「サイバーセキュリティ」が16位、サイバー攻撃対策で官民連携強化の動き<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で「サイバーセキュリティ」が16位となっている。
地政学リスクの高まりを背景に世界的な防衛費拡大は不可逆的な流れとなっているが、そのなかサイバー攻撃への対応が重要視されており、国家安全保障の要衝として先進各国はサイバーセキュリティー分野の強化・充実に力を入れている。
日本でもサイバー攻撃から身を守ることは、安全保障の観点から極めて即時性の高い重要課題として認識されており、次期自民党総裁の有力候補の一人である高市早苗前経済安全保障相いわく「サイバー空間を守れない国は、他の“なにもの”も守ることはできない。サイバーの世界に専守防衛は通用しない」という主張を前面に押し出し、サイバーセキュリティー関連株は「高市トレード」の物色対象としても注目度が高い。
そうしたなか、政府は9月26日の自民党会合に「能動的サイバー防御」導入法に基づく素案を提示したことが伝わっている。通信情報の利用は必要最小限にとどめることで、関係者に法令順守を求めたほか、官民連携を強める方針を盛り込んでいる。
サイバー攻撃は日々進化しており、国家レベルでのサイバー攻撃への懸念が高まる中で官民の協力なくしてセキュリティー環境を確保することは困難という理解のもと、官民による双方向の情報共有を促進するなど、連携を強化する方向で取り組んでいく必要性が明示されている。
関連銘柄としては、標的型攻撃に特化した純国産ソフト開発で先駆的存在となっているFFRIセキュリティ<3692>を筆頭に、網屋<4258>、サイバーセキュリティクラウド<4493>、トレンドマイクロ<4704>、ソリトンシステムズ<3040>、イー・ガーディアン<6050>、セキュアヴェイル<3042>、セグエグループ<3968>などが注目される。