「サイバーセキュリティ」が11位にランク、証券口座乗っ取りによる被害規模5000億円超に<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「サイバーセキュリティ」が11位となっている。
証券会社のウェブサイトを装った偽のウェブサイト(フィッシングサイト)などで窃取した顧客情報(ログインIDやパスワードなど)によるインターネット取引サービスでの不正アクセス・不正取引(第三者による取引)の被害が急増している。
金融庁は5日、5月までに不正取引が発生した証券会社が16社あり、不正アクセス件数は1月から5月までの5カ月間で1万422件に上っていることを明らかにした。ユーザーの口座が乗っ取られ不正に売買された事案は5カ月間の累計で5958件(売却金額は計約2772億円、買付金額は計約2468億円)となっている。
こうしたことからサイバーセキュリティー関連株への関心は依然として高く、ゼロトラスト(何も信頼しないを前提に対策を講じるセキュリティーの考え方)を実現する多要素認証(MFA)サービス「Soliton OneGate」などを展開しているソリトンシステムズ<3040>、グループ会社が証券業界の不正ログイン対策を強化するプランを提供しているELEMENTS<5246>、不正アクセス検知サービス「Fraud Alert」を手掛けるカウリス<153A>などに注目。
直近ではファブリカコミュニケーションズ<4193>が10日、子会社が手掛ける法人向けSMSサービス「メディアSMS」で、金融機関の導入社数が累計120社を突破したことを明らかにしており、証券業界からの多要素認証ニーズが急増しているという。