話題株ピックアップ【夕刊】(1):王将フード、ケイアイ不、日立
■日本ヒューム <5262> 1,075円 +81 円 (+8.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
日本ヒューム<5262>が上げ幅を拡大。午後2時ごろに自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を60万株(発行済み株数の2.35%)、または8億円としており、取得期間は5月27日から来年3月21日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び株主への利益還元を目的としているという。
■王将フードサービス <9936> 8,900円 +600 円 (+7.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
王将フードサービス<9936>が大幅反発し上場来高値を更新。23日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで株式の流動性を高めて投資家がより投資しやすい環境を整え、投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。同時に、株式分割に伴い株主優待制度を変更すると発表した。従来制度では毎年3月末及び9月末時点で100株以上保有する株主を対象に優待券を保有株数に応じて2000~1万2000円分贈呈していたが、2000~1万7500円分に拡充するとしている。
■ケイアイスター不動産 <3465> 3,395円 +180 円 (+5.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
ケイアイスター不動産<3465>が大幅反発。23日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を40万株(発行済み株数の2.54%)、または10億円としており、取得期間は5月24日から7月30日まで。株主への利益還元を図るとともに、役員向け業績連動型株式報酬制度及び従業員向け株式給付信託制度に関連して交付する株式として活用することが目的としている。
■ダスキン <4665> 3,549円 +168 円 (+5.0%) 本日終値
ダスキン<4665>が大幅続伸し上場来高値を更新。23日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を156万2500株(発行済み株数の3.23%)、または50億円としており、取得期間は5月24日から来年4月30日まで。資本効率の向上を図り、株主還元を充実させるとともに、経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を可能とするためという。
■ライフネット生命保険 <7157> 1,416円 +43 円 (+3.1%) 本日終値
ライフネット生命保険<7157>が4日ぶりに反発。23日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シンガポールに拠点を置く投資ファンドのエフィッシモ・キャピタル・マネージメントの保有割合が19.71%から20.74%に上昇したことが判明しており、需給的な思惑から買われたようだ。保有目的は純投資としている。なお、報告義務発生日は5月17日となっている。
■日立製作所 <6501> 15,580円 +425 円 (+2.8%) 本日終値
日立製作所<6501>が続伸。この日、オーストラリアの送電事業者であるマリナス・リンク社から、オーストラリア本土とタスマニア州を結ぶ HVDC(高圧直流送電)変換所2基を受注したと発表しており、好材料視された。同プロジェクトは、オーストラリア初のモジュラー・マルチレベル・コンバーター(複数のセルを接続したモジュールで構成された変換装置)技術を用いたHVDC変換所を導入するもので、約345キロメートルのケーブルにより、オーストラリア本土とタスマニア州間の再生可能エネルギーの融通を可能にするというもの。マリナス社の整備は2段階に分かれており、最終的に1500メガワットの容量になる予定で、日立は今回、第1段階である750メガワット分の変換所を受注したという。
■加賀電子 <8154> 6,110円 +160 円 (+2.7%) 本日終値
加賀電子<8154>が続伸。23日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位を引き下げることで個人投資家にとってより投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的としている。
■GENDA <9166> 3,275円 +75 円 (+2.3%) 本日終値
GENDA<9166>が続伸。23日の取引終了後、子会社ダイナモアミューズメントが、VAR LIVE JAPAN(東京都中央区)から、VR(仮想現実)ゲーム事業を6月1日付で譲り受けると発表しており、好材料視された。VAR LIVE JAPANは、世界有数のVRゲーム開発企業である香港VAR LIVE Internationalの日本法人で、VRゲーム筐体の販売・レンタルやVRコンテンツの開発・販売を行っている。今回の事業譲受により、今後は両社のコンテンツ、知見とノウハウを共有し合うことで、日本発の新規コンテンツの企画開発やエンタメ・コンテンツにおける人的リソースの強化などを進めるとしている。
■Gセキュリ <4417> 5,110円 +100 円 (+2.0%) 本日終値
グローバルセキュリティエキスパート<4417>が反発。23日の取引終了後、未定としていた25年3月期の配当予想を期末一括41円71銭にすると発表。前期実績に比べて15円50銭の増配になることが好感された。
■小林製薬 <4967> 5,736円 +97 円 (+1.7%) 本日終値
小林製薬<4967>が一時10%近く上昇した。米ブルームバーグ通信が23日の取引終了後、ヘッジファンド業界の会合であるソーン・香港インベストメント・リーダーズ・コンファレンスにおいて、参加者が言及した銘柄などに関する記事を配信した。このなかで、紅麹原料を含むサプリメントを使用した消費者の死亡事例が社会問題化した小林製薬について、香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントのセス・フィッシャー最高投資責任者(CIO)が注目し、低迷する株価に関し、取締役会のガバナンスと株主還元の向上、非上場化、ガバナンス改善に向けたオアシスとの協力という3つの選択肢を提示したと伝えている。記事を手掛かりとした買いが小林製薬に入り株価は動意づいたが、上昇一服後は利益確定売りに押されて伸び悩んだ。記事のなかで会合の参加者が注目銘柄に挙げたとして紹介されたトランス・コスモス<9715>やプロトコーポレーション<4298>は堅調に推移。大日本印刷<7912>は朝安後に下げ幅を縮小している。
株探ニュース