「半導体」が2位、AI特需期待の反動で全体相場崩落を主導する展開に<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「半導体」が2位にランクインしている。
ここレーザーテック<6920>に変わりディスコ<6146>が売買代金首位の座を連日占めるようになった。しかし、皮肉にもこのディスコの株価をはじめ、東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置関連大手は軒並み売りのターゲットとなっている。また、製造装置関連以外でもルネサスエレクトロニクス<6723>やソシオネクスト<6526>といった半導体セクターの主力銘柄が一様に下値模索の動きを強めており、個人投資家の逆張り戦略もうまく機能しなくなっている。
生成AI市場の急拡大を背景に、AIサーバーなどが設置されているデータセンターの建設特需が取り沙汰され、AI用先端半導体を中心に株式市場でも関連銘柄の物色人気が盛り上がった。しかし、今月中旬以降は時価総額上位の関連有力株に高水準の売り圧力が顕在化している。特に生成AI関連の「出世頭」となったディスコの下げが厳しく、7月11日に「アイランドリバーサル」という典型的な天井形成のローソク足を示現、その後は、急転直下の崩れ足につながった。このディスコと日経平均の株価チャートは酷似している。つまり、ディスコの急落は今の全体リスクオフ相場の縮図ともなっている。
米国では生成AIのシンボルストックとして業績と株価を大化けさせたエヌビディア<NVDA>の最近の値動きが変調で、半導体銘柄で形成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)もエヌビディアに連動して軟調なトレンドを形成。AI用半導体の需要に足もとで陰りはみられないようだが、マーケットの期待が過剰に膨らみ、実体とカイ離しているという見方も根強くなった。生成AIの中期成長に対する懐疑的な思惑が浮上すると、関連企業の投資意欲にも影響が出やすく、その場合は先端半導体の在庫調整圧力がにわかに浮上する可能性も意識され始める。米株市場でも半導体関連は既に完全な調整モードに突入しており、この流れが東京市場にも波及している以上、値ごろ感からの押し目買いには一考を要する場面となっている。