三菱重や川重など防衛関連株が上昇、ショック安一服・中東緊迫化で「石破銘柄」を選好
三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>、IHI<7013>が大幅高となっている。前週末に石破茂・自民党新総裁が誕生し、週明け9月30日の株式市場では金融所得課税強化への懸念などを背景に日経平均株価は一時2000円を超す下げとなったが、翌10月1日は大幅に反発しており、「ショック安」は一服した格好となった。政策通として知られ、過去に防衛相を務めた経験を持つ石破新総裁について、岸田路線を継承するとの見方が市場では徐々に強まっている。これまでの防衛費増額の潮流のなかで事業環境を踏まえると、防衛関連株には買い安心感が意識されており、「石破銘柄」として選好する向きもあるようだ。更に1日にはイスラエル軍がレバノン南部で限定的な地上進行を開始したと伝わった。中東情勢が緊迫度合いを増したことも、防衛関連株に対する資金流入を誘発する要因となったとみられている。東京計器<7721>や日本アビオニクス<6946>、日本製鋼所<5631>も急騰している。