話題株ピックアップ【夕刊】(2):PAコンサル、キヤノンMJ、MIXI

注目
2024年12月5日 15時45分

■PAコンサル <4071>  1,745円  +26 円 (+1.5%)  本日終値

プラスアルファ・コンサルティング<4071>が3日ぶりに反発。この日の寄り前、タレントマネジメントシステム「タレントパレット」がゲオホールディングス<2681>に採用されたと発表しており、好材料視された。ゲオHDでは、店舗の人員情報やその集計情報をデータベース化し、人事考課や人材育成に活用していたが、研修の実施管理、配転計画の作成、社員面談の記録、採用・離職の分析などを手作業で行っていたという。「タレントパレット」の導入は、これらをシステム化することで人事業務の更なる効率化を図るとともに、戦略的な人事施策の立案や人材育成を実現することが目的で、2000店舗を超えるゲオHDでの人員、入退社数の集計にかかる工数の大幅な削減に貢献することが期待されている。

■キヤノンMJ <8060>  4,867円  +71 円 (+1.5%)  本日終値

キヤノンマーケティングジャパン<8060>は3日ぶりに反発。4日の取引終了後、接客業務のリモート化に強みを持つタイムリープ(東京都千代田区)と資本・業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。タイムリープは、リモート接客ソリューション「RURA」を通じた現場オペレーションの改善に強みを持つスタートアップ企業。今回の資本・業務提携により、キヤノンMJの顧客基盤とマーケティング力を活用した「RURA」の提供をはじめ、キヤノンMJが有する映像ソリューションと「RURA」の組み合わせによる新たな現場オペレーション支援ソリューションの共同開発にも取り組むとしている。

■MIXI <2121>  2,851円  +35 円 (+1.2%)  本日終値

MIXI<2121>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、スポーツの国際事業開発会社である米ブルー・ユナイテッド社(ニューヨーク州)と資本・業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。アメリカにおけるスポーツビジネスのダイナミズムを日本に取り入れることで、日本のスポーツビジネスの活性化とコミュニケーションの機会創出を行うことが狙い。今回の提携によりMIXIは、ブルー・ユナイテッド社の知見を生かし、北米市場でのフットボール事業の事業拡大の推進や、フットボール事業をはじめとする北米を中心としたスポーツ観戦領域の事業検討、ブルー・ユナイテッド社がハワイ州ホノルルで開催するパシフィック・リム・カップの協賛などを行うとしている。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,096円  +104 円 (+1.2%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が9000円台に切り返し、25日移動平均線を足場に上放れをうかがう展開に。前日の米国株市場ではナスダック総合株価指数が上値追い鮮明で、連日の最高値更新が続いている。ナスダック市場との株価連動性の高い同社にとっては追い風となるほか、子会社の英半導体設計アームホールディングス<ARM>が小幅ながら4連騰と戻り足を強めていることもポジティブ材料となっている。また、国内では傘下のPayPay銀行が条件付きながら普通預金金利を2%に高めることが伝わっており、メガバンクをはじめとする銀行間での預金獲得競争で優位に立つとの思惑が浮上し、これも親会社であるソフトバンクGの株価を刺激している。

■リゾートトラスト <4681>  3,066円  +30 円 (+1.0%)  本日終値

リゾートトラスト<4681>が後場プラスに転じた。午後1時ごろ、子会社CICSがステラファーマ<4888>と実施している、血管肉腫を対象としたBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)の国内第2相臨床試験の主要評価に関する90日間の観察期間が完了したと発表しており、好材料視された。同治験は、切除不能な血管肉腫を対象にCICSの中性子照射装置(CICS-1)とステラファーマのホウ素薬剤(SPM-011)を用いたBNCTの奏効率を評価することを主目的としたもので、国立がん研究センター中央病院で症例数10例での単群試験として実施した。CICSでは、今後行われる試験の評価やデータ解析の結果について慎重に評価したうえで、26年の中性子照射装置の実用化を目指すとしている。

■三菱UFJ <8306>  1,819.5円  +9.5 円 (+0.5%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が反発、第一生命ホールディングス<8750>も買い優勢となった。前日はメガバンク、大手生保株揃って下値を探る展開となったが、これは一部メディアが今月開催される日銀の金融政策決定会合で追加利上げが見送られる可能性を報じ、長期金利上昇による運用環境改善に対する期待が後退したことが背景にある。ただ、日銀の決定会合に1日先んじて行われるFOMCの結果次第で流動的な面があることや、「仮に今回(利上げが)見送られても、国内の物価情勢から来年早い段階で利上げを行わざるを得ないことに変わりはない」(ネット証券アナリスト)という声もあり、中期的な追い風が意識されるなか押し目買いの動きも活発となっている。

■UBE <4208>  2,349円  -37 円 (-1.6%)  本日終値

UBE<4208>が軟調推移。共同通信がこの日、基準値の280倍超の化学物質を含む汚水を海に排出したとして、水質汚濁防止法違反の疑いで宇部海上保安署が5日、UBEと従業員を書類送検したと報じた。報道を嫌気した売りが出たようだ。山口県宇部市の工場において、7月に1リットル当たり280ミリグラムのフェノールを含んだ汚水を海に排出した疑いがあるという。

■True Data <4416>  615円  +100 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値

True Data<4416>が急伸し、約9カ月ぶりに年初来高値を更新した。4日の取引終了後、データ分析やAIを活用した販促から効果検証までを一気通貫で支援するリテールDXサービスがウエルシアホールディングス<3141>に採用されたと発表しており、これを好感した買いが流入した。ウエルシアは、経営の中心にデータを据え、デジタル技術を活用して戦略を実行するデータドリブン経営を全社的に推進しており、これまでもトゥルーDのデータ分析・開示ツール「Shopping Scan」を導入しており、今回はデータを最大限活かして小売業の施策を総合的に支援するソリューションとして同サービスを導入する。第1弾として、顧客一人ひとりに合わせた1to1マーケティングを実現するAI販促ソリューションを25年度に導入する予定で、その他のソリューションについても、導入が決まり次第発表するとしている。

■カイオム <4583>  194円  +15 円 (+8.4%)  本日終値

カイオム・バイオサイエンス<4583>が急反騰。4日の取引終了後、富士フイルム和光純薬(大阪市中央区)と、抗体作製受託サービスなどに関する業務提携契約を締結すると発表しており、これを好感した買いが流入した。カイオムは、保有するADLibシステム(細胞表面提示型抗体作製プラットフォーム)を用いた抗体作製受託サービスやその技術を応用した抗体親和性成熟受託サービスを提供しており、今回の業務提携は両受託サービス及びそれに付随する受託サービスに関するもの。カイオムの抗体作製受託サービスや抗体親和性成熟受託サービスを富士フイルム和光純薬を通じて提供し、拡販するのが狙いという。なお、同件による24年12月期業績への影響は軽微としている。

■アルファポリス <9467>  3,010円  +200 円 (+7.1%)  本日終値

アルファポリス<9467>が4日ぶり急反発。年初来高値を更新した。SBI証券が4日、アルファPの目標株価を3540円から4190円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続する。ウェブサイトの月間ユニークユーザー数は第1四半期(4~6月)の水準を維持したと評価。下期以降は自社作品のアニメ化が続々と決定しており、収益の拡大傾向は継続すると予測する。同証券はアルファPの26年3月期営業利益予想を29億300万円から30億8700万円へと増額修正した。

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