「全固体電池」が20位にランク、TDKの新材料開発をきっかけに関心高まる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「全固体電池」が20位となっている。
次世代の蓄電池とされる全固体電池の研究開発が進んでいる。直近ではTDK<6762>が従来品に比べてエネルギー密度が約100倍となる全固体電池用の材料開発に成功したと発表。酸化物固体電解質を採用しているため、既存の製品に比べて熱安定性が高く、身体に直接触れるウェアラブルデバイスなどでの使用のほか、既存のコイン電池を代替する製品を目指すとしている。
また、マクセル<6810>は5月30日にセ氏150度の高熱にも耐えられる全固体電池の技術開発に成功したことを明らかにしている。電極の材料や配合などの電極設計を大幅に見直すことで耐熱性を高めたとしており、用途先としては医療向け滅菌工程や半導体製造工程、車載向けなどを想定しているという。
全固体電池は電気を繰り返し充放電できる二次電池の一種で、正極と負極の間に電気を通す電解質を従来の液体から固体に置き換えた電池のこと。安全性、寿命、出力など多くの点で、電解液を用いた電池を上回る性能を持つことに大きな期待が寄せられている。電気自動車(EV)の電源として活用すれば航続距離を延ばすことができ、日産自動車<7201>やトヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>といった自動車メーカーが実用化に向けた取り組みを本格化させている。