東京株式(前引け)=反発、頑強な値動きも値下がり銘柄の多さ目立つ
8日前引けの日経平均株価は前営業日比87円43銭高の4万999円80銭と反発。前場のプライム市場の売買高概算は8億1424万株、売買代金概算は1兆7877億円。値上がり銘柄数は595、対して値下がり銘柄数は996、変わらずは54銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は朝方は売り買い交錯で日経平均が安く推移する場面もあったが、その後は利益確定売り圧力をこなしプラス圏を維持した。前週末の米国株市場でハイテク株中心に堅調だった流れを引き継ぎリスク選好ムードながら、目先高値警戒感やETF分配金捻出のための売りが警戒され上値も重い。外国為替市場で円安が一服していることも輸出セクターなどに持ち高調整の売りを誘導している。値下がり銘柄数が1000近くに達し約6割を占め、値上がり銘柄数を大幅に上回った。TOPIXは小幅ながら安く引けている。全体売買代金も盛り上がりを欠いた。
個別では売買代金トップとなった三菱重工業<7011>が利益確定売りを吸収し頑強な値動き、ソフトバンクグループ<9984>も活況高。川崎重工業<7012>が続伸で戻り足を示し、ローツェ<6323>が大幅高に買われた。三井松島ホールディングス<1518>はストップ高、栗本鐵工所<5602>、キュービーネットホールディングス<6571>も値を飛ばした。半面、日立製作所<6501>が冴えず、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>なども値を下げた。レゾナック・ホールディングス<4004>が安く、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も冴えない。ユーグレナ<2931>、日本ペイントホールディングス<4612>などは大幅安となった。