注目銘柄ダイジェスト(前場):オンワードHD、三協立山、トラースOPなど

市況
2024年4月5日 11時43分

OSG<6136>:2019円(-156円)

大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は41億円で前年同期比9.1%減となっている。上半期計画は105億円で同10.6%増の見通しであり、想定よりも低調なスタートと捉えられている。欧米の航空機産業が牽引して売上高は伸長も、日本の在庫調整の影響が響いているようだ。インフレによる人件費高騰や減価償却費増加などで、販管費や製造固定費も増加へ。

三協立山<5932>:845円(-96円)

大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は26.6億円で前年同期比2.5倍となっている。一方、通期予想は従来の60億円から35億円、前期比31.1%増に下方修正へ。EV向け販売量が想定以上に減少しているほか、住宅投資減退による建築市場の低迷、半導体分野などを中心とするアルミ押出形材の販売回復遅延などが影響。能登半島地震による災害損失を特別損失に計上、純損益は30億円の黒字から10億円の赤字に下方修正。

ダイセキ<9793>:3305円(-375円)

大幅反落。前日に24年2月期の決算を発表、営業利益は148億円で前期比16.5%増となり、第3四半期決算時に上方修正した水準で着地。一方、25年2月期は140億円で同5.5%減と減益に転じる予想で、ネガティブな反応につながっているようだ。ダイセキ環境ソリューションは前期大型案件の反動減による減収減益、ダイセキMCRは大規模修繕による減益を見込んでいる。なお、中計目標値では、27年2月期営業利益160億円を計画。

スルガ銀<8358>:959円(+17円)

大幅続伸。発行済み株式数の3.11%に当たる600万株、70億円を上限とする自己株式の取得実施を発表、取得期間は5月13日から9月30日まで。4月30日付での3500万株の自社株消却実施も発表している。また、24年3月期末配当金を従来計画の7円から14円に引き上げるとしており、年間配当金は前期比12円増の21円としている。加えて、26年3月期純利益計画も、従来の110億円から135億円にまで引き上げている。

オンワードHD<8016>:638円(+67円)

大幅反発。前日に24年2月期の決算を発表、営業利益は113億円で前期比2.2倍となっている。3月28日に上方修正を発表済み。一方、25年2月期は125億円で同11.0%増の見通し、年間配当金は前期比4円増の24円を計画。全ての事業会社、すべての国において増収増益を見込んでいる。同時に発表した中期計画では、27年2月期営業利益160億円を目標とし、25年2月期以降の配当性向を40%以上に引きあげるとしている。

トラースOP<6696>:337円(+80円)

ストップ高。一部メディアが「空調、AIで自動制御」と題し、丸紅<8002>孫会社の丸紅情報システムズ(東京都文京区)はトラース・オン・プロダクトが開発した空調や照明の消費電力を削減するソリューション「AIrux8」の販売を5日に開始すると報じ、買い材料視されている。報道によると「天井に設置した人感・照度センサーから得たデータを人工知能(AI)が解析して照明や空調を自動制御し、設定温度まで緩やかに調整する」という。

くすりの窓口<5592>:1363円(+15円)

大幅に反発。自社が運営する患者管理システム「Pharmacy Support」が調剤薬局向けに配送管理機能を新たにリリースしたと発表している。提携している配送事業者を利用すると、当日は550円から、翌日以降は440円からの料金で患者宅へ配送できるという。オンライン服薬指導や配送・決済情報の管理を患者情報とともに閲覧しながら実施することも可能なため、調剤業務の円滑化に貢献できるとしている。

免疫生物研究所<4570>:501円(+22円)

大幅に反発。徳島大学と胃や腸の消化管壁の粘膜下にある未熟な間葉系細胞に由来する「肉腫」の一種とされるGIST(消化管間質腫瘍)を診断し、治療するための抗体医薬品の研究開発に関する特許(日本国内)を共同で取得したと発表している。発明の名称は「c-KIT陽性腫瘍特異的抗体断片」。現時点で25年3月期への影響はないが、業績に影響を及ぼす事象が生じた場合は速やかに開示するとしている。

《ST》

提供:フィスコ

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