話題株ピックアップ【夕刊】(1):東京エネシス、ネットワン、東エレデバ

注目
2024年2月5日 15時17分

■東京エネシス <1945>  1,168円  +118 円 (+11.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

東京エネシス<1945>が急騰。火力や原子力発電所及びバイオマスなどの再生可能エネルギー発電所の建設工事やメンテナンスを手掛ける。足もとの業績は会社側の想定を上回って好調に推移しており、前週末2日取引終了後に発表した23年4~12月期決算は経常利益が前年同期比3.3倍となる37億3500万円と急拡大、通期計画の35億円を超過した。また、同日に発行済み株式数の2.3%に相当する80万株、金額ベースで8億4000万円を上限に自社株買いの実施(今朝の東証の自己株式立会外買付取引で行う)も発表した。取得した全株と保有する150万株を2月20日付で消却する計画で、これがポジティブサプライズを与えている。

■ホーチキ <6745>  2,212円  +216 円 (+10.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

ホーチキ<6745>が後場急伸。午後2時30分ごろ、24年3月期連結業績予想の上方修正を発表。売上高を865億円から910億円(前期比6.5%増)へ、営業利益を61億円から70億円(同25.2%増)へ引き上げており、これを好感した買いが集まっている。国内においてリニューアルやメンテナンスが順調に進捗していることや、海外で為替の影響を含め、火災報知設備を構成する製品群のシステム販売が好調に推移していることが寄与する。

■ネットワンシステムズ <7518>  2,671.5円  +259.5 円 (+10.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

ネットワンシステムズ<7518>が続騰した。前週末2日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表した。経常利益は前年同期比9.1%減の116億3600万円だったが、直近3か月間となる10~12月期では約32%の大幅な経常増益となっており、業況を評価した買いを集めたようだ。4~12月期の売上高は前年同期比2.4%増の1430億1300万円だった。10~12月期には一部案件の繰り上がりがあったという。

■エフ・シー・シー <7296>  2,180円  +201 円 (+10.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

エフ・シー・シー<7296>が大幅に4日続伸し、昨年来高値を更新した。同社は2日取引終了後、24年3月期第3四半期累計(23年4~12月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比73.6%増の119億4400万円となり、通期計画の140億円に対する進捗率は85.3%に達した。売上収益は同9.3%増の1775億800万円で着地。インドネシア、インド、米国の販売が増加したことや円安の効果が主な要因だとしている。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■百十四銀行 <8386>  2,704円  +238 円 (+9.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

百十四銀行<8386>が3日ぶりに急反発。マドを開けて上伸している。前週末2日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想と配当予想を見直した。今期の純利益の見通しを65億円から75億円(前期比18.2%減)に引き上げたほか、年間配当予想は10円増額して45円(前期比5円増配)に修正しており、ポジティブ視されたようだ。外国為替売買益や金融派生商品収益が想定を上回る見込みとなった。与信費用が計画を下回る見通しとなったことも寄与する。4~12月期の純利益は前年同期比0.3%増の70億500万円となった。

■東エレデバ <2760>  6,480円  +510 円 (+8.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

2日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が14%増益で着地・10-12月期も5%増益」が好感された。

東京エレクトロン デバイス <2760> [東証P] が2月2日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比14.4%増の97.1億円に伸び、通期計画の135億円に対する進捗率は5年平均の61.4%を上回る72.0%に達した。

⇒⇒東エレデバの詳しい業績推移表を見る

■千代田化工建設 <6366>  364円  +27 円 (+8.0%)  本日終値

千代田化工建設<6366>が上げ幅を拡大。午前中にトヨタ自動車<7203>と大規模水電解システムの共同開発で基本合意したと発表したのに続き、午後2時ごろに24年3月期の連結業績予想について、売上高を4500億円から5000億円(前期比16.2%増)へ、営業利益を200億円から210億円(同15.9%増)へ、純利益を150億円から180億円(同18.5%増)へ上方修正したことが好感された。遂行中案件の着実な進捗により工事進度が期初の想定を上回って推移していることに加えて、為替レートが円安で推移したことによるプラス効果もあり、売上高が増加する見込み。また、資産効率の向上やリソース配分の最適化、固定費の適切なコントロールにより事業収益が着実に積み上がっていることや、完工案件でのリスク分担による採算の改善など一過性利益の計上も寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(23年4~12月)決算は、売上高3974億6300万円(前年同期比28.8%増)、営業利益178億1800万円(同30.8%増)、純利益156億9200万円(同25.2%増)だった。

■ジーテクト <5970>  2,047円  +146 円 (+7.7%)  本日終値

ジーテクト<5970>は大幅続伸し昨年来高値を更新。2000円の大台に乗せる場面があった。前週末2日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想と配当予想を上方修正し、好感されたようだ。今期の売上高予想は3370億円から3430億円(前期比9.1%増)、最終利益予想は93億円から107億円(同4.2%増)に見通しを引き上げた。最終利益は減益予想から一転して増益を見込む。また、年間配当予想はこれまでの計画から1円増額して66円(同8円増配)とした。同社は自動車向けプレス部品を手掛ける。中国セグメントでの経営努力が奏功。能登半島地震による国内生産台数への影響が懸念されながらも、グローバルでは生産動向が安定化する見通しとし、業績予想を見直した。4~12月期の売上高は前年同期比10.3%増の2599億6200万円、最終利益は同15.5%増の97億800万円だった。

■TIS <3626>  3,564円  +250 円 (+7.5%)  本日終値

TIS<3626>が続急伸。前週末2日の取引終了後に発表した第3四半期累計(23年4~12月)連結決算が、売上高4047億4400万円(前年同期比9.3%増)、営業利益475億7900万円(同7.1%増)、純利益321億9000万円(同0.1%増)と増収増益で着地したことが好感された。顧客のDX需要をはじめとするIT投資ニーズに対応したことで、全ての顧客業種向けに売り上げを伸ばした。人材投資をはじめとする成長投資を積極的に行ったことや、前年同期の政策保有株式売却の反動減はあったものの、増収効果や高付加価値ビジネスの提供などにより増益となった。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高5360億円(前期比5.4%増)、営業利益645億円(同3.5%増)、純利益420億円(同24.3%減)の従来見通しを据え置いている。また同日、676万6000株(発行済み株数の2.80%)、金額で224億2252万4000円を上限とする自社株を、5日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で取得すると発表。この日朝、上限の676万6000株を総額224億2252万4000円で取得した。

■富山第一銀行 <7184>  881円  +55 円 (+6.7%)  本日終値

2日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常は37%増益・通期計画を超過」が好感された。

富山第一銀行 <7184> [東証P] が2月2日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比37.2%増の91.2億円に拡大し、通期計画の80億円に対する進捗率が114.1%とすでに上回り、さらに5年平均の109.8%も超えた。

⇒⇒富山第一銀行の詳しい業績推移表を見る

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