話題株ピックアップ【昼刊】:日テレHD、ネクソン、田中化研

注目
2024年2月2日 11時38分

■日テレHD <9404>  2,151円  +400 円 (+22.8%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

日本テレビホールディングス<9404>が急騰。2000円の大台に乗せ、2017年1月以来、およそ7年ぶりの高値圏で推移している。1日の取引終了後、株主名簿外の外国人株主が配当を受け取れるように6月の定時株主総会において定款変更を提案すると発表した。あわせて、取得総数500万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.93%)、取得総額70億円を上限とする自社株買いを5月31日までの間、実施することも発表。これらを好感した買いが集まった。同社は放送法に基づき、外国人の議決権割合が20%以上となる場合に、一部の外国人株主に対し株主名簿への記載を拒否している。株主名簿への記載を拒否された「外国人持株調整株式」を定款変更により配当支払いの対象とし、外国人投資家が企業価値を適正に評価できるよう環境を整える。これまでは議決権計算に伴って配当を受け取れる外国人株式が減少するリスクがあり、自社株買いが困難な状況にあったが、今後は機動的な自己株式取得の実施も可能にしていく。同社は24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算も開示した。売上高は前年同期比0.2%増の3062億1900万円、経常利益は同4.9%減の370億6000万円だった。

■ネクソン <3659>  2,806円  +500 円 (+21.7%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率3位

ネクソン<3659>がストップ高の水準となる前営業日比500円高の2806円に買われた。中国国家新聞出版署が2日、海外オンラインゲームの32タイトルについて、2024年のライセンスを承認したと発表した。このなかに、ネクソンが手掛ける「アラド戦記(中国名:地下城与勇士)」の名が記載されており、収益貢献を期待した買いが集まったようだ。「三国志」シリーズのコーエーテクモホールディングス<3635>も大幅高となっている。

■田中化学研究所 <4080>  1,004円  +150 円 (+17.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

田中化学研究所<4080>がストップ高の1004円水準でカイ気配となっている。1日の取引終了後、24年3月期の単独業績予想について、営業利益を10億円から27億円(前期比52.2%増)へ、純利益を8億3000万円から20億円(同55.0%増)へ上方修正し、あわせて無配としていた期末一括配当予想を4円に引き上げると発表したことが好感されている。第3四半期時点で販売数量が想定を下回ったことに加えて、主原料であるニッケル及びコバルトの国際相場が下落基調で推移したことから売上高は640億円から470億円(同18.5%減)へ下方修正したが、減価償却費及び労務費などのコストが想定よりも減少したことに加えて、相場関連損益を9億円収益計上したことも寄与する。なお、配当は13期ぶりの復配となる。同時に発表した第3四半期累計(23年4~12月)決算は、売上高359億2500万円(前年同期比19.5%減)、営業利益22億5400万円(同10.0%減)、純利益17億2800万円(同20.0%減)だった。

■ゼリア新薬工業 <4559>  2,209円  +167 円 (+8.2%)  11:30現在

ゼリア新薬工業<4559>は大幅高。1日の取引終了後に23年4~12月期連結決算を発表し、売上高は前年同期比12.0%増の579億1900万円、純利益は同40.8%増の84億2300万円だった。通期の純利益計画(70億円)を大きく上回って着地しており、これを好感した買いが集まっている。医療用医薬品事業が主に欧州向けで伸長。コンシューマーヘルスケア事業では主力の「ヘパリーゼ群」の売り上げが拡大したほか、「コンドロイチン群」も好調だった。前期に為替差損を計上した反動も寄与した。なお、通期見通しは据え置いた。

■アマノ <6436>  3,726円  +279 円 (+8.1%)  11:30現在

1日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が37%増益で着地・10-12月期も35%増益」が好感された。

アマノ <6436> [東証P] が2月1日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比36.7%増の134億円に拡大し、通期計画の185億円に対する進捗率は5年平均の58.3%を上回る72.8%に達した。

⇒⇒アマノの詳しい業績推移表を見る

■フタバ産業 <7241>  982円  +68 円 (+7.4%)  11:30現在

フタバ産業<7241>がカイ気配スタートで上昇加速。トヨタを筆頭株主とする自動車部品メーカーで売上高の7割以上をトヨタ自動車<7203>向けで占めている。業績は絶好調で24年3月期営業利益は大幅過去最高更新が見込まれているが、合理化による利益率改善が進み足もとでは会社側の想定を更に上回って推移しているもようだ。そうしたなか、1日取引終了後に今期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の150億円から190億円(前期比2.5倍)に大幅増額した。これを受けて投資資金が集中する格好となった。

■BIPROGY <8056>  4,562円  +304 円 (+7.1%)  11:30現在

1日に決算を発表。「今期最終を7%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額」が好感された。

BIPROGY <8056> [東証P] が2月1日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比33.8%増の181億円に拡大した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の90円→95円(前期は80円)に増額修正した。

⇒⇒BIPROGYの詳しい業績推移表を見る

■日本瓦斯 <8174>  2,416円  +152 円 (+6.7%)  11:30現在

日本瓦斯<8174>が急反発した。1日の取引終了後、取得総数180万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.6%)、取得総額35億円を上限とする自社株買いの実施を発表。株主還元姿勢を評価した買いが入ったようだ。取得期間は2月2日から7月31日。あわせて開示した24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、売上高が前年同期比4.1%減の1346億7300万円、最終利益が同59.3%増の66億8100万円だった。

■コナミグループ <9766>  9,418円  +572 円 (+6.5%)  11:30現在

コナミグループ<9766>が大幅反発し、2000年11月以来約23年3カ月ぶりの高値となっている。1日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を3280億円から3430億円(前期比9.1%増)へ、営業利益を600億円から720億円(同55.9%増)へ、純利益を410億円から510億円(同46.2%増)へ上方修正したことが好感されている。主にデジタルエンタテインメント事業で、昨年11月に発売した国民的ボードゲームシリーズ「桃太郎電鉄」の最新作「桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~」をはじめとする主力タイトルの収益が計画を上回っていることが要因という。なお、第3四半期累計(23年4~12月)決算は、売上高2530億9600万円(前年同期比11.6%増)、営業利益596億800万円(同58.9%増)、純利益444億9500万円(同61.4%増)だった。

■サーバーワークス <4434>  3,905円  +210 円 (+5.7%)  11:30現在

サーバーワークス<4434>が大幅反発している。1日の取引終了後、富士フイルムホールディングス<4901>100%子会社の富士フイルムビジネスイノベーションと、クラウドサービスの導入支援・運用保守を提供する合弁会社を設立すると発表しており、好材料視されている。新会社「富士フイルムクラウド」は、富士フイルムビジネスイノベーション66%、サーバワクス34%で3月1日に設立を予定。サーバワクスのクラウドビジネスへの知見や高い技術力と、富士フイルムビジネスイノベーションの全国販売網及びITインフラ管理の実績を組み合わせることで、中堅・中小企業を中心にアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)などのクラウドサービスの導入支援から運用保守までをワンストップで提供する。なお、同件による24年2月期業績への影響は軽微としている。

■大塚商会 <4768>  6,565円  +347 円 (+5.6%)  11:30現在

大塚商会<4768>は大幅反発している。1日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げることで、投資家により投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大と株式の流動性向上を図ることが狙いとしている。また、同時に発表した24年12月期連結業績予想で、売上高1兆260億円(前期比5.0%増)、営業利益685億円(同8.8%増)、純利益476億7000万円(同0.5%増)と2期連続で営業最高益更新を見込み、年間配当予想で70円と実質増配を予定していることも好感されている。堅調な企業のIT投資需要を背景にシステムインテグレーション事業の伸長を見込むほか、サービス&サポート事業で、オフィスサプライ通信販売事業「たのめーる」の競争力強化などでストックビジネスの増加を狙う。なお、23年12月期決算は、売上高9773億7000万円(前の期比13.5%増)、営業利益629億5900万円(同15.0%増)、純利益474億4800万円(同18.6%増)だった。

■ローム <6963>  2,732.5円  +141 円 (+5.4%)  11:30現在

ローム<6963>は大幅続伸している。1日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を5000億円から4700億円(前期比7.5%減)へ、営業利益を530億円から440億円(同52.3%減)へ、純利益を590億円から480億円(同40.3%減)へ下方修正したが、株価に織り込み済みとの見方が強くアク抜け感から買われているようだ。SiCパワー半導体などの主力製品は堅調に推移している半面、注力の自動車市場は毎四半期の売り上げは増加しているものの、想定を超える自動車関連部品の在庫調整により年間成長が限定的となっていることが要因。また、産業機器市場及びコンピューター&ストレージ市場で在庫調整と需要低迷が長引いていることも響くとしている。同時に発表した第3四半期累計(23年4~12月)決算は、売上高3551億2600万円(前年同期比9.0%減)、営業利益406億4900万円(同46.1%減)、純利益451億200万円(同33.6%減)だった。

■エア・ウォーター <4088>  2,014円  +72.5 円 (+3.7%)  11:30現在

エア・ウォーター<4088>は反発している。午前11時ごろに24年3月末時点の株主から株主優待制度を拡充すると発表しており、好材料視されている。現行制度に加えて、新たに保有株数100株以上1000株未満の区分を追加し、1500円相当のグループ製品を贈呈するという。なお、1000株以上を保有する株主に対しての優待内容には変更はない。

■ドリームインキュベータ <4310>  3,090円  -220 円 (-6.7%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位

1日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が赤字転落で着地・10-12月期も赤字転落」が嫌気された。

ドリームインキュベータ <4310> [東証P] が2月1日大引け後(17:00)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は11.1億円の赤字(前年同期は20億円の黒字)に転落した。

⇒⇒ドリームインキュベータの詳しい業績推移表を見る

■三菱自動車工業 <7211>  445.9円  -26.7 円 (-5.7%)  11:30現在  東証プライム 下落率4位

三菱自動車工業<7211>が5日ぶり反落。1日の取引終了後に23年4~12月期連結決算を発表。最終利益が前年同期比21.4%減の1027億5500万円となっており、これが嫌気されている。売上高は同14.3%増の2兆638億円と堅調だったものの、中国事業関連損失の計上や前期に固定資産売却益があった反動が影響した。通期の増収・最終減益見通しに変更はない。

■マクアケ <4479>  719円  +100 円 (+16.2%) ストップ高   11:30現在

マクアケ<4479>がストップ高。同社は前日1日、池田泉州ホールディングス<8714>による日本初の法人向けデジタルバンク事業「01Bank(ゼロワンバンク)」に参画すると発表した。クラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」のデータを活用し、オンラインでの事業性評価融資を可能にするという。この発表は前日場中に行われており、その時点で株価への反応は限定的だったが、きょうになって改めて材料視する買いが入ったようだ。

●ストップ高銘柄

売れるネット広告社 <9235>  1,330円  +300 円 (+29.1%) ストップ高   11:30現在

アイティメディア <2148>  1,659円  +300 円 (+22.1%) ストップ高買い気配   11:30現在

デリバリコン <9240>  640円  +100 円 (+18.5%) ストップ高   11:30現在

ABEJA <5574>  4,755円  +700 円 (+17.3%) ストップ高   11:30現在

など、10銘柄

●ストップ安銘柄

アルデプロ <8925>  258円  -80 円 (-23.7%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

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