話題株ピックアップ【夕刊】(2):サカイ引越、三越伊勢丹、邦ガス
■サカイ引越センター <9039> 2,433円 +64 円 (+2.7%) 本日終値
サカイ引越センター<9039>が強含み。同社はきょう午前11時ごろ、11月度の月次売上高(速報)が前年同月比2.6%増の65億600万円になったと発表。2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されたようだ。関東地区が同4.5%増の23億100万円と伸びたほか、北海道・東北地区、近畿地区、中国・四国地区、九州・沖縄地区も堅調だった。
■三越伊勢丹 <3099> 2,223.5円 +56 円 (+2.6%) 本日終値
三越伊勢丹ホールディングス<3099>が底堅い。同社は2日、11月の国内百貨店事業の売上速報を発表した。三越伊勢丹の店舗売上高は前年同月比10.4%増。増収基調を継続し、伸び率は8月(16.7%)以来の高さとなった。堅調な業況を評価した買いが株価を下支えしたようだ。11月は伊勢丹新宿本店の店頭と三越銀座店が2ケタの増収となった。グループ百貨店事業会社を含めた国内百貨店全体では同6.8%増となった。
■東邦ガス <9533> 3,895円 +81 円 (+2.1%) 本日終値
東邦ガス<9533>が後場一段高。同社はきょう、電気自動車(EV)充電インフラ事業を展開するTerra Charge(テラチャージ、東京都港区)に出資したことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったもよう。今後、テラチャージのEV充電インフラを組み合わせたエネルギーソリューションの提供などに向けた協業について両社で検討を進めるとしている。
■ホーチキ <6745> 2,414円 +41 円 (+1.7%) 本日終値
ホーチキ<6745>が反発。2日の取引終了後、独自開発した「行動認識AI」をコア技術とするAI警備システム「AI Security asilla」(以下asilla)を展開するアジラ(東京都町田市)と業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。ホーチキのセキュリティーシステムとasillaを連携させることで、現在の警備業務や施設管理業務の大幅な効率化を目指すという。また、両社顧客へのセキュリティーソリューションの提案により、互いの営業効率を高め、事業スピードを加速させるとしている。
■松屋 <8237> 892円 +15 円 (+1.7%) 本日終値
松屋<8237>が続伸。同社は2日の取引終了後、11月の売上速報を開示。銀座店の売上高は前年同月比18.9%増となった。伸び率は10月の水準を上回って2ケタの増収基調を継続しており、好感されたようだ。化粧品やラグジュアリーブランドが伸びたほか、防寒衣料へのニーズの高まりから婦人衣料品が大幅な増収となった。免税売上高は同約44%増となり、インバウンド需要の増加も追い風となった。
■レゾナック <4004> 4,123円 +68 円 (+1.7%) 本日終値
レゾナック・ホールディングス<4004>が4日ぶりに反発。2日の取引終了後、傘下のレゾナックが、AI用など先端半導体の製造に使用する高解像度の感光性フィルムを新たに開発したと発表しており、好材料視された。新開発のフィルムは、先端パッケージの有機インターポーザー(複数のチップを相互接続する中継部材)において、線幅と配線間隔が各1.5マイクロメートル(1マイクロメートルは100万分の1メートル)という微細な銅回路を形成できるのが特徴としている。
■小林製薬 <4967> 6,000円 +95 円 (+1.6%) 本日終値
小林製薬<4967>が3日ぶりに急反発した。3月に発覚した「紅麹」に関連する健康被害問題で経営が大きく揺さぶられた同社であるが、株式市場においては問題が収束に向かいつつあるとの見方が広がり、割安感の強まった同社株に買い向かう姿勢が11月以降は鮮明となっている。こうしたなかで12月2日には大株主である香港のアクティビスト系ファンドのオアシス・マネジメントから臨時株主総会の招集請求書を受領したと開示した。オアシス側は会社法で定める業務・財産の調査者の選任と、オアシスが推薦する取締役3人の選任を目的としている。アクティビスト側のアクションを受けて、小林製薬の株価はポジティブな反応を示し、紅麹問題発覚後の5月につけた戻り高値にツラ合わせする場面があった。
■リミックスポイント <3825> 384円 +6 円 (+1.6%) 本日終値
リミックスポイント<3825>が4日続伸。正午ごろに保有する暗号資産の評価損益を発表。11月30日時点でビットコイン、イーサリアム、ソラナ、アバランチ、ドージコイン、リップルを合わせた時価評価額が42億9004万円、評価益が7億9004万円になったとしており、これを好材料視した買いが入った。なお、暗号資産の評価損益は業績予想には含まれていないとしており、今後業績予想に著しい影響が生じると判断した場合には速やかに開示するという。
■アルフレッサ <2784> 2,222.5円 +33 円 (+1.5%) 本日終値
アルフレッサ ホールディングス<2784>が続伸。同社は2日の取引終了後、子会社のアルフレッサがイノバセル(東京都品川区)との間で資本・業務提携を行ったと発表し、材料視されたようだ。便失禁・尿失禁を対象とした再生医療等製品の開発を進めるイノバセルは現在、切迫性便失禁の治療を対象とする「ICEF15」の第3相日欧国際共同治験を進めている。アルフレッサは子会社を通じ、イノバセルの研究開発や、「ICEF15」発売後の日本国内における流通体制の構築を支援する。あわせて子会社のアルフレッサについて、長崎県と佐賀県、熊本県天草地方に事業基盤を持ち、医療用医薬品の卸売りなどを手掛ける宮崎温仙堂商店(長崎県諫早市)を吸収合併することで基本合意したと発表している。
■西部技研 <6223> 1,691円 +21 円 (+1.3%) 本日終値
西部技研<6223>が続伸。2日の取引終了後、韓国子会社が半導体材料製造工場新設プロジェクトのコンストラクション・マネジメント(CM)業務を受注したと発表しており、好材料視されている。受注先、受注金額などは非開示で、25年12月期から26年12月期に売り上げ計上を予定しているという。なお、24年12月期業績への影響はないとしている。
株探ニュース