「金利上昇メリット」が13位にランク、日銀利上げ観測や国債増発懸念で国内金利に先高観<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「金利上昇メリット」が13位となっている。
4日午前の国内債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが1.910%まで上昇し、2007年7月以来18年半ぶりの高水準をつけた。日銀の植田和男総裁が1日の講演で「次回の金融政策決定会合で、利上げの是非について適切に判断したい」との見解を示したことで、18~19日に開かれる日銀金融政策決定会合での利上げを織り込む動きが加速。また、植田総裁は来年の春季労使交渉(春闘)に向けた「初動のモメンタム」が重要だと改めて指摘し、日銀の本支店を通じて企業の賃上げ姿勢について精力的に情報収集していると説明したことを背景に、日銀が継続的に利上げを進めるとの思惑が国内金利の先高観につながっている面もあるようだ。
高市早苗政権での拡張的な財政政策に伴う国債増発などへの懸念が依然としてくすぶっていることもあって債券に売りが出やすく、株式市場では金利上昇メリットを享受する金融セクターへの関心が高まっている様子。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクのほか、しずおかフィナンシャルグループ<5831>や八十二銀行<8359>などの地銀、第一生命ホールディングス<8750>や東京海上ホールディングス<8766>などの生損保株が注目されている。