前場に注目すべき3つのポイント~売り一巡後は底堅さが意識される相場展開に~

市況
2024年6月12日 8時40分

12日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■売り一巡後は底堅さが意識される相場展開に

■ロックフィルド、24/4営業利益 15.8%増 17.38億円、25/4予想 17.5%増 20.42億円

■前場の注目材料:メイコー、川崎重工業と、自走ロボ、プリント基板用穴あけ機向け

■売り一巡後は底堅さが意識される相場展開に

12日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。11日の米国市場は、NYダウが120ドル安、ナスダックは151ポイント高だった。5月の米消費者物価指数(CPI)の発表や米連邦公開市場委員会(FOMC)の公表を翌日に控えるなか、持ち高調整の売りが優勢となった。一方で、アップルが買われるなどハイテク株の一角が堅調となり、ナスダックは連日で最高値を更新。シカゴ日経225先物は大阪比275円安の38905円。円相場は1ドル157円10銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り優勢で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時38810円まで売られる場面もみられたが、13週線水準が支持線として意識される格好から下げ渋り、75日線水準で終える形となった。前日の上昇部分を帳消しにする格好ではあるが、売り一巡後は次第に底堅さが意識されてくる可能性はありそうだ。そのため、日経平均株価は前日に上回った75日線を割り込んでくるものの、13週線辺りでの底堅さはみられよう。

また、米国ではアップルが7%を超える上昇となった。前日の年次開発者会議で生成AIサービス「アップルインテリジェンス」を発表したことが材料視される形となったが、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への下支えにつながるほか、物色に広がりはみられないだろうが、AI関連の一角には短期資金が向かいやすいだろう。また、外資系証券でソフトバンクG<9984>の格上げの動きが観測されている。同社は6日に一時9929円まで買われ、2021年5月以来の1万円回復が射程に入ってきている。指数インパクトの大きい銘柄でもあり、関心が集まりそうだ。

また、FOMCおよびCPIの発表を控え全体としては動きづらいところであり、仕掛け的な売りも入りづらいと考えられる。そのためインデックス売買の影響を受けない中小型株へは、個人主体の短期資金が向かう可能性もありそうだ。弱い基調が続くグロース250指数は、上値抵抗線として機能している25日線を捉えてきており、リバウンド機運が高まりやすい水準である。

■ロックフィルド、24/4営業利益 15.8%増 17.38億円、25/4予想 17.5%増 20.42億円

ロックフィルド<2910>が発表した2024年4月期業績は、売上高が前期比2.8%増の513.57億円、営業利益は同15.8%増の17.38億円だった。自宅へお届け可能なクリスマス・年末年始商品の拡充やオンラインショップの利便性向上によって、予約販売を伸ばすとともに、会員数も2024年4月末時点で26万名を超えるなど、想定を上回るペースで会員数が増加した。2025年4月期業績は、売上高が前期比4.1%増の534.67億円、営業利益は同17.5%増の20.42億円を計画。

■前場の注目材料

・日経平均は上昇(39134.79、+96.63)

・ナスダック総合指数は上昇(17343.55、+151.02)

・SOX指数は上昇(5365.38、+2.98)

・米原油先物は上昇(77.90、+0.16)

・米長期金利は低下

・米国のインフレ沈静化期待

・東証による企業価値向上の要請

・メイコー<6787>川崎重工業と、自走ロボ、プリント基板用穴あけ機向け

・丸紅<8002>ベトナムで工業団地運営に参入、拠点分散ニーズ対応

・NTT<9432>医療データ新会社、29年度売上高100億円へ

・日立<6501>生成AIでIoT基盤強化、データセンター整備・人材育成

・日本ゼオン<4205>山口に高機能樹脂工場、700億円投資

・大和証G<8601>あおぞら銀株追加取得、旧村上系保有全株280億円

・丸紅<8002>米生活用品買収、消費者向け商品事業を強化

・京セラ<6971>デンソーと軽量太陽光発電を実証、西尾製作所の屋上設置

・NEC<6701>第一交通などと、自動運転バスを沖縄で実証

・タカトリ<6338>増田誠社長「中国で生産増強」

・NEC<6701>NLJと、物流の全体最適で提携、共同輸配送を効率化

・スカパーJSATHD<9412>NTTドコモなどと、高度4000mから5G通信

・Mipox<5381>SiCウエハー連続面取り、研磨装置開発、8インチ化に貢献

・日本電気硝子<5214>半導体向けコア基板、加工時のクラック低減

・三井化学<4183>露光用CNTペリクルを量産化、岩国大竹工場を増強

・日本触媒<4114>インドネシアで「ISCC PLUS認証」取得

・鹿島<1812>WELL認証の最高ランク取得、シンガポールで

・石原産業<4028>高付加価値品シフト、酸化チタンを塩素法に転換

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:50 5月国内企業物価指数(前年比予想:+2.0%、4月:+0.9%)

・10:10 日銀定例国債買い入れオペ通知

<海外>

・10:30 中・5月消費者物価指数(前年比予想:+0.4%、4月:+0.3%)

・10:30 中・5月生産者物価指数(前年比予想:-1.5%、4月:-2.5%)

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.