東京株式(前引け)=大幅反落、中東リスク背景に買い手控え
8日前引けの日経平均株価は前営業日比471円65銭安の3万8861円09銭と大幅反落。前場のプライム市場の売買高概算は9億224万株、売買代金概算は1兆9806億円。値上がり銘柄数は256、対して値下がり銘柄数は1369、変わらずは21銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は前日とは打って変わりリスク回避ムードの強い地合いとなった。前日の米国株市場では米長期金利の上昇を嫌気してNYダウが反落したほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数の下げも目立つ状況で、この流れを引き継いだ。外国為替市場では1ドル=147円台半ばまで急速に円高方向に押し戻されており、これが輸出セクターを中心に売りを助長した。中東情勢の緊迫化に伴う地政学リスクが買い手控え要因となっている。値下がり銘柄数は全体の83%を占めている。
個別ではレーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連の一角が安く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売りに押された。ソフトバンクグループ<9984>も軟調。キーエンス<6861>、メルカリ<4385>なども下落した。ネクステージ<3186>が値下がり率トップに売られ、シュッピン<3179>も大幅安。半面、アドバンテスト<6857>は半導体製造装置関連の中では異彩の強さで4連騰、フジクラ<5803>も物色人気を集めた。富士通<6702>も堅調。ライフドリンク カンパニー<2585>、ミダックホールディングス<6564>が大幅高に買われた。TSIホールディングス<3608>も値を飛ばした。