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「サイバーセキュリティ」が19位、サイバー攻撃対応も防衛関連で必須のテーマに<注目テーマ>

特集
2025年3月18日 12時21分

★人気テーマ・ベスト10

1  防衛

2  読売333

3  人工知能

4  ディフェンシブ

5  地方銀行

6  半導体

7  円高メリット

8  下水道

9  欧州関連

10  親子上場

みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で「サイバーセキュリティ」が19位となっている。

世界的な防衛予算拡大の動きが強まるなか、欧州では財政規律に厳格なドイツでさえ国防費の増額を目的に財政拡張策に舵を切っており、株式市場では防衛関連株がワールドワイドに買われる流れが形成されている。そのなか、サイバー防衛の観点から関連銘柄にも物色の矛先が向く可能性が出てきた。

ウクライナとロシアの戦争でも明らかとなったように、サイバー攻撃とその対応が戦いを有利に進めるうえで重要な位置付けとなっている。サイバー空間を支配できれば、物理的な戦争においても圧倒的優位に戦いを進めることができる。

また、われわれの日常レベルでも近年はコンピューターウイルスや不正アクセスによるサイバー攻撃が生成AIの悪用によって低コストで迅速に行われる時代となってきた。つれてセキュリティー対策も高度なレベルが求められる状況となっている。

政府は2月上旬に海外からのサイバー攻撃を未然に防ぐ目的で「能動的サイバー防御」の導入に向けた関連法案を閣議決定し、今国会での重要法案の一つとして成立を目指している。きょうの衆院本会議で審議入りとなるが、サイバー空間の安全を強化することは国際的な流れであり、与野党も概ねその必要性については意見が一致している。なお、今月5日には経済産業省が新たな「サイバーセキュリティー産業振興戦略」を策定し、国内サイバー関連企業の年間売上高を現状の9000億円から、2034年度までの10年間で3兆円を超える規模にすることを目指す計画を公表している。こうした直近の動きを背景に株式市場でも関連銘柄への物色人気が再び高まる公算が大きい。

関連銘柄としては、標的型攻撃への対応に特化した純国産ソフトを独自開発するFFRIセキュリティ<3692>やAI技術を活用したクラウド型攻撃遮断システムを手掛けるサイバーセキュリティクラウド<4493>、データセキュリティーに強みを持ちクラウド型ストックビジネスを展開する網屋<4258>のほか、好決算発表のアセンテック<3565>や、トレンドマイクロ<4704>、イー・ガーディアン<6050>、ソリトンシステムズ<3040>、セキュアヴェイル<3042>、デジタルアーツ<2326>などが注目される。

出所:MINKABU PRESS

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