「生成AI」が4位にランク、日立やKDDIが将来ビジネス見据え相次ぎ強化<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「生成AI」が4位となっている。
日立製作所<6501>は19日、米エヌビディア<NVDA>と人工知能(AI)システムの開発で協業すると発表した。日立のエネルギー、モビリティ、コネクテッドシステムといったOT(制御・運用技術)領域でのリーダーシップ及びデジタルソリューションと、エヌビディアの生成AIに関するノウハウを組み合わせることで、デジタルトランスフォーメーション(DX)による社会イノベーションを加速するとしている。
また、KDDI<9433>は18日、大規模言語モデル(LLM)の社会実装を進めるELYZA(イライザ、東京都文京区)を子会社化することを明らかにした。イライザは2018年にAI研究で著名な東京大学・松尾豊教授の研究室のメンバーが立ち上げた企業で、今月12日には国内最高水準の700億パラメータのLLMを開発したことを公表している。イライザの持つ国内トップクラスのLLMの研究開発力と、KDDIグループの計算基盤やネットワーク資源などを組み合わせ、生成AIの社会実装を加速させていくという。
こうした背景には、事業環境の変化に対しデジタル技術を活用したビジネスモデルの変革が求められ、生成AIがイノベーションや企業成長に欠かせない重要な技術となっていることが挙げられる。
国内企業が生成AIを効果的に活用し、国際的に競争力を持つためには開発力を強化していくことが欠かせない。経済産業省は生成AIの開発力強化に向けたプロジェクト「GENIAC(ジーニアック)」を推し進めており、ABEJA<5574>が提案した「LLMの社会実装に向けた特化型モデルの元となる汎化的LLM」などが採択されている。