話題株ピックアップ【夕刊】(2):味の素、ハイデ日高、キオクシア
■味の素 <2802> 3,410円 +72 円 (+2.2%) 本日終値
味の素<2802>が反発。24日の取引終了後に自社株2790万2000株(消却前発行済み株数の2.77%)を26年1月26日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は9億7773万5616株となる。
■ハイデイ日高 <7611> 3,510円 +70 円 (+2.0%) 本日終値
ハイデイ日高<7611>は反発。日本経済新聞電子版が24日、「ハイデイ日高の2025年3~11月期の単独営業利益は50億円前後だったようだ」と報じた。前年同期の40億円から2割強伸び、同期間として過去最高を更新するという。この報道が買い材料視されたようだ。なお、正式な決算発表は来年1月6日を予定している。
■キオクシア <285A> 10,795円 +190 円 (+1.8%) 本日終値
キオクシアホールディングス<285A>が続伸。短縮取引となった24日の米株式市場では半導体メモリー大手でDRAMを手掛けるマイクロン・テクノロジー<MU>が反発し、上場来高値を更新した。キオクシアと協業関係にあるサンディスク<SNDK>は5連騰となった。半導体メモリーの需給がひっ迫するなか、メモリー市況の高騰が続いており、メーカー側としてその恩恵を享受するとの期待は根強い。NAND型フラッシュメモリーを手掛けるキオクシアに関しても同様の見方から、海外投資家不在のなかで個人投資家を中心に物色意欲が高まっている。
■スクエニHD <9684> 2,901.5円 +41.5 円 (+1.5%) 本日終値
スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が反発。24日取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シンガポールに拠点を置く投資顧問会社3Dインベストメント・パートナーズの株式保有割合が15.40%から16.48%に上昇したことが判明した。保有目的は純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこととしている。報告義務発生日は12月17日となっている。
■電通グループ <4324> 3,364円 +40 円 (+1.2%) 本日終値
電通グループ<4324>は底堅く推移。24日取引終了後、保有する固定資産(電通銀座ビル)の売却を発表した。引き渡しは来年1月30日の予定。これに伴い、26年12月期に約300億円の譲渡益を計上する。営業損益に約300億円、最終損益に約220億円のプラス影響が見込まれるという。
■旭有機材 <4216> 5,370円 +60 円 (+1.1%) 本日終値
旭有機材<4216>が高い。24日の取引終了後、宮崎県延岡市に半導体製造装置向け小型精密バルブや流量制御機器の生産拠点を新設すると発表したことが好感された。AI向け需要の高まりを背景とした半導体製造装置市場の拡大に対応するため、旭化成エレクトロニクス(東京都千代田区)から宮崎県延岡市に所在する工場を譲り受け、新たな生産拠点として整備する。投資金額は175億円で、生産能力は現在の約3倍になる見通し。26年12月に着工し、竣工は28年10月を予定している。なお、同件による26年3月期業績への影響はないとしている。
■ブリヂストン <5108> 7,194円 +68 円 (+1.0%) 本日終値
ブリヂストン<5108>が4日ぶりに反発。24日の取引終了後に自社株9335万9400株(消却前発行済み株数の7.3%)を26年1月23日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は13億3403万7042株となる。
■SUBARU <7270> 3,402円 +4 円 (+0.1%) 本日終値
SUBARU<7270>はしっかり。24日の取引終了後に自社株1572万2200株(消却前発行済み株数の2.14%)を26年1月20日付で消却すると発表しており、好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は7億1733万5273株となる。
■平和堂 <8276> 2,856円 -97 円 (-3.3%) 本日終値 東証プライム 下落率9位
平和堂<8276>がマイナスに転じた。午後1時30分ごろに発表した第3四半期累計(2月21日~11月20日)連結決算が、売上高3358億7400万円(前年同期比3.0%増)、営業利益86億1600万円(同1.8%増)、純利益59億300万円(同10.7%減)と最終減益となり、営業利益も9~11月期では同17.2%減と減益で着地したことが嫌気された。平和堂単体では既存店客数が同0.8%増、客単価が同2.3%増とともに前年実績を上回り好調に推移したことで売上高は伸長したものの、人件費や建築資材、光熱費などのコスト上昇や業態を越えた企業間競争の激化などが利益を圧迫。また、前年同期に投資有価証券売却益を計上していた反動もあり最終減益となった。なお、26年2月期通期業績予想は、売上高4560億円(前期比2.5%増)、営業利益145億円(同8.5%増)、純利益108億円(同0.7%増)の従来見通しを据え置いている。
■ケミプロ化成 <4960> 365円 +35 円 (+10.6%) 本日終値
ケミプロ化成<4960>が急動意。前週末19日の大幅高で号砲を鳴らし、その後は目先筋の利食いをこなしていたが、目先売り物が切れ大勢2段上げの様相に。紫外線吸収剤のトップメーカーだが、有機EL材料などの電子材料も手掛ける。技術開発力に定評があり、ペロブスカイト太陽電池材料の開発推進を標榜している点はポイント。同電池は高市早苗首相が次世代再生エネルギーとして重要視していることもあり、同社株は国策テーマの流れにも乗りやすい。株価は低位でテクニカル的にも上空にある日足一目均衡表の雲は薄く、ここをブレークすれば本格的な上昇トレンド転換を示唆する。
株探ニュース