東京株式(大引け)=38円高、朝安後に切り返し12日連続陰線は回避
24日の東京株式市場は朝方に日経平均が300円あまりの下落でスタートするなど軟調な地合いだったが、その後は先物主導で急速に切り返した。終始不安定な値動きとなったが、大引けは小幅ながら高くなった。
大引けの日経平均株価は前営業日比38円43銭高の3万8143円29銭と4日ぶり反発。プライム市場の売買高概算は17億1565万株、売買代金概算は3兆7099億円。値上がり銘柄数は596、対して値下がり銘柄数は980、変わらずは70銘柄だった。
きょうの東京市場は朝方取引開始時こそリスク回避目的の売りがかさんだが、その後は先物主導で買い戻される展開となった。日経平均は前日時点で11営業日連続の陰線を引いていたが、きょうは久しぶりに陽線を形成した。前日の米国株市場ではナスダック総合株価指数が300ポイント近い下げで6日ぶり反落。外国為替市場では一段と円安が進んだものの、これを好感する動きは限定的で、朝方は米ハイテク株安に追随する形で売りが目立った。しかし、半導体主力株が寄り後早々に買い戻され、しばらくして日経平均など全体指数も海外投資家とみられる先物への買い戻しが発端となって、急速に戻り歩調となった。日経平均は一時400円近い下げをみせたが、その後は200円超高くなるなど乱高下。再び売りに押されマイナス圏に押し戻される場面もあったが、取引終盤に買い直された。
個別では、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が高く、三菱重工業<7011>がしっかり、IHI<7013>への買いが目立った。フジクラ<5803>、日立製作所<6501>も上昇した。I-ne<4933>が20%あまりの急騰を演じたほか、日本航空電子工業<6807>、コニカミノルタ<4902>も値を飛ばした。三重交通グループホールディングス<3232>が大きく買われ、チヨダ<8185>も上値を追った。
半面、東京地下鉄<9023>が軟調だったほか、ソフトバンクグループ<9984>も安い。ファーストリテイリング<9983>が売りに押され、トヨタ自動車<7203>も冴えない。日本郵船<9101>が値を下げた。KOA<6999>が大幅安、FPパートナー<7388>も大きく水準を切り下げている。キヤノンマーケティングジャパン<8060>の下げも目立つ。