「親子上場」が3位にランクアップ、NTT親子上場解消で関心高まる<注目テーマ>
★人気テーマ・ベスト10
3 親子上場
4 人工知能
5 半導体
6 防衛
7 円高メリット
8 下水道
9 ディフェンシブ
10 TOPIXコア30
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「親子上場」が3位にランクアップしてきた。
日本電信電話<9432>が8日、NTTデータグループ<9613>に対するTOBを発表した。NTTは現在、NTTデータ株式の57.73%を所有しているが、完全子会社化することでグループ内の連携強化を図り、グループの成長を更に加速させるのが狙いという。TOB価格は1株4000円。
東京証券取引所が23年12月に「従属上場会社における少数株主保護の在り方等に関する研究会」の取りまとめを発表して以降、親子上場解消に向けた動きが加速している。先行して親子上場解消の動きを見せた日立製作所<6501>に続き、NEC<6701>や富士通<6702>が親子上場解消を図り、今年に入ってもイオン<8267>が2月28日、グループでショッピングセンターの開発・運営を手掛けるイオンモール<8905>とグループの商業施設を中心に施設管理を行うイオンディライト<9787>の2社を完全子会社化すると発表。また8日にはNTTのほか、三菱商事<8058>も三菱食品<7451>の完全子会社化を発表している。
こうした動きを受けて、親子上場解消を狙ったTOBを期待した思惑的な動きも強まっている。トランプ米政権の関税政策などで先行き不透明感が強まるなか、親子上場解消の動きは更に強まるとみられるだけに、テーマとしての「親子上場」にも引き続き注目が集まりそうだ。