「不動産関連」が30位にランクイン、日銀の追加利上げ見送りで再評価機運<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で「不動産関連」が30位となっている。
株式市場で不動産関連株に対する見直し機運が台頭している。18~19日に開催された日銀の金融政策決定会合では、金融政策の現状維持が発表され追加利上げは見送られた。日銀の植田和男総裁は記者会見で「利上げ判断に至るには、もう1ノッチ(段階)ほしい」と述べ、利上げに慎重なハト派姿勢を示した。市場関係者からは「来年1月の日銀会合でも利上げは見送られるのではないか」との観測も浮上している。
大手不動産会社は債務が多く、利上げはネガティブに働くとみられているだけに、追加利上げ見送りは株価にはプラス要因に働く。また、都心部のオフィス賃料は出社回帰で上昇傾向にあるほか、インバウンド需要でホテル事業も伸びており、三井不動産<8801>や三菱地所<8802>、住友不動産<8830>の大手3社の25年3月期連結純利益は最高益見通しと好調だ。東京建物<8804>や東急不動産ホールディングス<3289>、野村不動産ホールディングス<3231>などを含め不動産関連株は再評価されそうだ。