東京株式(前引け)=反落、米株安受け半導体関連など利食われる
19日前引けの日経平均株価は前営業日比121円65銭安の3万8365円59銭と反落。前場のプライム市場の売買高概算は8億1721万株、売買代金概算は2兆3872億円。値上がり銘柄数は1083、対して値下がり銘柄数は534、変わらずは38銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は売りに押される地合いとなった。前週末の米国株市場では長期金利の上昇を背景に株式の相対的な割高感が意識されNYダウなど主要株価指数が揃って安く引けた。東京市場でもこれに歩調を合わせる形で半導体関連などへの売りが誘発され、日経平均を押し下げている。足もとでドル・円相場が1ドル=150円台を割り込むなど円高含みに推移していることもハイテクセクターの買い手控え要因となった。ただ、商社や金融などバリュー株全般が買い戻され、値上がり銘柄数は値下がり数を大きく上回っている。なお、TOPIXの前引けはプラス圏で着地している。
個別では東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>などが安く、ソシオネクスト<6526>も値を下げた。日本CMK<6958>が急落、任天堂<7974>の下げも目立つ。半面、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、三菱商事<8058>も物色人気。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクもしっかり。三菱鉛筆<7976>が急騰したほか、ぐるなび<2440>が値を飛ばし、三井住友建設<1821>も商いを膨らませ大幅高。ベステラ<1433>も高い。