話題株ピックアップ【夕刊】(1):三井松島HD、JINSHD、四国化HD

注目
2024年7月8日 15時11分

■三井松島HD <1518>  5,620円  +705 円 (+14.3%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

三井松島ホールディングス<1518>がストップ高。前週末5日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を560億円から600億円(前期比22.6%減)へ、営業利益を49億円から60億円(同76.2%減)へ、純利益を28億円から60億円(同60.3%減)へ上方修正したことが好感された。不動産担保融資を手掛けるエム・アール・エフ(福岡市中央区)を子会社化したことに加えて、子会社を通じて保有する豪州リデル炭鉱の全権益(32.5%)を売却することを反映した。

■ジンズホールディングス <3046>  4,180円  +335 円 (+8.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

ジンズホールディングス<3046>が大幅続伸。前週末5日の取引終了後に発表した6月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比27.1%増となり、17カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて休日が2日多かったことによる押し上げ効果が7%程度あったことに加えて、気温の上昇によりサマーシーズンに向けた季節性商品である紫外線や光によって変化する可視光調光レンズなどのオプションレンズの需要が高まり、単価上昇に加えて客数増加を牽引した。

■四国化HD <4099>  2,203円  +147 円 (+7.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

四国化成ホールディングス<4099>が大幅高。化学品を収益の柱とする同社だが、ラジアルタイヤ向け原料のほか、ファインケミカル部門で先端半導体材料などにも力を入れている。半導体材料は海外大手メーカーを主要顧客としており、生成AI市場が急成長を遂げるなか、今後同社の商機が高まる可能性がある。また、業績も24年12月期は営業減益見通しながら、円安効果も背景に増額修正含みとみられる。

■ウェルスナビ <7342>  1,579円  +73 円 (+4.9%)  本日終値

ウェルスナビ<7342>が反発。前週末5日の取引終了後、ロボアドバイザー「WealthNavi」の預かり資産が1兆3000億円を突破したと発表しており、好材料視された。16年7月の正式リリースから約7年11カ月で達成した。

■シュッピン <3179>  1,492円  +54 円 (+3.8%)  本日終値

シュッピン<3179>が4日続伸し年初来高値を更新。前週末5日の取引終了後に発表した6月度の売上高が、前年同月比26.4%増となり、6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。主力のカメラ事業が全体、ECともに2ケタ増となったことに加えて、時計事業も全体、ECともに2ケタの成長となった。また、Web会員数は前月に比べ6009人増加して68万9079人と順調に増加した。

■トーセイ <8923>  2,513円  +37 円 (+1.5%)  本日終値

トーセイ<8923>が反発。前週末5日の取引終了後に発表した第2四半期累計(23年12月~24年5月)連結決算が、売上高576億1800万円(前年同期比9.0%増)、営業利益149億100万円(同19.1%増)、純利益100億5800万円(同23.2%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。主力の不動産再生事業は減収減益となったものの、物流施設「T’s Logi青梅」や、商業施設「T’S BRIGHTIA自由が丘」の販売などが貢献し不動産開発事業が大幅な増収増益となったほか、不動産賃貸事業も伸長した。また、インバウンド需要の回復を背景にホテル事業も好調だった。なお、24年11月期通期業績予想は、売上高921億1600万円(前期比15.9%増)、営業利益177億200万円(同8.9%増)、純利益112億900万円(同6.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■ユー・エス・エス <4732>  1,346円  +18.5 円 (+1.4%)  本日終値

ユー・エス・エス<4732>が4日ぶりに反発した。前週末5日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の中古車オークション実績を開示した。成約台数は前年同期比11.5%増となり、評価されたようだ。出品台数は新車登録台数の減少の影響により同5.2%減と落ち込んだが、新車供給不足による中古車の国内需要の増加や、好調な中古車輸出が成約台数の伸びにつながった。成約率は70.3%(前年同期は59.8%)と高水準だった。

■アドヴァングループ <7463>  980円  +13 円 (+1.3%)  本日終値

アドヴァングループ<7463>が高い。前週末5日の取引終了後、4~6月期連結決算を発表。純利益が前年同期比31.2%増の50億7900万円と大幅続益だったことから、これが好感された。急激な円安に伴い、為替予約評価益を計上したことが寄与。一方、売上高は同19.9%減の42億500万円、営業利益は同60.8%減の4億6600万円だった。資源高や円安進行による仕入れコストの上昇が影響した。なお、通期の増収・営業増益、純利益非開示の見通しは据え置いた。あわせて、同社役員の資産管理会社で大株主の不二総業が218万7700株(議決権ベースで6.2%)の買い付けを実施すると発表した。買い付け日は7月8日。

■栄研化学 <4549>  2,249円  +29 円 (+1.3%)  本日終値

栄研化学<4549>が3日続伸。前週末5日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、イギリスに本拠を置く投資運用会社ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドとその共同保有者による保有割合が11.98%から13.29%に上昇したことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は長期的保有及び状況に応じて重要提案行為などを行う可能性があるとしており、報告義務発生日は6月28日となっている。

■セリア <2782>  2,940円  +35 円 (+1.2%)  本日終値

セリア<2782>が続伸。株価は6月20日にマドを開けて買われたが、その後は2900円ラインを軸に狭いゾーンでのもみ合いを続けていた。煮詰まり限界から上放れの機をうかがう展開にある。前週末5日に発表した6月の月次既存店売上高は、前年同月比8.1%増と好調だった。今期(25年3月期)に入って3カ月連続で前年同月比プラスを維持しているが、4月、5月、6月と伸び率が拡大傾向を強めており、足もとの株価を刺激する材料となった。信用買い残も整理が進んでおり、株式需給面からも上値が軽い。

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