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【村瀬智一が斬る!深層マーケット】テーマ性有する銘柄を中心に注目!

市況
2026年4月11日 8時00分

「テーマ性有する銘柄を中心に注目!」

●米国・イランの直接協議を軸に相場は展開

日経平均株価は米国とイランが2週間の停戦で合意したことを受けて、4月8日に2878円高と急伸し、一時5万6400円台を回復した。翌9日はイスラエルがレバノンへの攻撃を続けたことで停戦への懐疑から反落したものの、週末10日にイスラエルのネタニヤフ首相が来週にもレバノンと和平協議を始めると伝わると、再び上方へのバイアスが強まった。日経平均株価は一時5万7000円台を回復する場面もあり、前週末比3800円高の5万6924円で取引を終えた。

もっとも、業績上方修正を発表したファーストリテイリング<9983>[東証P]が12%近く急騰したほか、東京エレクトロン<8035>[東証P]など値がさ株が買われたインパクトが大きかった。全体としては、11日に行われる米国とイランの直接協議の行方を見極めたいとする様子見ムードが強い。原油先物価格が高止まりする一方、為替市場で円相場もやや円安に振れて推移していることで、積極的な売買は手控えられている状況であろう。

来週は、日本株市場が直接協議の結果を受けた初動反応をみせることになるが、インデックスに絡んだ商いが中心になると考えられ、荒い値動きには引き続き注意が必要であろう。ただ、足もとでは決算を手掛かりとした物色に加え、宇宙開発関連株の上昇も目立つ。フィラデルフィア半導体株(SOX)指数が連日で史上最高値を更新するなか、 半導体AI(人工知能)関連株への物色が再び強まっている状況でもある。また、来週は米主要金融株の決算発表なども注目されそうであり、物色意欲は強いだろう。そのため、今回はテーマ性のある銘柄を中心に注目したい。

●活躍が期待される「注目5銘柄」

◆Synspective <290A> [東証G]

小型SAR(合成開口レーダー)衛星の開発・製造・運用を展開。複数の衛星を連携させる「衛星コンステレーション」の構築を進めており、得られた観測データを販売するほか、データ解析による課題解決(浸水被害の把握、地盤変動モニタリングなど)を提供する。足元では、NASA(米航空宇宙局)が半世紀ぶりとなる有人での月周回を目指す「アルテミス2」を打ち上げ、人類最遠地点の記録を更新したことが世界の注目を集めた。株式市場でも4月10日に小型衛星を手掛けるアクセルスペースホールディングス <402A> [東証G] がストップ高を演じるなど、宇宙ビジネス加速への期待を背景に関連株を物色する動きが強まっている。Synspectiveも3月17日につけた年初来高値1500円が射程に入っており、高値更新からの一段高が期待される。

◆ワイエイシイホールディングス <6298> [東証P]

各種自動化機器の中堅。傘下のワイエイシイビームがパワー半導体素子用レーザアニーラを手掛ける。同装置は電力損失を抑えるために極限まで薄く削られた100μm(0.1mm)以下の薄型ウェハーでも、熱ダメージを与えずに処理できる点が大きな強みとなる。株価は3月23日につけた977円を安値にリバウンドをみせ、25日移動平均線・75日線を上抜いている。2月25日につけた年初来高値1230円を視野に捉えており、一段高狙いのスタンスで臨みたい。

◆三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]

メガバンクの一角。 大企業取引に強い他行に対し、中堅・中小企業との取引や個人の預かり資産において優位性を持つ。2026年3月期は、国内の追加利上げに伴う貸出利息の増加や好調な個人・海外ビジネスを背景に、最終利益が3期連続で過去最高を更新する見通し。来週は米国でゴールドマン・サックス・グループ<GS>やJPモルガン・チェース<JPM>など大手金融株の決算発表が本格化してくることで、国内金融株も連動性を高める可能性がある。株価は2月12日につけた年初来高値6284円をピークに調整を続けていたが、足もとのリバウンドで25日線、75日線を突破してきた。2月高値を意識したトレンド形成に期待したい。

◆イビデン <4062> [東証P]

ICパッケージ基板やプリント配線板、ディーゼル車向け排ガス浄化装置などで世界トップクラスの技術を有する。生成AIの進化を背景に急拡大するGPU(画像処理装置)向けの需要に対応するため、岐阜県大野町の新工場で次世代パッケージ基板の量産を加速させる。また、グループのイビデングリーンテックが公園・緑地・道路緑化などを手掛けるほか、樹木医による外観診断や機器を用いた樹木診断を展開。全国で倒木被害が相次いでおり、倒木対応の関連銘柄としても注目したい。株価は75日線を支持線としたリバウンドにより上値抵抗の25日線を上抜け、週末10日には上場来高値となる1万0050円をつけている。一段の上昇に期待したい。

◆太陽誘電 <6976> [東証P]

積層セラミックコンデンサ(MLCC)で高いシェアを誇る電子部品メーカー。スマートフォン(スマホ)やPCの在庫調整が完了し、2026年3月期はAI搭載スマホやAIサーバー向けの需要増により、業績は力強い回復基調にある。株価は3月31日につけた3606円をボトムに急角度で切り返し、75日線に続いて25日線を一気に上抜いている。2月26日につけた年初来高値5326円を射程に捉え、高値更新からの上昇加速に期待したいところである。

2026年4月10日 記 (次回は4月25日に更新予定)

株探ニュース

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