話題株ピックアップ【夕刊】(1):邦チタ、NEC、IHI
■東邦チタニウム <5727> 2,291円 +400 円 (+21.2%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
東邦チタニウム<5727>はストップ高。親会社のJX金属<5016>は25日の取引終了後、邦チタを簡易株式交換により完全子会社化すると発表した。6月1日を効力発生日とし、邦チタ1株に対してJX金属0.70株を割り当て交付するとしており、邦チタに株式交換比率を意識した買いが殺到した。邦チタは5月28日付で上場廃止。JX金属は親子上場の関係を解消し、グループ全体の最適化を図る施策をより機動的に実行できるようにする。
■Speee <4499> 2,630円 +276 円 (+11.7%) 本日終値
Speee<4499>が大幅に4日続伸。同社は26日、Progmat(東京都千代田区)がスピー子会社のDatachainや米企業と協業し、デジタルアセット発行・管理基盤である「Progmat」のマルチチェーン化とクロスチェーン対応を開始すると発表。これを材料視した買いが入ったようだ。デジタル証券(ST)の発行管理基盤「Progmat ST」について、分散型台帳「Corda5」から「Avalanche(アバランチ) L1」に移行。全ST案件について、イーサリアム上でスマートコントラクトを実行するために特化した環境であるEVM互換とし、海外勢のアクセス性を高めていく。
■NEC <6701> 4,115円 +355 円 (+9.4%) 本日終値
NEC<6701>が大幅高で続伸、取引時間中としては3営業日ぶりにフシ目の4000円大台を回復した。2月4日の急落を境に下げ足を強め、直近3600円近辺まで売り込まれる場面があったが目先リバウンドに転じている。米新興AIのアンソロピックが開発したAIツールがクラウドで業務ソフトを提供する企業のビジネスモデルを破壊するとの思惑から、米国ではソフトウェア関連株に幅広く売りが出ており、その流れがこれまで東京市場にも波及していた。NECはハードとソフトを総合的に展開しており、ソフトウェア関連株の範疇には含まれないものの、米国株市場でマイクロソフト<MSFT>やIBM<IBM>といった業界を代表する企業の株価が売り込まれるなか、同社は国内のIT大手として海外投資家の売りターゲットとなった経緯がある。もっとも海外勢の売りにはヘッジファンド系の短期筋による戦略的なショートも含まれているとみられ、その反動によるリバウンドが生じる可能性は常に意識されていた。そうしたなか足もとでは、米株市場でソフトウェア関連が売り一巡から買い戻しのタームに入っており、東京市場でも同様のマネーフローの逆流が観測される。NECは底値圏できれいな「赤三兵」を形成しショートカバーを誘発、これに乗じた逆張り資金の攻勢も株価に浮揚力を与えたとみられる。なお、中国がデュアルユース(軍民両用)品の輸出規制を発動するなか、NECは防衛関連の側面からネガティブな圧力が加わった可能性もあるが、きょうは傘下企業がリストアップされていた三菱重工業<7011>やIHI<7013>が切り返しに転じていることから、中国案件に絡む切り口でも買い方有利の需給バランスが生じている。
■イチケン <1847> 6,330円 +290 円 (+4.8%) 本日終値
イチケン<1847>がマドを開けて上放れし急反発。1995年2月以来、約31年ぶりの高値をつけた。25日の取引終了後、36年3月期の経営目標を掲げる長期経営計画及び27年3月期から29年3月期の3年間を期間とする中期経営計画を発表した。29年3月期までの中計期間内に売上高1100億円(26年3月期の見通しは1050億円)などを目標に掲げたほか、株主還元について配当性向40%程度(同30%)もしくはDOE(株主資本配当率)4%程度を目指す方針を示しており、材料視した買いが集まった。中計の3年間で100億円の成長投資を実施する。建設事業は中核の商業施設の建築やリニューアル工事に注力して強化する。そのほか、ベトナム事業の体制整備や新規事業の模索などにも取り組む。長期経営計画では36年3月期に売上高1500億円、配当性向40~45%程度を達成することを経営目標に据えた。
■東鉄工業 <1835> 5,460円 +250 円 (+4.8%) 本日終値
東鉄工業<1835>が反発し上場来高値を更新した。25日の取引終了後に、26年3月期の連結業績予想について、売上高を1650億円から1660億円(前期比3.7%増)へ、営業利益を160億円から188億円(同21.1%増)へ、純利益を120億円から134億円(同15.9%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を70円から80円へ引き上げ年間配当予想を150円(前期135円)としたことが好感された。豊富な手持ち工事の順調な進捗に加えて、採算性を重視した受注活動や技術開発による生産性向上、機械化による効率性向上の取り組みなどの継続で、利益率が改善する見通しという。
■イーレックス <9517> 711円 +31 円 (+4.6%) 本日終値
イーレックス<9517>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろに、26年3月期の連結業績予想について、純利益を34億1500万円から40億円(前期比88.9%増)へ上方修正したことが好感された。前期に計上した買付約定評価引当金に関する未購入棚卸資産の精算により、非支配持分に帰属する純利益が減少したことなどが要因としている。一方、売上高は1761億8100万円(同2.9%増)の従来見通しを据え置きつつ、営業利益は86億100万円から71億円(同0.5%減)へ下方修正した。国内の電力小売事業で販売電力量が計画を上回って推移しているほか、発電・燃料事業ではバイオマス発電所の安定操業やPKS(パーム椰子殻)調達価格の低下が寄与し、両事業とも営業利益が当初計画を上回る見通しだが、取引先であるエネトレードが民事再生手続開始を申し立てたことに伴う損失の計上で営業利益は下振れる。同時に29年3月期に売上高2083億円、営業利益113億円、純利益95億円を目指す中期経営計画を発表した。既存事業の成長に加えて、蓄電池などのアグリゲーション事業の拡大やAI・データセンター需要増へのバイオマス発電所の活用などを進めるほか、海外発電や混焼、燃料事業の拡大を目指す。
■ブシロード <7803> 277円 +12 円 (+4.5%) 本日終値
ブシロード<7803>が大幅続伸。この日、ワンダープラネット<4199>と共同開発した新作モバイルゲーム「HUNTER×HUNTER NEN×SURVIVOR」(略称ネンサバ)が世界累計170万ダウンロードを突破したと発表しており、好材料視された。同ゲームは、1998年から「週刊少年ジャンプ」で連載が開始された「HUNTER×HUNTER」を題材としたゲームで、今年2月18日に世界同時配信された。
■伊藤忠食品 <2692> 13,070円 +520 円 (+4.1%) 本日終値
伊藤忠食品<2692>が大幅高で3日続伸。上場来高値を更新した。伊藤忠商事<8001>は25日の取引終了後、伊藤忠食に対し完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。TOB価格は1株1万3000円。買い付けは伊藤忠の完全子会社のFMDIが実施する。TOBが成立した場合、伊藤忠食は所定の手続きを経て上場廃止となる見通し。買付予定数量の下限は180万1900株(所有割合14.20%)で、上限は設定しない。買付期間は2月26日から4月9日まで。伊藤忠食はTOBに賛同の意見を表明し、株主に対して応募を推奨している。伊藤忠と伊藤忠食が一体となり双方の経営資源を機動的かつ有機的に相互活用できる体制を整える。東京証券取引所は25日付で伊藤忠食を監理銘柄(確認中)に指定した。
■IHI <7013> 4,160円 +150 円 (+3.7%) 本日終値
IHI<7013>が3日ぶりに反発。大和証券は25日、同社株の投資判断「1(買い)」を継続するとともに、目標株価を3300円から5600円に引き上げた。航空エンジンだけではなく、陸上事業も来期にかけ着実に伸長する見込みであることなどを評価。同証券では26年3月期の連結営業利益を従来予想の1650億円から会社計画と同水準の1600億円(前期比11.5%増)に見直したが、27年3月期の同利益は1800億円から2000億円に増額修正し最高益が続くことを見込んでいる。
■ポラリスHD <3010> 197円 +7 円 (+3.7%) 本日終値
ポラリス・ホールディングス<3010>は急動意。この日午後1時30分ごろ、親会社である独立系の投資運用会社スターアジアグループが、みずほリース<8425>とその子会社エムエル・エステートとの間で資本・業務提携すると発表した。みずほリースグループが持つ顧客基盤などの経営資源を活用し、更なる企業価値の向上を目指す。みずほリースグループは第三者割当増資を通じてスターアジアグループの出資持分25.0%(議決権ベースで24.9%)を取得する予定。
株探ニュース