【PR】原点回帰で大手ネット証券に挑む GMOクリック証券・鈴木卓哉執行役員に聞く

─ネット証券3社目の株式取引手数料無料化が意味するところ─
新NISA(小額投資非課税制度)の始動に拡大途上のAIムーブメント、そして世界を一喜一憂させる米トランプ大統領の言動。ここ数年、投資家の投資意欲を刺激する大きなトピックが続き、わが国の株式市場は近年まれに見る活況を見せている。そんな中、あるネット証券より発せられたニュースが、個人投資家たちの注目を集めている。FX(外国為替証拠金取引)やCFD(差金決済取引)の国内取引高でトップクラスを誇るGMOクリック証券(GMOフィナンシャルホールディングス <7177> [東証S])が、主要ネット証券で3社目となる手数料無料化(※電話注文を除く)を打ち出したのだ。本インタビューでは、同社の証券業務を統括する鈴木卓哉執行役にその真意を聞いた。(構成・株探編集部)
鈴木卓哉氏(GMOクリック証券 執行役員)
──先日(2025年8月)、御社が発表した、株式取引手数無料化のニュースが、個人投資家の間で話題を集めています。
手数料の無料化についてはご存じの通り、2023年9月に国内の主要ネット証券会社で初めてSBI証券が導入し、楽天証券がそれに続いて当社は3社目となります。ですが実は、当社でもSBI証券が発表する頃から社内で検討していたことだったので、当時は、社内でも「やられた」という声が充満していました。というのも、これまで一貫してどこよりも「安くて使いやすい」証券会社を目指して事業を続けてきた当社としては、本来なら他社に先んじてやるべきことだったと考えていたからです。

9月に開始したばかりですが、株式相場の活況も相まってか、以前より確実に口座開設が増加していて、確かな手ごたえを感じています。今回、「手数料の無料化」を打ち出したのは、3社目となってしまいましたが、他社がコースの設定など一定の条件があるのに対して、当社では口座開設者なら誰もが無条件でネットでの現物株式、信用取引、投資信託の売買の際に発生する取引手数料が無料になります(※電話注文を除く)。
──どこよりも安い手数料を謳い、かつて大手2社を追う存在だったGMOクリック証券の勢いを覚えている投資家も少なくないと思います。ですが、現在は株式よりFX企業のイメージを持つ投資家が多いようですね。
確かに現在の当社は、取引高が国内トップクラスのFXやCFDなど、デリバティブ(金融派生商品)が事業の主力となっています。とは言え、事業の原点は証券取引サービスで、設立以来、ネット証券会社としてナンバーワンの座を目指していることには変わりがありません。実際、2011年度には後発でありながらも、株式売買代金シェアがSBI証券、楽天証券に次ぐ国内第3位となったこともあります。
当社の歩みを簡単に説明させていただくと、会社の設立は2005年10月、翌2006年の5月に株式取引のサービスを開始し、同年10月にFXのサービスを開始しました。当時は株式取引もFXも手数料が現在のように安くはない時代で、証券業界では、事業コストは手数料の形で顧客に転嫁するのが常識だと考えられていました。そんな中、先行する他社に追いつくためにはどうすればいいのかを考えたとき、当社が出した結論は、まずはインターネットの技術力を生かして、投資家の取引コストを下げていこうということでした。

手数料を安くして投資家のすそ野を広げれば、自然に事業は拡大していくという考え方です。その後、FXはもちろん、ネット証券でも手数料競争に突入していきますが、その流れをけん引してきたのが当社であるという自負は持っています。
──今回の手数料無料化は、貴社がFXやCFDだけではなく、株式取引の分野でも改めてリーディングカンパニーを目指していくという意思表示と受け止めていいのでしょうか。
その通りです。2010年代以降、FXが当社の事業の中心となっていったのは、ひと言で言えば「強い事業分野に経営資源を集中した」結果です。なぜ、FXが強かったのかというと、それはインターネットとFXの相性が良かったからです。特に2007年にiPhoneが登場してスマートフォン(以下、スマホ)が急速に普及し始めたことが大きかった。誰もがどこにいても手軽に操作できるスマホの登場によって、投資もより手軽に行える環境が整ったのです。
そんな中で当社は、スマホを中心に「どこよりも安くて使いやすい投資環境を顧客に提供する」ということを最優先にサービスを展開し、そのための取引ツールやアプリケーションをいち早く開発していきました。この方向性が当時、急増していたFX投資家のニーズに合致したのです。お陰さまでその後、顧客が順調に増加し、2012年にはFXの年間取引高が世界1位(※Finance Magnates調べ)となりました。さらにこの頃から新たなデリバティブ分野の開拓ということでCFDにも力を入れ、こちらは投資商品としての認知度がFXほど高くなく、最初から順調だったわけではありませんが、10年以上経った今では、この分野でも国内トップクラスとしての地位を築いています。
こうした経緯で、GMOクリック証券と言えばFXやCFDというイメージが定着していったのですが、もちろん、祖業でもある株式取引のサービスも疎かにしていたわけではなく、同様にサービス強化にも取り組んできました。
幸い、FXやCFDでは、投資家の間で「どこよりも安くて使いやすい」という評価が定着し、国内トップクラスの地位を確立しています。株式取引に関しても「使いやすさ」には自信を持っています。今回の手数料完全無料化によって、「安い」の部分が加わり、株式取引の分野でも本来、当社が目指していた「どこよりも安くて使いやすい」ネット証券であるという条件が整ったのではないかと思います。
──ライバルの大手ネット証券各社は、いずれも証券や金融業界を出自としていますが、御社はインターネット大手企業グループが設立したネット証券として異彩を放っています。「どこよりも安くて使いやすい」サービスを展開するためには、この点が優位に働いているのでしょうか。
そうですね。エンジニア出身の社長が創業した当社は、インターネット技術については、金融業界出身の企業と比べて知見がありますし、やはり開発を内製化できることは大きなメリットです。というのも、新しいサービスやツールを開発しようとしても、外注ではスピード面はもちろん、コスト面でも無駄が発生してしまうからです。外注では開発者の視点が優先され、実は本当に必要としない技術まで盛り込んでしまいがちなのですが、内製で開発すればそうした心配はいりません。
ただ、他社と異なる部分として、当社ではサービスや情報の"量"を追求することはないということです。例えば、投資信託なら、6000以上あると言われるファンドをすべてそろえるという方向ではなく、多くの投資家の皆さんにとって必要とされるだろうファンドを厳選して取り扱う、ということです。取引ツールにしても不必要な機能は極力省いて、使いやすさを優先してできるだけシンプルな投資環境を提供していく。つまり"量"ではなく"質"を追求するという考え方です。
株式投資の世界では、様々なスタンスの投資家が存在します。新NISAで始めた初心者もいるでしょうし、長期投資を好む方も短期売買を好む方もいるでしょう。さらに株だけではなく、他の金融商品にも資金を振り分ける熟練の投資家も存在します。当社が目指しているのは、そういった様々な投資スタンスを持つすべての投資家に満足していただけるネット証券なのです。
──なるほど、設立以来の貴社のアイデンティティーは変わっていないということですね。では最後に、「株探」読者でもある全国の個人投資家たちに、伝えきれていないことなどがあればお伝えください。
繰り返しになりますが、当社は、どこよりも「安くて使いやすい」サービスを実現できるよう、日々、努力を重ねています。手数料の無料化で「安く」の部分は実現しましたが、改めて個人投資家の皆さんに特にお伝えしたいのは、「使いやすさ」の部分です。
例えば今、他社の取引サイトは、様々な情報や機能が詰め込まれていますが、それによってかえって使いづらくなっているという声をよく聞きます。その点、当社の提供するアプリやツールは、多くの投資家が不必要だと思うような機能や情報はないはずです。
なぜ、そうしたことが言えるのかというと、当社では顧客の皆さんの声を聞きながら徹底的にPDCA(計画・実行・評価・改善のプロセス)を回して、取引画面の使い勝手を都度、改善しているからです。より良いサービスを実現するためには、実際に使っている投資家の意見を聞くことが一番です。サービスを提供する私たちが気づかなかった点、何が必要で何が必要ないのかということを気づかせてくれるからです。
こうしたプロセスを重視できるのは、インターネット企業だからだと思いますし、この点だけは他社には絶対に負けないという自信があります。そうした努力を続けてきたからこそ、FXやCFDでトップクラスになることができたのですし、株式取引でも同様のサービス改善を続けていきます。
幸い現在の相場環境は、高いボラティリティ(株価変動率)を伴いながら上昇を続けていくという、短期投資家であれ中長期投資であれ、すべての投資家にとって理想的な投資環境が続いています。今後は、AI(人工知能)の時代を迎えて技術革新のスピードがより速くなり、株式投資の現場でも、いまの私たちには想像もできないような大きな変化が起こるかもしれません。そんな中、当社では強みであるインターネットの技術力を生かせば、時代の流れに応じて、どんな投資家にとっても「使いやすい」サービスを提供することができると確信しています。
いずれにせよ今回、当社が手数料の無料化に踏み切ったのは、設立20周年を機に、当社が改めて創業時の原点に戻り、株式取引の分野でもNo1のネット証券会社を目指していくという姿勢を打ち出したものでもあります。「株探」読者である個人の株式投資家の皆さんにも、改めて当社に注目をしていただき、まだ当社の口座を持っていない方は、一度、試していただきたいと思います。
新たに口座開設をすることを煩わしく思う方も少なくないかもしれません。ですが、当社は取引画面同様に口座開設画面のユーザービリティにも自信を持っています。他社と比べてはるかにスムーズに登録することができるはずですので、口座開設をするだけでも、当社の技術力を実感していただけるのではないかと思います。利用していただきさえすれば、どのような投資家にも、その使い勝手の良さを必ず体感していただけると確信しています。
◇鈴木卓哉(すずき・たくや)
GMOクリック証券株式会社執行役員、GMO外貨株式会社代表取締役社長 2004年3月よりトランス・コスモス勤務を経て、2007年5月サイバーエージェントFX(現GMO外貨)に入社、2011年10月、同社取締役に就任。2019年4月にアストマックス投信投資顧問(現PayPayアセットマネジメント)出向後、2022年6月、外貨ex byGMO(現GMO外貨)に復帰。マーケティング部長、取締役デリバティブ事業部長などを歴任し、2025年3月にGMO外貨代表取締役社長就任。2025年9月からGMOクリック証券・証券事業部担当執行役員およびGMOフィナンシャルホールディングス・デザイン広告運用部(現マーケティング部長)。現在に至る。
◇GMOクリック証券
2005年にGMOインターネットグループの一員としてGMOインターネット証券設立。2007年12月にクリック証券へ、2011年4月にGMOクリック証券へと社名変更。2012年1月、GMOインターネットグループの金融部門を集約したGMOクリックホールディングス(現・GMOフィナンシャルホールディングス)設立に伴い、同社の完全子会社となる。祖業の株式投資からスタートし、FX、CFDなど様々な金融商品分野に事業を拡大。FXでは2021年まで10年連続で国内トップ、以降も国内トップクラスの取引高を誇る。インターネット大手グループ所属の特性を生かし、取引画面の操作性や各種取引ツールの開発力には定評がある。
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GMOクリック証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第77号 商品先物取引業者
加入協会:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、日本商品先物取引協会
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※当社の情報は日本商品先物取引協会のウェブサイトでもご確認いただけます。
株探ニュース