温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を実現するため、再生可能エネルギーの導入拡大に向けた動きが活発化している。その主役の一つである太陽光発電で次世代のエネルギー候補として期待が寄せられているのが、ペロブスカイトと呼ばれる結晶構造を持つ化合物を用いる「ペロブスカイト太陽電池」だ。
産業技術総合研究所によると、ペロブスカイト太陽電池は現在の主流となっているシリコン系太陽電池とは異なり、材料を塗布や印刷で作ることができ、一日に製造できる量が多いことから低コスト化が可能だという。また、シリコン系の母材であるシリコンウエハーは薄くて割れやすいが、ペロブスカイト太陽電池は小さな結晶の集合体が膜になっていることから折り曲げやゆがみに強いことが特徴。加えて、重さはシリコン系の10分の1と軽量なことも長所で、耐荷重の小さい工場の屋根やビル壁面など既存の太陽電池を設置できない場所への導入が期待されている。材料も、特に高価な貴金属などを使わず、比較的手に入りやすいヨウ化鉛やメチルアンモニウムなどが素材になり、それらをコーティング技術で加工できるため、製造コストを抑えられることも優れている点だ。
関連銘柄としては日揮ホールディングス<1963>、日産化学<4021>、積水化学工業<4204>、パナソニック ホールディングス<6752>などが挙げられる。