本日注目すべき【好決算】銘柄 川田テク、ギグワークス、ポールHD (12日大引け後 発表分)
3月12日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
川田テク <3443> [東証P] ★今期経常を9%上方修正・7期ぶり最高益、配当も30円増額
◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の87億円→95億円に9.2%上方修正。増益率が38.1%増→50.8%増に拡大し、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。鉄構部門と土木部門で設計変更交渉が想定以上に順調に進んだことに加え、航空事業における機体用部品価格の高騰に対する補助金計上なども織り込んだ。
併せて、期末一括配当を従来計画の300円→330円(前期は210円)に増額修正した。期末配当利回りは3.66%に上昇。
ギグワークス <2375> [東証S] ★11-1月期(1Q)経常は14倍増益で着地
◆24年10月期第1四半期(23年11月-24年1月)の連結経常利益は前年同期比14倍の9900万円に拡大して着地。レンタルオフィスの会員増加や利益成長重視の事業運営によってシェアリングエコノミー事業の業績が大きく改善した。エンジニア人件費の高騰に伴う契約単価やコストの見直しでシステムソリューション事業の収益が伸びたことも利益拡大につながった。
第1四半期実績だけで、通期計画の2億円に対する進捗率は49.5%に達しており、業績上振れが期待される。
アールプラン <2983> [東証G] ★前期経常を57%上方修正
◆24年1月期の連結経常利益を従来予想の2億2700万円→3億5700万円に57.3%上方修正。減益率が55.1%減→29.4%減に縮小する見通しとなった。土地情報力を強みに土地販売区画数を伸ばしたほか、第4四半期にかけての分譲住宅の販売が想定より好調に推移したことが要因。効率的なマーケティングによる広告宣伝費の削減に加え、土地の取得費用が抑えられたことなども寄与した。
ポールHD <3657> ★今期経常は3.6倍増益へ
◆24年1月期の連結経常利益は前の期比77.1%減の6.1億円に落ち込んだものの、続く25年1月期は前期比3.6倍の22億円に急拡大する見通しとなった。今期は上期に海外、メディアにおける事業整理のメドが立ち、下期から収益性改善が本格化する計画。主力の国内ソリューションが業績を牽引する。前期に利益を圧迫した国内拠点統合費用と海外新規事業費用は大幅に減少する見込み。
ザッパラス <3770> [東証S] ★今期営業を14%上方修正、自社株買いも発表
◆24年4月期の連結営業損益を従来予想の2億5000万円の黒字→2億8500万円の黒字(前期は3億6200万円の赤字)に14.0%上方修正した。自社占いプラットフォーム「cocoloni占い館」やメディア露出で注目度が高まった占い師が監修する占いコンテンツなどが堅調に推移していることを反映した。
併せて、発行済み株式数の2.48%にあたる30万株または1億5000万円を上限に自社株買いを実施すると発表。
ナガオカ <6239> [東証S] ★今期配当を7円増額修正、自社株買いも発表
◆24年6月期の期末一括配当を従来計画の23円→30円(前期は23円)に大幅増額修正した。今期の業績動向や財務状況などを踏まえ、株主への利益配分を増やす。
併せて、発行済み株式数の7.1%にあたる50万株または6億1750万円を上限に「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表。
のむら産業 <7131> [東証S] ★11-1月期(1Q)経常は2.1倍増益で着地
◆24年10月期第1四半期(23年11月-24年1月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の1.2億円に急拡大して着地。外食など業務用向け精米袋の販売が堅調に推移したほか、利益率の高い包装機械が好調だった。コスト削減や人材獲得の期ずれに加え、物流梱包事業の伸長も大幅増益に貢献した。
トレイダーズ <8704> [東証S] ★未定だった今期配当は7円増配
◆従来未定としていた24年3月期の年間配当は24円(前期は17円)実施する方針とした。連結純資産配当率(DOE)4%を目安とする基本方針を踏まえ、株主への利益配分を増やす。期末配当は16円となる。
株探ニュース