【↑】日経平均 大引け| 続伸、緩和的な金融環境継続で4万円台回復 (3月19日)
日経平均株価
始値 39622.58
高値 40003.60(15:00)
安値 39407.50(10:36)
大引け 40003.60(前日比 +263.16 、 +0.66% )
売買高 19億3254万株 (東証プライム概算)
売買代金 5兆2007億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は続伸、後場上げ幅拡大し4万円台乗せ
2.日銀決定会合はマイナス金利解除など事前の想定通り
3.決定会合の結果発表後、アク抜け感から買いが広がる
4.当面緩和的環境続くとの見方示し、株式市場に安心感
5.75%の銘柄が上昇、売買代金も後場膨らみ5兆円台に
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比75ドル高と3日ぶりに反発した。米長期金利の高止まりが圧迫要因だったもののハイテク株を中心に買い戻しが入り、全体相場を押し上げた。
東京市場では、前場は様子見ムードの強い地合いだったが、後場は買いの勢いが増し日経平均株価は高値引けとなり4万円大台を回復した。
19日の東京市場は、朝方売り優勢でスタートし、売り一巡後は戻り足を強めたものの前場はマイナス圏で着地。昼ごろに発表される日銀の金融政策決定会合の結果待ちで様子見ムードが強かった。しかし、日銀のマイナス金利解除やETF買い入れの停止、イールドカーブ・コントロール(YCC)の撤廃などが発表されると、買い戻しなどを絡めて上値追い基調を強めた。政策変更は事前予想通りの内容でアク抜け感が出たほか、日銀声明文で、当面緩和的な金融環境が続くとの見通しが示されると、円安進行と相まって先物が主導する形で広範囲に買いが広がった。個別株ベースでもプライム市場全体の75%の銘柄が上昇する買い気の強い地合いとなり、売買代金も前場は2兆円強にとどまっていたが、後場に急増し5兆円台に膨らんだ。
個別では、断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が上値を追ったほか、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>なども買いが優勢だった。トヨタ自動車<7203>が高く、三菱重工業<7011>も上昇、ニデック<6594>も水準を切り上げた。さくらインターネット<3778>にも投資資金の攻勢が続いた。日立製作所<6501>も高い。株価低位のYTL<1773>が急騰、プロレド・パートナーズ<7034>はストップ高に買われた。住友不動産<8830>、東京建物<8804>が物色人気となり、太平洋工業<7250>なども値を上げた。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが冴えず、東京電力ホールディングス<9501>が下値を探った。川崎汽船<9107>も売りに押された。ファーストリテイリング<9983>も軟調。神戸物産<3038>、DMG森精機<6141>、ダブル・スコープ<6619>が大幅安、イビデン<4062>の下げも目立つ。エイチ・アイ・エス<9603>も利食われた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、トヨタ <7203>、レーザーテク <6920>、住友不 <8830>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約118円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、アドテスト <6857>、テルモ <4543>、中外薬 <4519>、第一三共 <4568>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約106円。
東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は海運業、医薬品、銀行業の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)不動産業、(2)鉱業、(3)輸送用機器、(4)ゴム製品、(5)その他金融業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)精密機器、(2)空運業、(3)ガラス土石製品、(4)水産・農林業、(5)電気・ガス業。
■個別材料株
△熊谷組 <1861> [東証P]
オアシスによる買い増し判明を思惑視。
△モルフォ <3653> [東証G]
第1四半期決算受け業績改善期待の買い続く。
△さくらネット <3778> [東証P]
エヌビディア<NVDA>関連で再注目。
△エクサWiz <4259> [東証G]
第一三共 <4568> とのAI活用創薬プロジェクトで成果。
△テクノロジー <5248> [東証G]
今期経常益倍増で連続最高益更新を計画。
△守谷輸送機 <6226> [東証S]
サムスン重工業からの受注を好感。
△トムソン <6480> [東証P]
半導体製造装置向け直動案内機器の需要拡大に期待。
△ザイン <6769> [東証S]
データサーバー事業への参入を材料視。
△EMネットJ <7036> [東証G]
生成AI活用のインハウス支援サービスを開始。
△三井不 <8801> [東証P]
日銀マイナス金利政策解除も緩和環境継続姿勢示す。
▼神戸物産 <3038> [東証P]
2月度単体は経常19%減益で着地。
▼サンバイオ <4592> [東証G]
SB623の製造販売承認状況巡りコメントを開示。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)プロレド <7034>、(2)ギフトHD <9279>、(3)リズム <7769>、(4)住友不 <8830>、(5)太平洋工 <7250>、(6)JIA <7172>、(7)北越コーポ <3865>、(8)ブレーキ <7238>、(9)アイネット <9600>、(10)東建物 <8804>。
値下がり率上位10傑は(1)神戸物産 <3038>、(2)DMG森精機 <6141>、(3)WSCOPE <6619>、(4)サムコ <6387>、(5)広済堂HD <7868>、(6)クロスキャト <2307>、(7)ポールHD <3657>、(8)イビデン <4062>、(9)パルHD <2726>、(10)鎌倉新書 <6184>。
【大引け】
日経平均は前日比263.16円(0.66%)高の4万0003.60円。TOPIXは前日比28.98(1.06%)高の2750.97。出来高は概算で19億3254万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1250、値下がり銘柄数は366となった。東証グロース250指数は746.07ポイント(5.62ポイント高)。
[2024年3月19日]
株探ニュース