「防衛」が4位にランクイン、三菱重の株価パフォーマンスに視線集中<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「防衛」が4位にランクインしている。
11月に行われる米大統領選に世界の耳目が集まるなか、バイデン大統領とトランプ前大統領による第1回テレビ討論では、高齢不安のあるバイデン氏の劣勢が顕著となり、討論後の世論調査では同氏が大統領選に出馬すべきでないという回答が実に7割を超えた。トランプ氏の大統領返り咲きの可能性が高まっているとの認識が広がり、つれて新たに打ち出される“政策”に絡む思惑が、東京株式市場にも影響を及ぼしている。
トランプ氏は同盟国に軍事費負担の拡大を強く主張しており、米国と強い関係を持つ日本も“トランプ次期大統領”のもとで岸田政権が防衛予算拡大に早急かつ積極的に取り組むことが予想される状況にある。そのなか、防衛省との取引額で圧倒的な1位に位置するのが三菱重工業<7011>であり、防衛関連の最右翼銘柄として急速人気化する展開となった。また、株価だけではなく売買代金も高水準で、ここにきて同社株は全市場を通じ、売買代金ランキングで連日首位となっている。きょうは利益確定売りに押され株価こそやや軟調ながら、前日まで11連騰を記録し、上場来高値街道を走る異色の上げ足をみせていた。この三菱重の人気は他の防衛関連株へも投資資金を誘導する背景となっている。
IHI<7013>や川崎重工業<7012>のほか、NEC<6701>、三菱電機<6503>など防衛大手に位置付けられる銘柄への注目度が高いほか、東京計器<7721>や新明和工業<7224>なども注目される。また、石川製作所<6208>、豊和工業<6203>、日本アビオニクス<6946>、細谷火工<4274>、カーリットホールディングス<4275>、理経<8226>なども折に触れ人気化するケースが多い。
最終更新日:2024年07月16日 18時20分