話題株ピックアップ【昼刊】:TSIHD、トランザク、インフォR

注目
2024年10月8日 11時38分

■TSIホールディングス <3608>  951円  +59 円 (+6.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位

TSIホールディングス<3608>が4日続伸となっている。同社は7日取引終了後、9月度の月次売上情報(速報値)を公表。既存店売上高は前年同月比4.0%増となり、6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されているようだ。オンラインショップは同0.1%減となった半面、小売店が同5.4%増と伸長。月前半は猛暑日のため晩夏物の商品が高稼働し、後半は気温が下がったことにより秋物が稼働しはじめたという。また、前年同月よりも休日数が1日多かったこともプラスに働いたとしている。

■トランザクション <7818>  2,291円  +62 円 (+2.8%)  11:30現在

トランザクション<7818>が大幅反発している。7日の取引終了後、集計中の24年8月期連結業績について、営業利益が従来予想の52億2000万円から52億3300万円(前の期比12.3%増)へ、純利益が35億100万円から37億6300万円(同13.9%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視されている。売上高は251億6000万円から250億4700万円(同9.1%増)へ下振れたものの、対面とECを使い分けたハイブリッドによる営業活動や新製品開発を強化したことが寄与した。また、米ドル建て債券の一部が償還したことで為替差益を計上したことや、継続的な社員の処遇向上に積極的に取り組み、賃上げ促進税制の適用により税負担が軽減されたとしている。なお、業績上振れに伴い、期末一括配当予想を37円から39円(前の期35円)に増額した。

■INFORICH <9338>  4,180円  +40 円 (+1.0%)  11:30現在

INFORICH<9338>が続伸している。7日の取引終了後、みずほ銀行(東京都千代田区)ATMコーナーの「ChargeSPOT」において、デジタルサイネージの広告枠の提供を開始すると発表しており、好材料視されている。インフォRでは、「ChargeSPOT」に搭載されているデジタルサイネージを、これまでも広告枠として提供してきたが、今回の取り組みは、みずほ銀行が今年1月に発表したマーケティングプラットフォーム事業の一環として広告枠の提供を行うという。銀行ATMは多くの人が訪れる場であることから、充電環境の充実にとどまらず、地域住民や銀行利用者に向けた情報発信力を拡充させることが可能になると見込んでいる。

■INPEX <1605>  2,169円  +3.5 円 (+0.2%)  11:30現在

石油関連株が連日人気。INPEX<1605>が反発し、ENEOSホールディングス<5020>は6日続伸している。7日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日比2.76ドル高の1バレル=77.14ドルと上昇。一時77.40ドルと8月下旬以来、1カ月半ぶりの水準に上昇した。中東情勢の緊迫化が原油価格を押し上げている。イスラエルは、イランによる大規模なミサイル攻撃への報復を示唆しており、イランの石油施設や核施設などが狙われることが警戒されている。また、米国はハリケーンシーズンを迎えており、ハリケーンの襲来が石油供給に影響を与えることを危惧する声も出ている。

■ネクステージ <3186>  1,497円  -282 円 (-15.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ

ネクステージ<3186>は急落で年初来安値を更新。7日取引終了後に24年11月期連結業績予想の下方修正を発表。売上高を5450億円から5400億円(前期比16.5%増)へ、営業利益を200億円から125億円(同22.3%減)へ引き下げており、これを嫌気した売りが優勢となっている。さまざまな改革に取り組むなか、その効果の発揮に計画以上の時間を要し、利益が当初想定していた水準に及ばず費用が先行したことが要因。配当予想は据え置いた。なお、同時に発表した23年12月~24年8月期決算は、売上高が4014億1200万円(前年同期比14.9%増)、営業利益が101億8400万円(同29.5%減)だった。

■ライフコーポレーション <8194>  3,340円  -370 円 (-10.0%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位

ライフコーポレーション<8194>が急落している。同社は7日の取引終了後、25年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表。営業収益は前年同期比5.4%増の4218億8500万円、経常利益は同1.1%減の127億600万円、最終利益は同4.4%増の89億1400万円となった。最終増益で着地したものの、直近3か月間の6~8月期では減益となっており、業況のモメンタムを懸念した売りが優勢となったようだ。8月中間期では新規出店に伴う賃借料など物件費が増加したほか、人件費も上昇し利益率は悪化した。あわせて同社は自社株TOB(株式公開買い付け)も発表。農林中央金庫と、三井住友トラスト・ホールディングス<8309>傘下の三井住友信託銀行から株式の売却意向があったことを踏まえて実施する。買付予定数の上限は約403万株(発行済み株式総数の8.15%に相当)で、買付価格は1株3219円と前日終値(3710円)を下回るディスカウントTOBとなる。

■ウエルシア <3141>  1,957円  -111.5 円 (-5.4%)  11:30現在

ウエルシアホールディングス<3141>が大幅反落している。7日の取引終了後、25年2月期の連結業績予想について、営業利益を470億円から340億円(前期比21.4%減)へ、純利益を270億円から190億円(同28.2%減)へ下方修正し増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気されている。たばこの販売終了やポイントサービスの変更、人的資本の充実に向けた賃上げの実施などに対して、店舗力の強化やPB商品の開発及び販売拡大、更にはカウンセリング営業の強化などに取り組み、売上高は1兆2870億円から1兆2950億円(同6.4%増)へ上方修正したが、物販の伸び悩みや人材への積極的な投資などが利益を圧迫する。同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高6305億8500万円(前年同期比3.2%増)、営業利益188億8200万円(同23.7%減)、純利益117億1600万円(同27.8%減)だった。

■トーセイ <8923>  2,359円  -103 円 (-4.2%)  11:30現在

トーセイ<8923>が反落している。7日の取引終了後、24年11月期の連結業績予想について、営業利益を177億200万円から181億8700万円(前期比11.9%増)へ、純利益を112億900万円から117億2300万円(同11.6%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を73円から77円(前期66円)へ引き上げたが、上方修正は織り込み済みとの見方が強いようだ。不動産再生事業の販売計画を一部見直し、戦略的に物件販売時期を翌期以降に変更したことで売上高は921億1600万円から819億2100万円(同3.1%増)へ下方修正したものの、不動産再生事業で期初予想より高い利益率での物件販売が実現したことや、運営ホテルの稼働率や平均客室単価が好調に推移し、ホテル事業の業績が期初予想を上回って推移したことなどが利益を押し上げる。同時に発表した第3四半期累計(23年12月~24年8月)決算は、売上高694億1900万円(前年同期比4.1%増)、営業利益170億5500万円(同18.0%増)、純利益112億3400万円(同20.0%増)だった。

■村田製作所 <6981>  2,778.5円  -72.5 円 (-2.5%)  11:30現在

村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>など電子部品株への売りがかさんでいる。前日の米国株市場ではスマートフォン大手のアップル<AAPL>が2.3%安に売られた。最新機種「iPhone16」の販売低調を背景にアナリストによる投資判断引き下げの動きが嫌気されたもので、東京市場でもアップルの有力サプライヤーである村田製をはじめとする電子部品株に連想売りが波及する格好となっている。足もとでドル・円相場が1ドル=148円台を割り込むなど円高方向に押し戻されていることも見送りムードを助長している。

■ユー・エス・エス <4732>  1,359.5円  -30.5 円 (-2.2%)  11:30現在

ユー・エス・エス<4732>は3日ぶり反落。7日の取引終了後、株式の売り出しに関する決議を行ったと発表。株式需給へのネガティブな影響を警戒した売りが出たようだ。野村信託銀行を売り出し人として、1460万8700株を売り出す予定。上限219万1300株のオーバーアロットメントによる売り出しも行う。売出価格は16日から22日までのいずれかの日に決める。あわせてUSSは取得総数1000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.08%)、取得総額100億円を上限とする自社株買いも発表した。株主還元の強化や資本効率性の更なる向上を図るほか、売り出しによる需給への影響を緩和することも狙う。

■多摩川ホールディングス <6838>  876円  +150 円 (+20.7%) ストップ高   11:30現在

多摩川ホールディングス<6838>が全体相場に逆行し急騰。電子・通信用機器と再生エネルギー事業を二本柱とするが、光関連や高速信号処理装置で実績が高く、今後の注力分野として量子暗号通信向け開発への取り組みを加速する方針にある。今年6月上旬には産官学連携による研究開発推進戦略の提言などを行う量子ICTフォーラムへ入会したことを開示している。直近、総務省が2025年にも量子暗号通信の実用化支援を開始すると伝わるなか、同社の活躍機会が高まるとの思惑が投資マネーを引き寄せている。足もとの業績は低迷しているものの、長期トレンドで底値圏にある時価は売り物も枯れた状態にあった。

■イメージ情報開発 <3803>  543円  +80 円 (+17.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

イメージ情報開発<3803>がストップ高の水準となる前営業日比80円高の543円でカイ気配となっている。7日の取引終了後、同社と子会社のイメージ情報システムが、ラック<3857>やオールワークス(東京都台東区)と共同で進めるスマートシティ・スーパーシティ向け事業のシステム開発に関し、旭川市での積雪情報監視・通報システムのサービス提供開始が決まったと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。サービスは年度内に提供を始める予定で、今後の事業計画については改めて公表する方針。今期の業績への影響は軽微としている。

■テモナ <3985>  258円  +36 円 (+16.2%)  11:30現在

テモナ<3985>が続騰している。同社は4日、企業向けサブスク決済スキーム「サブスククレジット」の提供を開始すると発表。これを手掛かりに週明け7日にストップ高の水準まで買われたが、引き続き発表を好感した買いが入っているようだ。定価10万円以上1億円以下の機器について月額サブスクで導入可能なスキームで、個人事業主や法人は会計処理をレンタル費用とすることで、コスト削減やキャッシュフローの改善などにつなげることができるという。

■売れるネット広告社 <9235>  1,978円  +262 円 (+15.3%)  11:30現在

売れるネット広告社<9235>が続急伸している。7日の取引終了後、CROSS FM(北九州市小倉北区)と業務提携契約を締結すると発表しており、好材料視されている。売れるネットは、インターネット広告だけではなくマスコミ4媒体への事業領域の拡大を目指しており、今回の提携によりまずはラジオ媒体での新規事業を進めるのが狙い。提携により、深夜帯(26時~5時)においてホワイトスペース(広告枠がゼロ)を「成果報酬型広告枠」として活用するなど、「成果報酬型新マーケットプレイス事業」を協働で立ち上げ、企画・開発・推進するほか、ラジオの広告効果測定プラットフォームの協働開発やラジオ放送と連動したデジタル広告の企画・開発などを行うとしている。

■パンチ工業 <6165>  440円  +16 円 (+3.8%)  11:30現在

パンチ工業<6165>が大幅高。7日の取引終了後、ミスミグループ本社<9962>との資本・業務提携契約の締結を発表。これを材料視した買いが入ったようだ。新たに300万株を1株423円で発行し、ミスミGに割り当てる。ミスミGの持ち株比率は10.92%となる見通し。両社は商品の相互供給などの協業を進め、相乗効果を発揮していく。海外市場でも両社のネットワークを活用し、共同で市場開拓を進める。パンチは手取り概算で12億6300万円を調達し、特注品領域の加工工程の改善のための設備投資などに投じる。

●ストップ高銘柄

iFEGBA <2629>  22,510円  +12,000 円 (+114.2%) ストップ高   11:30現在

iFE科創板 <2628>  13,500円  +6,000 円 (+80.0%) ストップ高   11:30現在

セーラー広告 <2156>  922円  +150 円 (+19.4%) ストップ高   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

MX中国株投 <2530>  55,040円  -15,000 円 (-21.4%) ストップ安売り気配   11:30現在

野村上証50 <1309>  58,020円  -10,000 円 (-14.7%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、2銘柄

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