新興市場銘柄ダイジェスト:グリーンモンスターは大幅に続落、TORICOがストップ高
<157A> グリーンモンスター 1209 -201
大幅に続落。3月29日に上場して公開価格(980円)を約73.5%上回る1700円で初値を付けた後、一時1990円まで上伸したが、買い一巡後は利益確定売りに押されている。同様に3月下旬に上場したイシン<143A>やハッチ・ワーク<148A>なども売り優勢となる一方、ソラコム<147A>やカウリス<153A>などは買い優勢となっている。直近の新規株式公開(IPO)銘柄を選別して物色する流れになっているようだ。
<7138> TORICO 1601 +300
ストップ高を付け、年初来高値を更新している。3月29日にテイツー<7610>と資本業務提携契約を締結したと発表したことが引き続き買い材料視されている。テイツーのリアル店舗の強みとTORICOのEC発信力の強みを共有するほか、テイツーのリユース商品調達・販売ノウハウとTORICOのIPビジネス・新刊書籍ノウハウを共有することで商品戦略を構築する。第三者割当による新株発行でテイツーはTORICOの第2位株主となる。
<9331> キャスター 1455 +300
ストップ高。マネーフォワード<3994>と資本業務提携の検討に係る基本合意書を締結すると発表している。リモートワーカーを束ねるキャスターとバックオフィスに関するクラウドサービスを展開するマネーフォワードで協業し、多様な人材の価値発揮で事業拡大を図るとしている。また、主要株主7者が市場外でキャスター株39万8000株をマネーフォワードへ譲渡する。異動後の同社の議決権所有割合は20.30%で、筆頭株主となる。
<7352> TWOST 1623 +14
3日続伸。子会社のYellowstone Consulting(東京都渋谷区)がWeb3プロフェッショナルファームのDeFimans(東京都港区)との協業を開始したと発表している。DeFimansは、トークンエコノミクスの構築やブロックチェーン技術の活用などweb3領域に特化した企業。DID(分散型ID)やファイナンス、セキュリティトークンなどweb3のテーマ・技術に関する事業の企画から開発・実行に至る領域で協業する。
<4397> チームスピリット 428 -22
年初来高値も伸びきれず続落。デロイトトーマツグループのデロイトトーマツコンサルティング(東京都千代田区)とリセールパートナー契約を締結し、協業を開始したと発表している。チームスピリットの強みである人事部門が抱える業務・システム課題にも対応できるソリューションとデロイトトーマツコンサルティングが持つコンサルティング力を組み合わせ、主に大企業の人事領域変革を支援する。
<2986> LAホールディングス 5080 +60
反発。子会社のラ・アトレ(東京都港区)が東京都中央区の販売用不動産(土地・建物)を取得すると発表している。取得価格は非開示だが、23年12月期の純資産(152.12億円)の30%に相当する額以上としている。販売用不動産の取得は業績拡大に資するとの見方に加え、2月9日に記録した上場来高値が視野に入っていることも投資家の買い意欲を刺激しているようだ。
《ST》